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ラブ・フライト  作者: 五十嵐 徹
ボディ・フライト
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2話 これが、本当の瞬間異動。

第2話 これが本当の瞬間異動


(信雄)僕は、一男さんが、同じ体験をしている事に驚きを隠しきれなかった。


(一男)実は、そうなんだよ!

まぁ~~俺場合は、信雄みたいに、何かに苦しんで、瞬間異動した訳ではなく、ただ、地元の大和市を歩いていたら、この町にいたって感じかな? そんなに大それた事は無いよ、ただ、驚いたのは、確かだ!


(信雄)ここまでが、親子問題が有り、秋田に瞬間異動していろんな人と出会い、最後に一男さんに出会った今までの内容になります。


(高志)だいたい分かった、ここからは、一男と俺の出会いを話すから聞いて来れ。


 一男はな

その後、腹も減り、大きな岩に座っていた、誰1人と声を掛けて来ないまま、時間だけが過ぎて行ったそうだ、その間俺は3度程、一男の姿を見ていた。 出前の途中だったが、4度目に一男の前に止まった、兄ちゃん、体の調子でも悪いんだんべが~~?


(一男)違います。


(高志)うんだば、どうした~~?


(一男)自分でも、良く分からないのです、神奈川県の大和市を歩いていたら、行きなりこの街を歩いていて、どうして良いのか分からないまま、この岩に腰を掛けていました。


(高志)うんだが~~、先ず~俺の店にくんべ~~、腹も減ったんべ~~。 俺は、出前用のバイクの後ろに無理やり乗せて、店まで走らせた。店に着くと妻を呼び、美佐代、お客さんを連れて来たんべ~~、先ず好きな物でも喰わせろ~~、俺は他の出前行ってくんべ~~、美佐代、閉店後に詳しい話しすんべがら~、その兄ちゃん返すんだねぇど~~、金も取るだねぇべよ~~、そうだんべ~~名前聞いてなかったんべ~~俺は、井上 高志だ~~兄ちゃんは。


(一男)木村 一男です。


(高志)美佐代、本当に一男から、金取るなよ。


(美佐代)分かりました。


(高志)俺の居ない間に一男も食事を済ませ、美佐代に、食事のお礼にと、閉店まで店の手伝いをしていた。

一男、店の手伝いしてくれて有り難う、これ、今日のバイト代だ。


(一男)食事まで、いただいて、このお金は、頂けません。


(高志)一男、お前何処も行く予定が無いだろ~~なければ、この店でバイトしてみないか。


(一男)だけど、住む所が、それより、井上さん方標準語になってません。


(高志)俺は、元は、東京の人間だから美佐代も神奈川県の人だから、標準語は、普通に使える、さっきの話しに戻るが、ここで住み込みでバイトから、始めてみろよ、美佐代も良いよな、


(美佐代)大歓迎よ


(高志)一男と合った時の話しだけど、確か大和市から、気づいたら、この街に居たと言ってたな?


(美佐代)正か、瞬間異動


(高志)俺もそう思う。


(一男)それって本や映画だけの話しだと思ってました。


(高志)体験しているお前が、言うな!


(一男)何故、2人は、そう思うのですか?


(美佐代)私達2人も瞬間異動体験しているからよ。


(一男)えぇ~~~~井上さん達も~~~~。


(信雄)えぇ~~社長夫婦も、僕達と同じ瞬間異動の経験者だったんですか~~?


(高志)まだ、君をうちの店で雇うとは、言って無いぞ、社長と呼ぶのは、まだ早い。


(信雄)では高志さん詳しい、瞬間異動の話しを聞かせて下さい。


(高志)信雄君には話すのが気が引けるけど、俺も東京の町田の生まれだ、それで18歳になり、勤め始めた所が、小料理屋横溝と言う飲食店で働いていたんだ。


(信雄)え~~、その職場って、もしかして。


(高志)そうだ、たぶん信雄君の両親の店だと思う、何処かに支店など出しているか?


(信雄)いいえ、1店舗も出していませんし、親父は、そう言った事嫌いな人です。


(高志)やはり信雄君の両親が経営している店に俺は、居たんだと思う、当時から小料理屋横溝は、1件しか無かったからな、そうなると信雄君を受け入れる事が、出来なくなるかもしれない。


(信雄)ちょっと待って下さい、僕は、住む所と、働くところも無いんですよ~。


(高志)分かった、君の両親にも迷惑かけているから、自宅までの料金を出そう。


(信雄)申し訳有りませんがその方法しか僕も浮かびません宜しくお願いします、その前に、何故、両親の店から、突然消えたんですか?僕が物心ついた頃から何度か突然消えた従業員の話しを聞かされています、訳を教えてください。店の息子として。


(高志)分かった、小料理屋横溝の息子さんには、話しておかないといけないな、もう20年前の事になるが、その日は、かなり忙しい日だった、それは休憩前の最後の出前途中で起きた初めての瞬間異動だ、車に正面衝突し、気が付いた時には、見知らぬ町に俺は居た。 そこで何かがおかしい、どうすれば良いんだ~、俺はパニック状態になり、今、措かれている状況が把握出来ず、取り敢えず腹も減っていたので飯を食いはじめた。


(信雄)ちょっちょっと待って下さいよ、それってもしかすると出前の品物に手を出したって事ですか?


(高志)まぁ~聞いてくれよ、若旦那、知らない町へ突然瞬間異動してるんだぜ~~、しょうがないじゃ~ん~~、そこは見逃してくれよ~~~若旦那。


(信雄)高志さんからしてみれば、若旦那かも知れませんが、その呼び名止めませんか?


(高志)冗談だよ、じゃぁ~信雄と呼ばしてもらうぜ、話しの続きをしようか。


(信雄)ホットしました、話しの続きをお願いします。


(高志)俺は、昼飯も食わず仕事をしてたんだ、時間を見たら3時を回っていた、知らない町だし、もう良いかと思い出前に品物に手を出した、悪かった。


(信雄)そんな事有りません、親父がそんな時間まで働かせていたのが悪いのです、親父に代わって謝らせて頂きます、本当に申し訳ありませんでした。


(高志)もう良いんだよ信雄、昔の事だから、それでな俺が飯を食っていたら男女4人組が俺のもとにやって来たんだ。







続く。


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