1話 不思議な体験
此れから、語られる話しは、主人公と主人公を取り巻く人々が、実際にはあり得ない体験と経験をして行くお話しです。その中には、笑いもあれば、悲しみもあり、ちょっぴりエッチな内容に仕上げていきます、こうご期待。
ラブ・フライト
作者 五十嵐 徹
第一話 不思議な体験
一男~~、どうして今日、その青年を連れて来たんだ?・・・・・・・・
俺の名は、 井上 高志41歳、秋田県大館市で飲食店を営み、妻と子供に恵まれ、従業員は、4名雇い、何とか普通の生活をおくっておりました。
ある日の晩、従業員の1人、木村 一男25歳、副店長を任している人間から、突然、高志のもとに電話連絡があった。
(一男)社長、今日の夕暮れの事なんですが、例の自分達と同じ体験を、持つ青年と出会いまして、現在も、家で夕飯を夕飯を食べてます。今は、妻が相手しておりますが、是非お会いしてください。近いうちに、連れて行きます。
(高志)そう、言い残し電話を切った翌朝、一男は、その青年を連れて来た。その青年の名は、横溝 信雄。
(信雄)初めまして、横溝 信雄と申し上げます、19歳です。どうぞ宜しくお願い申しあげます。
(高志)一男、ちょっちょっとこっちに来い、何で今日連れて来たんだ、今度ゆっくり話し合うつもりだったんだ、普通だったら日時決めてから来ないか?・・・・・・お前副店長だろ?その位分かるだろうよ。
(一男)すいません、勝手な事をしまして。ですが、この青年の話しを聞けば、分かってもらえると思いまして、忙しいのも関わらず、すいません。
昨晩、信雄の話を聞いてましたら、いてもたっても、いられなくなり、連れて来ました。話しだけでも聞いてあげて下さい、お願いします。
今日の店の事は、社長に迷惑掛けない様に責任持って行います。どうぞ信雄の話しを聞いて上げてください。お願いします。
(高志)一男が、そこまで言うなら聞くよ。
(一男)有難うございます。
「従業員の千代は、こっそり、話しを聞いていた。」
(千代) エッ!へぇ~~ッ!2人共~、秋田べんで~なかんべ~~?何だがあったべさ~~。
(高志)千代さんには、言っで無かったべか~~、俺は、元々東京生まれの東京育ちだべ~~~ッ
コヤツもな横浜の生まれらしいがらなぁ~~~。
「コヤツとは、一男のことである。」
(一男)違います、俺は、神奈川県大和市育ちです。信雄は、また、違うんだよな。
(信雄)挨拶が遅れまして、横溝 信雄19歳です、宜しくお願い致します。
(千代)可愛いだんべな~~、芳子ちゃんもそう思うべ~~
(芳子)ぅんだな~~~、少しは、恰好ぇえべな~~~?
「芳子は、高志の娘、同じ19歳、また、妻は、美佐代、事務員専門で40歳。」
(美佐代)千代さん、芳子は、まだ純粋だから、からかわないでくれるべか~。
(千代)その人、今日から働くべか~~~?
(高志)今日は、面接を兼ねて、店の説明と、見学すんべよ~~、俺と一男は、ピーク時しか、顔出せねえけんど、後の事よろしくたのぶべ~~。
早速だが、信雄君のこの秋田まで来た、なれ初めを聞かせてもらいたいのだけど
(信雄)両親が、飲食店を経営しておりまして、その店で僕も1年弱働いておりました。3日前の晩の話しですが、父と、この先の経営について口論なり、その翌日は、店の定休日だった事も有って毎週立ち寄る喫茶店帰り道の事なんですが、突然この町を歩いていました。
すると偶然に一男さんと、出会ったと言ういきさつです。
(高志)完結過ぎて伝わらないとこも、有ったが、なんとなく分かった、一男は、何故?信雄君をこの店に、連れて来たのか?
もう少し、詳しく教えてくれないか?
(一男)分かりました。
信雄の両親の飲食店が、かなり売り上げが落ちてまして、信雄が、提案を出したんですよ。メニューの変更や、ニューミュージックを流すやらで、少しでも、若者や初めてのお客さんが、入りやすくなるようにしたいと思っていたそうです、すると。
信雄の親父さんから、お前が、店の事で口出しするのは、10と、3年早いワッ、と言われ、信雄は、親父さんに、時代遅れなんだよ・・・・・このままだと、この店を継ぐ気わないと言いました。すると
信雄の母親が、信雄、言い過ぎよ、お父さんに謝りなさい。
すると信雄は、本当の事を言ったまでだよ、もう、部屋に戻る。
信雄の母親は信雄、待ちなさいと引き留めたらしいですが。
信雄の親父さんは、もう良い勝手しろと言いだし、翌日には信雄が、店の定休日な事も有って朝食も取らずに、休日に良く行く町田駅の側に有る喫茶店に行くため、電車に乗り、喫茶店へと行ったそうです。
信雄は、普段からこの店の雰囲気とモーニングが好きで毎週通ってしまうそうです、両親が営む飲食店もこの雰囲気が出せれば、常連さんにとっても、良いと思うし、初めてのお客さんでも、2度3度と寄ってもらえるリピーター客を増やせる様なお店作りを目指したいと思う強い気持ちが信雄には、あったそうです。
その帰り道の事、駅が近づき、後ろポケットに手を当てると、財布が無い事に気付いた信雄は、喫茶店まで引き返してみたが、財布は見付からず、家まで2時間半の道のりを帰る事になったそうです。
信雄は、本当について無いよな~~~と思い、親父と喧嘩するし、財布を無くすし、こんな人生どうでもいいや思い、まだ19歳の信雄は、随分と投げありになってしまった時です、信雄にあり得ない事が、そうです、瞬間異動を経験してしまったそうです。
社長、こう言った話しの流れです。
(高志)分かった、一男有り難う、後は、信雄君から、話し聞くから、一男は、店を頼む。
(一男)はい、分かりました、店の事は任して下さい。
[高志と信雄の話し、まだ続く、信雄自身は、変化に気付かず、歩いていました。
そこへ見知らぬおばあちゃんが、声を掛けて来ました。」
(おばあちゃん)あんだ~~道に迷っだんべが~~。
(信雄)いいえ、別に迷っていませんが?
(おばあちゃん)ぅんだが~~あんまり見ねぇ~顔だもんでよ~~悪りがだべな~~、ぅんだけども~何処行くんだべか~~
(信雄)家に帰るだけです。
何かが、おかしいと感じ始めていました、僕は、
山道を下った辺りから、町並みが見えて来ましたが、一考に知っている道に出ません、僕は、道に迷ったと思い込み人を探し始めました。 すると、女性の姿を発見、僕は、現在の場所を
知りたいため、声を掛けてみました。
すいません、現在地を知りたいのですが、教えてた頂けますか?
(女性)行きなりなんだべ~~ナンパだべか~~
(信雄)ち、違います僕、道に迷ったみたいで・・・・・
(女性)ぅんだべか~~ぅんだけんども、ナンパは、外でやるんだべや~~~ッ!
(信雄)ちょっと、ちょっと待って下さい~~、女性は、ナンパされると勘違いし、その場から、立ち去ってしまいました。
謎のおばあちゃんから話し掛けられてから、すでに2時間を過ぎていました。僕は、町田市では、無い事に気付き始めました。
周りを見合わすと町田市では、見かけ無い木造建の富士屋ホテルがあり、何度電車を見ましたが小田急線では無い事に気付き、更に歩き続けると、犬の散歩している男性を見つけ、近寄り話し掛けました。
すいません、僕見に迷ったみたいなんですが、現在地を教えてもらえますか?・・・
その人こそが 一男さんです。
(一男)十二所だぁ~~
(信雄)十二所?・・・・・すいません、聞いた事が無いのですが、何処の県になりますか?
(一男)あんだば、何処がら来たんだべ?
(信雄)1つ山向こうからです。
(一男)ぅんだが~~だば、戻ればいんだべさ~~
(信雄)2時間掛けてですか~~
(一男)ぅんだ~~、あんだ、十和田から来たんだべさ~ッ!
直ぐそこに十二所駅が、あるんだべよ!
(信雄)僕は、現在地が知りたいのとお金は、全く持ってません。
(一男)あんだば、タカりだんべか~~~ッ!
(信雄)ち、違います、とにかく、此処の県名だけでも、教えて下さい、お願いします。
(一男)秋田県の大館市だ~
(信雄)えぇ~~~~~ッ!秋田県~~~~~ッ!。
(一男)そんだが、驚くごとなかんべ~~十和田は、岩手と秋田の境だべ~~
(信雄)僕が、驚いたのは、そこではないんです。僕2時間半前には、東京の町田市に居たんです。
自分でもまだ、信じられないんですが~~・・・・・・・・・すいませんでした、失礼致します。
(一男)ちょっと待で~~待つだべ~~少し散歩付ぎ合え、行ぐ当てでねぇべ~~
(信雄)とりあえず、有りません。
(一男)じゃ~~家に来るか、金も無いんダロ~ッ!腹減って無いか?
(信雄)何が起きたか分からず、お金も無いので、一男さんの後に付いて行く事にしました。
(一男)ここが、俺の家だ、遠慮せずに入ってくれ
(信雄)お邪魔します、立派な家ですねぇ
(一男)何処にでも腰掛けてくれ
(信雄)ありがとうございます。
(一男)名前を聞いてなかったな、俺は、木村 一男だ、そっちは、
(信雄)僕は、横溝 信雄です。ところで、木村さん、標準語に変っていませんか?
(一男)下の名前で呼んでぐれれば良いよ、俺は、元々神奈川県の人なんだ、信雄が東京の人だから、合わせてみた、信雄はコーヒー飲める人か?
(信雄)飲めます。
(一男)ホットが良いか?それともアイス?
(信雄)ホットでブラックをお願いします。
(一男)ゥオ~~信雄は、ツーだね~、ちなみに俺もブラックなんだ、もう少し待ってくれな、ところで、さっきの話しだけど、もう少し詳しく聞かせてくれよ
(信雄)さっきの話しと言うと
(一男)町田市から突然に秋田に体だけが有ったって話しだよ!
(信雄)僕は、町田で両親が営む飲食店で働いていて、客足が延びない事で、昨日の閉店後、両親と喧嘩になり、喫茶店に行ったです。その帰り道財布が、無い事に気が付き、イライラしてたところ、気が付いたらこの秋田県にいました。
(一男)そうか、何て言って良いのか分からないけど、そんな事有るさ!
(信雄)絶対無いですよ!東京から秋田ですよ、体験した人しか分からないですよ!・・・・・・
すいません、取り乱しまして。
(一男)最初は、そうかもな!
(信雄)えぇ~~~ッ‼ 一男さんも~~・・・・・
続く
フィクションでは有りますが、実際起きてもおかしくない作品に仕上げました。
皆さんは、どう、感じたでしょうか、ワクワクした方もいれば、何の変哲も無い、普通の作品だったと言う方もいたと思います。
私は、この作品を読んでくれた方が、何か自分自身に得るものが有れば、幸いと思っております。
読者の方々有難うございました。