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12 鑑定能力がアップして…

21時更新に間に合わなかったので、

遅れてアップしました。


ちなみに少し前から20時ではなく、

21時更新にしています。

 「前回は日本地図を使って、それなりに役にたってくれーる敵の予測をできまーした。」

 将軍と対魔獣隊のメンツを前にしてシーボルト博士が得意そうに言う。

 …いやいや、役に立つ予測をされたのはアナスタシアさんだよね?!


 「しかーし、場所以外の~情報が入らないのが難点でーす。

 そーこで、地図以外の情報を得るたーめに画期的なアイテムを用意しーました!」

 シーボルト博士は羊皮紙の上に魔方陣のような図や文字の書かれた書かれたシートのようなものを取り出した。


 「私たちが何人かでこの文字盤の上で手を組んだ後に~いろいろな質問をすると、『とある方』がそれに対する回答をくださるのでーーす♪」

 ……それ、もしかして『コックリさん』ですよね?


 「よかったら、他の方も参加してみーてくださーい♪」

 そして、桜姫とカイザスさんがシーボルト博士と一緒に文字盤の上で手を組んだ。


 「それではー、今から伴天連の情報をさぐりまーす♪」

 シーボルト博士がぶつぶつつぶやくと、シーボルト博士の背後にどす黒いオーラが現れてみんなで組んだ手が文字盤の上を動き始めた…。


 どう見ても『悪霊が動かして』いるんですが!!!

 しかも、シーボルト博士も桜姫もカイザスさんも明らかに顔色が悪くなってます!!


 僕が声を上げようとした時、アナスタシアさんがずかずかと入っていき、『はーーっ!』と気合を入れてみんなと手をつないだ。


 その瞬間、どす黒いオーラは姿を消し、あたりを金色のオーラが包み込んだ。

 アナスタシアさん!さすがだ!


 『 ば・て・れ・ん・は・か・き・き・ゅ・う・か・に・は・い・り・ま・す・。』

 「もしかして『伴天連は夏季休暇に入ります。』だろうか?」

 文字盤の移動をみて、アナスタシアさんが答える。


 『 に・し・ゅ・う・か・ん・や・す・む・の・で・み・ん・な・も・ほ・ね・や・す・め・し・て・ね・♪・ば・い・あ・な・た・の・し・ゅ・ご・し・ん・あ・て・ね』

 「……2週間休むので、みんなも骨休めしてね♪バイあなたの守護神アテネ…だろうか?」

 「待ってください!それ、アナスタシアさんの守護神の『自称・アテネ』さんからのメッセージということでしょうか?」

 『 じ・し・ょ・う・と・は・し・つ・れ・い・な・!・あ・な・た・な・ら・か・ん・て・い・す・れ・ば・わ・か・る・は・ず・で・す・! 』

 「ごめんなさい!おっしゃる通り鑑定させていただきます。」

 怖いメッセージが来たので、僕は素直に謝った。


 『 す・な・お・で・よ・ろ・し・い・!・た・く・と・く・ん・、・か・わ・い・い・か・ら・ゆ・る・す・♪ 』


 早速鑑定すると、女神さまのデータが頭に浮かんできた。



名前: パレス・アテナ 女神(ギリシャ神話で有名) 年齢 ひ・み・つ

レベル:神様だから内緒です。

スキル: 戦闘 戦術 戦略 知恵 その他たくさん   

称号 戦神(防衛戦限定。侵略は不可) 知恵の女神 正義の女神

特徴: 正義感の強い女神で戦神 知恵の女神でもあるので、今回の守護対象であるアナスタシアは単なる脳筋ではありません。



 「すごい!巧人すごいよ!他の人の守護霊とか守護神とかも鑑定で分かるんだね!」

 アナスタシアさんが喜んでくれている。


 「それじゃあ、カイザスはどうなんだろうね?」

 「確かに興味深い!早速鑑定してくれたまえ!」



 僕がカイザスさんを鑑定してみると、以下のデータが浮かんできた。



名前: ニャントロホテップ 外なる神(クトゥルフ神話で有名?)

性別 ひ・み・つ  年齢 もちろん、ひ・み・つ

レベル:神様だから内緒です。

スキル: 戦闘 魔術 知恵 その他たくさん   

称号 這いよる黒猫 トリックスター

特徴: 混沌の神できまぐれ いたずらが大好き ちなみに、もう一柱少し弱小で無名だけどまともな守護神もいるから、カイザスは何とか善人でいます。



 ……ええと……ニャントロホテップ…て有名なの?!クトゥルフ神話で有名なのは『ニャルラホテップ』だよね?!『這いよる黒猫』て…どんな神様なわけ?!


 読み上げると…みんな納得していた…。カイザスさん本人さえ、笑って受け入れていた。確かにこの人、いろんな意味で大物だ…。



 「それじゃあ、われわれも二週間、『夏休み』に入ろうか。二週間後よろしく。」

 将軍が挨拶されて、対魔獣隊は二週間だが、夏休みに入った。


 「そうだ!せっかくだから巧人もアナスタシアに料理とか教える代わりに『剣術』を習ったらどうだろう?自分で魔剣を生み出せるんだから、自分を守れるようになってくれるとわれわれもすごく安心だ。」


 カイザスさんの提言ももっともなので、夏休みに入る機会にアナスタシアさんに剣術を教わることにする。考えてみれば『世界最強の剣士』から直に教わるとか、なんだか恐れ多い気がする。

 アナスタシアさんは気にしないでいいと言ってくれているのだが…。



~~☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆~~



 剣の先生としてのアナスタシアさんはとても丁寧で親切だった。

 手取り足取り教えてもらっていると『時々ドキドキ』するが、いかに『気のないそぶり』をするかに苦心させられる。

 ご自身の鍛錬もあるから時間は限られるものの、数日教えてもらっただけで、ずいぶん違う気がする。



 そして、夏休みに入って1週間後、今までの特訓の甲斐あって、アナスタシアさんが出し巻き卵を一人で巻け、僕らの朝食を一人で用意できるようになった。


 「やった!巧人やったよ!!後で鑑定してみて!!調理スキルが付いてるかも?!」

 ものすごく喜んでくれるので、僕もすごくうれしくなる!

 言われたように早速鑑定すると、データが頭に入ってくる。



名前:アナスタチア(ナースチャ) パザロヴァ 一九歳 人間 女

一六五センチ 五五キロ 八四 五九 八三

レベル:1267

精霊騎士

スキル:剣技(LV403) ロシア語(LV4) 日本語(LV3) 英語(LV2)

 気を込める(LV242)料理(LV1) 家事(LV1)オーラ視(LV51)

 魔法:武器具現化補助(LV202) 防具具現化補助(LV200) 回復(LV20)



 最初見た時がレベル1263だったから、4レベル上がっている。技能も剣技と気を込めるとかががさらに上がっている。もともとすごくチートだったからあんまり変化が大きくないのが残念な気が…。


 よく見ると、料理と家事がLV1になっている!それをアナスタシアさんに伝えるともちろん、大喜びだ!

 剣技が3LV上がるより、料理が1LV上がる方が嬉しいんだなあ…。



称号 異世界勇者 不死の騎士(双子揃って)モンスターバスター一〇星 

対魔獣隊・隊員(メイン戦力 兼 ほぼ全ての戦力)

善良度:☆☆☆☆☆☆☆ (通常は最低☆~最高は☆☆☆☆☆)


 『 対魔獣隊・隊員(メイン戦力 兼 ほぼ全ての戦力)』……これは、僕もカイザスさんももっと頑張らないといけないな…。

 僕も後で剣技が上がったかどうか確かめてみようか。


 そして、善良度が『☆☆☆☆☆☆☆』て、どれだけお人よしなの?!

 大江戸の人達みんなに好かれるのがわかるよ…。もちろん、僕も…。



特記事項 守護神はパレス・アテナ  現在『恋愛中』


 なるほど、守護神は女神アテナで……現在『恋愛中』??!!

 なんだってーーーー!!!!!!!



 「あと、何がわかった?巧人??どうしたの???」

 僕が慌てふためいているので、アナスタシアさんが不思議そうな顔をしている…しているが、『現在恋愛中』とかどうしよう!!!


 「おはよう、巧人、アナスタシア♪…???騒いでるけど、なにかあったの?」

 カイザスさんが一緒に朝食を取りに入ってきた。


 というか、カイザスさんに注意を向けたせいで、カイザスさんの情報が入ってくる。

称号 異世界勇者 魔神戦士 モンスターバスター一〇星 究極の『残念王子』

対魔獣隊・隊員(トリックスター 早く戦力になりなさい!)

善良度:☆☆☆☆☆☆ (通常は最低☆~最高は☆☆☆☆☆)



 称号に 究極の『残念王子』 なんてのが加わっているんですが!!

 善良度は『☆☆☆☆☆☆』とか、残念王子でなければ…ですね…。



特記事項 守護神はニャントロホテップ  現在『恋愛中』


 守護神は這いよる黒猫で……この方も『恋愛中』ですか??!!

 どうして同じ恋愛中でもイメージが全然違うの??!!



 「巧人、どうしたの?そんなに慌てて。何かあったわけ?」

 カイザスさんが首を捻っている。

 「それが、鑑定で俺を見てもらってから、様子がおかしいんだ。」

 アナスタシアさんが僕を心配そうに見てくれる。

 いや、心配なのは僕の方です!その『恋愛中』が……。


 「ははあ、わかったぞ!さてはアナスタシアを鑑定した時に『状態:恋愛中』とか見えたんじゃないのか?」

 「な、何を言い出すんですか!!!そんなことが、そんなことが……。」

 「巧人!それ、ホントなの!!冗談だよね??!!」

 僕は慌て過ぎたせいで、つい口を滑らせてしまい、カイザスさんの言葉と僕の反応を見たアナスタシアさんもうろたえはじめる。


 「……その反応を見ると、『適当に言ったこと』があたりだったようだね。それでは、私を鑑定すると、真実かどうかわかるはずだ。もちろん、『恋愛中』だからね♪」


 …はい、カイザスさん、基本あなたが嘘をつかない人だと学習しました。

 そして、カイザスさんの言葉でついつい、さらにカイザスさんを鑑定してしまう。


特記事項  現在『恋愛中』 対象:巧人


 見るんじゃなかった!すっごく見るんじゃなかったと後悔しました…。


 「ほほお、その反応からすると、『恋愛対象』まで鑑定できるのだね?」

 カイザスさんがにっこり笑う。

 ねえ、どうしてこんな時だけ鋭いんですか!!


 「待って?!それじゃあ俺も??待って!!まだ心の準備が!!!!」

 その話を聞いて、アナスタシアさんが今まで見たことがないくらい取り乱している。

 確かに恋愛対象がわかるというのは…怖いよね…。


 「さあ、巧人!まずは『自分自身の状態』を見てみるのだ!!おっと、その前に私の恋愛の『深さ』もおそらく鑑定できるはずだ!たった今『ニャントロホテップから天啓』が降りてきた!」

 ニャントロホテップさん!余計な天啓を降ろさなくていいですから!!


 …とか言いつつ、カイザスさんの言葉を聞いていると、『誘導されるように』カイザスさんの状態を確認してしまう。


特記事項  現在『恋愛中』 対象:巧人 愛の深さ:LV7 (普通の夫婦はLV5程度)


 普通の夫婦がLV5で、『カイザスさんの僕への愛』がLV7とかどれだけ深いんですか!!

 『愛が重たい』とか言うセリフを思い出しちゃいましたよ!!



 「ふ、どうやら、私の愛の深さがわかってくれたようだね♪では、いよいよ『巧人本人の恋愛状態』の確認だね♪」

 いや、ちょっと待ってください!!そんなこと言われても…といいつつ、結果的に鑑定を……   はっ?!『カイザスさんが言葉にするからついつい僕が思い浮かべてしまう』のでは?!…しかし、鋭い事実に気付いた時には自分の鑑定は終わっていた。


特記事項  現在『恋愛中』 対象:アナスタシア 愛の深さ:LV8 


 ねえ、これ言うんですか?言わなければだめですか?!


 カイザスさんはどっしりと構え、アナスタシアさんははらはらした感じで僕をじっと見つめている。

 「さあ、巧人!私のを『さらして』おいて、自分だけ言わないとか…反則だよ♪」

 くっ!さすがカイザスさん、痛いところを突いてくる!また『自爆』するのを覚悟して、肚を括って特記事項を伝えると……。


 「なに?!愛の深さがLV8だと?!!くうう!!私もまだまだ修行が足りない!!」

 カイザスさんががっくりと肩を落とされていた…。

 それって、『勝負する』内容なのだろうか…。

 そして、アナスタシアさんは……。


 「ねえ!巧人、本当なの?それ本当なの?」

 目をキラキラさせながら僕の方を見ている。

 え?これ、どういう反応?


 「君ら、もしかして『バカ』なの??この期に及んで、二人で何してるの???」

 それを見て、カイザスさんがブーブー言い出す。

 「カイザスさん、いったいどういう…?」

 「アナスタシアを鑑定したら一発だから!!というか、鑑定しなくも、『一目瞭然』だから!!もっと言えば、恐山からの帰り道でのやり取りみれば、わからない方がおかしいから!!とっととアナスタシアを鑑定しなさい!!」


 カイザスさん、そこ、怒るとこ?と思いながら、鑑定結果が出てきた…。


特記事項  現在『恋愛中』 対象:巧人 愛の深さ:LV10


 ……えーと、これって…。


 「……負けた…。完全に負けた……。ものすごい『べたぼれ』だよね?!

 巧人もいい加減『わかりやすい』けど、アナスタシアは『輪をかけてわかりやすい』のに、なんで二人とも今まで気づかなかったんだろうね…。」


 そう言いながら、カイザスさんが外に向けて歩き出す。

 「カイザスさん、朝食は?」

 「こんなアツアツの空間で食事をしたくありません!

 ふたりで『あーん、あなた食べる?』でもやってりゃいいんだ!!

 このリア充どもが!!」

 カイザスさんはそのまま長屋から出ていった。


 「「………。」」

 しばし、二人の間を微妙な沈黙が流れる。


 「よし、巧人!せっかくだから『あーん、食べる?』をしよう!」

 「…よ、よろしくお願いします!」

 まずは朝食の『食べさせっこ』から始まりました…。



~~☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆~~



 「あれ、カイザスさん。今朝食の時間じゃないの?

 私、アナスタシアさんの料理を試食しようと思ってきたんだけど…。」

 桜姫が長屋の前でカイザスとばったり遭遇する。


 「…それはまずいです!現在長屋は『踏込厳禁』です。もう少ししてから出直しましょう!」

 「え、まさか…やっと『告白』したわけ!どっちから?」

 さすがにこの年代の乙女はこういう話題には食いつきが早い!


 「その話は後で詳しくしましょう。私は『失恋の傷心の旅』に三日位出てくる予定ですので、二人によろしく伝えてください。」

 「……もしかして、カイザスさんも本気だったわけ?」

 「ふっ!私はいつでも本気ですよ♪」

 「わかりました。では、お二人には伝えておきますね♪」


 そして、桜姫はしばし、この『愛すべき残念王子』の背中を見送った。


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