表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
プレミアム  作者: やばいやつ
3/3

ミスタートラベリングだよ☆

目が覚めるとそこは……



電信柱の上でした。



そう。電信柱。



しかも真っ白な空間にただ電信柱だけがあるんだよ。




しかも俺の分の電信柱以外にも、目の前にもう一本あって、さらに目の前の電信柱にはてるてる坊主が……


「ごめん。さすがにわけわからん。」


「だろうね☆

まぁ、僕神様だよ☆」


うわぁベタだなぁ…


「て事は俺は死んだパターンなの?」



「うん☆

て言いたいけど違うんだよねー☆

暇つぶしに水たまりに扮した魔法陣を作って人間引っ掛かれば楽しいな☆と思って罠を仕掛けてたら引っ掛かったんだ☆」



「え、何それ神様って人間おもちゃにしてんの?

ふざけんなよ。」


俺の発言により、いきなり神様(自称)の空気感が変わる。


「神様にふざけんなよって言うお前がふざけてんだろ?

佐藤金愚。

平凡な苗字に金愚という珍しい名前。

それなのにいじめられっこの悲しい人間よ。

一つだけ警告しておく。

お前の命は今俺が握っている。

それだけは忘れるなよ?」


(な、なんなの?こいつ。

まじで性格がわかんねぇ。)



「へっ、命なんていらねぇんだよ。

欲しけりゃくれてやるぜ?」


内心ガクガクブルブルだが強がってみる。



「怖がってるくせに強がっちゃってー☆

ま、ひとまず言っとくとね。

君、今からまたさっきの言葉の通じない世界に戻るんだ☆

一応向こうの言葉も通じるようには変更しておいたから安心してね?

あーあれは傑作だったなー☆

言葉通じてないのにまさかあんなことゆうなんてね☆

金愚君は多分適当に言ったんだろうけど相当おもしろいことになってるよ?」



あーーいやだ。

知りたくない。

もどりたくない。

嫌な予感しかしない。

なんでこんな事に…


「ねぇ、他の世界に変える事は出来ないの?」


「言うと思ったよ☆

勿論出来るよ?

しないけど☆」


「頼む!

それかせめて何言ったか教えてくれ!」



「それはお楽しみってことで☆

まぁ、行ってらっしゃい☆」



俺の立っていた電信柱がみるみる短くなっていき、地面に近づいていく。


と思いきや地面が無いことに気づいた。



「え?どうなんの?」



どんどん神様が離れていく。


くそぅ、どのみち転送されるならせめてこれだけは聞いておきたい!


俺は、すでに姿がほとんど見えていない神様に向かって叫んだ。










「なんで電信柱の上やったん!?」




俺の問いかけに返事はなかった。


そして意識が遠のいていく。



(本当に電信柱の意味が分からなかったなぁ…)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ