終章 朝焼け -1-
10000PV&1500ユニーク突破記念で、本日は二話連続投稿です。第2部は一時間後に投稿予定です。
暗い、暗い闇の深淵。
昼も夜もないこの漆黒の世界に、少女が二人、立っていた。
――もう、終わりにしよう。
陽菜は、そう呟く。
――アタシを作ったのはアンタだろーが。あんまり勝手なコトほざいてると、ブチ殺すぞ。
ヒナはその漆黒の闇を切り裂くような、真っ赤なレーザーを陽菜へと撃つ。
だが陽菜は躱さない。ただそれを、受け止める。
莫大な熱量が陽菜を呑み込む。だけれど、陽菜は無傷で立ち続ける。
――あたしはもう、怯えない。
陽菜はそう宣言して、一歩、ヒナへと近づく。
――来るな……っ。
――あたしはもう、君に全てを押し付けたりはしない。
漆黒の世界が、ヒナを中心に真っ白に染め上げられていく。
――あたしはもう、現実に絶望したりしない。
――やめろ!
――だってあたしは、お兄ちゃん以外にも、もっと大切な人がいっぱいできたから。
漆黒に包まれた世界が崩壊していく。まるで塗り固められた壁であったかのように、ボロボロと容易く剥がれ、崩れ落ちる。
――だから、もう終わりにしよう。
そっと、陽菜がヒナを抱きしめる。
――やめろォ!
――おやすみ、そして、ごめんね。
二つの声が混ざり合い、溶けあい、そして、彼女は純白の世界へと手を伸ばす。




