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ご先祖様「パンツで世界を救って見せろぉぉぉぉぉ」

事の発端は俺がパンツを盗んだ事から始まった。


俺はいつものように美人なお姉さまやら、可愛い妹キャラっぽい女の子のパンツを盗みに行き、そんでもって今日もニッコリといつも通り変態のようにパンツを盗んでいたんだ。



だがな…計算外だったよ…まさかあんなことがおきるなんてな。




いつも通りパンツを盗んでハーハーしている時、突然地面が揺れたんだ、多分地震じゃないかとおもう、そしてそのとき、俺の横にあったパンツが入っているタンスが倒れて来たと言うわけだ。


後は分かるだろう、ご想像の通り、パンツが入ったタンスによって、俺は押しつぶされ天に召されましたとさ…ちゃんちゃん、死因が間接的であるが、パンツだなんて皮肉だな。


普通なら此処で俺の物語は終了なはずだが、残念ながら終わらなかったようだ、俺としては終わりたかったけどな、まあとりあえず、タンスに踏みつぶされてから見たのは真っ白な空間と、まっしろなオヤジでした。

え?!なぜに真っ白なオヤジ?


「貴様!!何をしていた!この一族の恥じめ」


ピシャ!!


「ウギャえ!!」

とりあえずまあ、突然その目の前の爺さんはなにやらお怒りの様で、俺は攻撃らしきその大きな怒鳴り声によって突然体全体に痛みが走り、あまりにもの痛さに「痛い!!」と叫びながら俺は転げ回ったんだよ、いやホント、これは痛かったよホント。


「天罰じゃ…このクソ孫め…自業自得じゃ」


な…なんだよコイツ、マジで誰だよ、ナニもんだよ…一体此処は何処なんだよ。


「…とりあえずお前は誰だよ!こた…答えろよ!」

一応なんだか恐ろしかったので、俺はオドオド気味であったが、ここでそのままオドオドしていても始まらないので、俺は勇気を出して言ったのであった。


「わしか、わしはお前のご先祖だ!名誉ある大日本帝国海軍航空隊…」


爺さんの自己紹介この後も結構続くが、とりあえず省略する事にして、事を整理するに、どうやらこの爺はご先祖さまらしい。

なにせ自分でそう言ってるし、現状からしてこう考える他ないだろう。

え?もうちょっと慌てろってか?あんまりあわてるような気持ちにならならないんだよな…なんでだろう、死んだからか?


「とりあえずご先祖様?一体この俺になんの様がおありで」

俺はとりあえずこのご先祖さまに何の用が有るのかと聞いた。


「おう…そうじゃったわ、いいかワシはほこりある大日本帝国海軍において、敵空母エセックス級に特攻し死亡したのだ、じつに誇らしい…それが…そんな誇りあるわしの孫が…こんな女子の下着を盗んで可笑しなことをしているとは…末代までの恥じゃ…今すぐ罪を償え…そして国のために働くのじゃ」


はぁ…何言ってんだこのじじい


「良いか?お前のその行為…ダメだ、直ちにやめよ、下品で卑屈で気持ち悪い、これなら敵国の米英どもの方がましだ、よって、お主が死んだ事によって、わしがこの貴様の行為を天の力をお借りして強制的にやめさせ、罪を償えさせにきたのだ、感謝しろ!分かったか、そしてだな、ここからが本題…」


ふざけんなよ…俺のこの、パンツ集めという神聖な行為を…下品で気持ち悪いだと…確かに世間的にはそうさ…だけどな、なんで過去の死んだ奴なんかに言われなくちゃなんねーンだ、クソ…こうなったら。


なぜ俺がこの時パンツ集めをバカにされるだけでこんなにもムカついたのは、今となっては分からないが、とりあえずあの時の俺はその言葉に死ぬほどムカついたのであったのは否定できない事実であって。そしてあとあとの事なんて考えずにこう発言してしまったのであった。


「はあ?ふざけんじゃあねえよクソ爺、この老害めが!知ってるぜ、大日本帝国海軍って奴を、国を守る(笑)な事言っておいて、アメリカにけちょんけちょんにされたショボ海軍だってな、そう言えば仲間の軍オタに聞いたけど、お前が特攻したのってエセックス級空母だっけ?それの型の空母って一度も沈没してないんだってよ!エセックス空母は、その強靭な防御力によって、日本軍の特攻攻撃に幾度も生き残りましたんだとよ!命を掛けて特攻しても沈没させる事が出来ないとか…」

俺はとどめ的にこう言った。


「無駄死にお疲れえええええええええええ」

本当、このときの俺はバカだった。


「むぅ…う…」

どうやらあまりにもの事に口が開かないらしい、しかし、この時俺は調子に乗っていた。


「本当、命を掛けても国を守れないとか超ショボい、そっちの方が超気持ち悪いし、大体誇りある大日本帝国?そんな右翼みたいな意見言ってるような奴の方が、下品で卑屈で気持ち悪いんだよこの老害!!」


俺はさらに調子に乗った、もう天井知らずに。


「そんな老害どもより、俺のこのパンツ集めと言う素晴らしい神聖な趣味の方が、断然国の為になるね、いや…それどころか」


俺はいつまでも、このときの発言を後悔することになるであろう。


「このパンツでだけで、世界だって救えるさ、ざまあああ老害いいいいいいい」


「…」

「…」

一瞬の沈黙が走ったあと、目の前のご先祖様は言った。


「そうか…それなら」

ご先祖様は言った。


「貴様のその神聖なる趣味とやらで、いや…そのパンツだけで、世界を救ってみろおおおおおおおおおおおおおおお!!!」


次の瞬間

俺の意識は暗い谷底に落ちていくように、ブラックアウトしたのであった。

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