フェロモン
190:親父の話:20XX/08/15 21:01 ID:Jaieieiub
親父が小さいころの話を聞いたんだが、
親父が小さいときにとある事件があったそうだ。
その話とその話に関する俺の推測を聞いてくれ。
たぶん真実はこれから先も明かされることはないだろうし、
あくまでただの憶測なので、書き逃げする。すまん。
親父の生まれ育った田舎はそれはそれは田舎だったそうだ。
山と田んぼ、畑に、ぽつんぽつんと民家があるだけだったそう。
伝聞でしか書けないのは、俺は行ったことがないから。
と、いうのも、もう開発されてその場所は様変わりしてる。
親父の実家ももうない。
つまり、この事件の現場はもうなくなってしまっているから、
俺の推測を確かめることはもうできない。
工事中もなにごともなく埋め立てられてしまい、
何か証拠が存在していたとしてもすべて消えた後ということなので。
で、事件の話をする。
親父はそのド田舎で中学生になるまで過ごしていた。
友達と一緒に山だの川だの田んぼだので遊んでいた。
その親父が小学生のころ。たぶん低学年くらいのときだ。
ひとりの少年が行方不明になった。
その子は親父とは同級生で、親父とは仲の良い友達だった。
親父とその行方不明になった少年と、他の友達2~3人で
夏休みなのを良いことに、毎日朝から日暮れまで遊び惚けていた。
その子が行方不明になる前日も、山にある無人の神社で遊んでいた。
この神社が特殊で、神社の先は神様の土地で侵入禁止、
やむなく入る場合も殺生禁止と昔から村に伝わっていたっていう場所。
いつもは木陰が多く、土の地面で涼しい神社周りで
虫を取ったりボール遊びしたりしていたそうだが、
その日は神社を超えて藪の中をやぶ蚊に刺されながらどんどん進み
行ったことのない山の奥まで大冒険を繰り広げたんだそうだ。
そうしていると誰かが小動物か何かの骨を見つけて大騒ぎして
みんなでワーワー言いながら走り回ったらしい。
そうすると、一本の大きな木がある場所に出た。
そこで親父たちは、見たことのない蟻を見つけた。
アリたちは木の幹に大量にまぶれついて大きな塊になっていて、
そこから行列を作って巣に出入りしてたんだそうだ。
塊は親父たちくらいの大きさもあったらしい。
だから1メートル20~30センチはあった。
そしてそのアリはそこらへんのクロアリとかクロオオアリよりも
なんかちょっと足が長く頭がオレンジ色で格好よかったらしい。
親父たちはしばらくその奇妙なアリを観察していたらしいが、
友達のひとりがそのアリを踏み潰して遊び始めた。
アリは塊から次から次へと無限に湧き出してきて、
親父たちは怖くなってそいつを連れて帰ったそうだ。
帰ってきて、親父たちはこっぴどく怒られた。
神社の先には行くなと、いつも言われていたからだった。
長すぎかな分ける。
191:名無しの怖がりさん:20XX/08/15 21:04 ID:AMNM4kr80
もういやな予感しかしない
192:名無しの怖がりさん:20XX/08/15 21:05 ID:3rL+Aenvb
胸だけが赤いとか頭から胸にかけて赤い蟻は在来種にいるけど
頭だけが赤い蟻っていたかな?
誰か蟻に詳しい人こないかな
193:名無しの怖がりさん:20XX/08/15 21:07 ID:Lar+po9d9
その山が神社の神様の土地だとしたら、
禁忌である無益な殺生をしたお友達は……
194:親父の話:20XX/08/15 21:09 ID:Jaieieiub
もう分かると思うけど、このアリを潰してた子が
行方不明になった子だ。
なんと、以前にも神社の向こうで行方不明になった村人がいるらしく、
そのために親父たちは怒られたんだが、
今回はその子はちゃんと帰ってきて、家で晩御飯を食べて
自分の布団で寝ていたはずなんだ。
ところが朝、家族が起き出してみてみると、
その子の布団は空っぽだった。
その子の部屋の履き出し窓は夏だから開いていて網戸だったんだが
網戸が破られ無理やり引きずり出されたような跡と、
少量だが無視できない程度の血痕があちこちについていたそう。
家の人は誰もこんなことになっていることに気付かなかったそうだ。
血痕が続いていたから村中が総出で探したが、
山の中に入って痕跡が追いづらくなってしまい、
その後の悪天候などでついにその子は見つからなかった。
今も見つかっていないまま。
親父も捜索隊に加わったが山には入れてもらえなかった。
ただ、その子の着ていたパジャマが見つかったのを見たが、
アリまみれだったそうだ。
親父は無人の神社でも神様はいる、
やるなと言われたことをやり、あまつさえ殺生をしたから
友達は罰が当たったのかも知れないし、
もしかしたら本当にただの変質者の仕業かも知れない、
と話していた。
ちょうどこの時期の出来事で、ふと思い出すんだそうだ。
で、ここからが俺の推測なんだが、
あの山で見かけたという頭がオレンジ色のアリは、
いわゆるグンタイアリのようなアリだったんじゃないかと思う。
黒いじゅうたんのように広がってジャングルを歩き回り、
行き会うすべての昆虫や小動物を捕食して
そのアリが通った後は生き物は一匹も残らない、あのアリだ。
子どもとはいえ山から村に降りてきて、わずか一晩で
人間一人を持って行ったっていうのは考えにくいかもしれないが、
アリがまぶれついていたパジャマ、
小動物の骨、巣の形に群がって固まる習性、
潰されても湧き出てくるくらいの大群をつくる習性。
神社も、このアリの生息地だからここから先に行くなっていう
結界だったんじゃないか。
アリを潰したときにフェロモンみたいな何かがその子について、
そのフェロモンは敵にふきかけるのか獲物にふきかけるのか、
石鹸で洗ったくらいじゃとれなくて
夜、それめがけてアリの大群が襲い掛かったんじゃないか。
と、まあ、この推測は親父の話でやけにアリのことが
頭に残ってたからで、俺のカキコもかなりアリに寄ってるかもだから
話半分に聞いてくれ。
それじゃ、読んでくれた人はありがとう。
195:名無しの怖がりさん:20XX/08/15 21:11 ID:AMNM4kr80
神社の祟りかと思ったら
つまりグンタイアリみたいなのが日本にいるってこと!?
196:名無しの怖がりさん:20XX/08/15 21:13 ID:+s2s4h4ib
グンタイアリでも人間くらいの大きさならそうそうやれない
神経毒を持っているが大きな哺乳類を動けなくするほどかというと
弱ってたりして動けない状態ならワンチャンくらいだろ
いくら寝込みを襲われたにしても人間は…無理がある気がするなぁ
一度でも噛まれたら激痛で飛び起きるだろうし…
考えられるとしたら、グンタイアリ並みの肉食でかつ
大きな哺乳類に有効な猛毒を持ってるアリってことになるんじゃないか
197:名無しの怖がりさん:20XX/08/15 21:15 ID:HJaeqnCFF
そんなアリ聞いたことないわ
その田舎のその山にだけ生息してたとか考えにくいし
SFの見過ぎなんじゃないの
198:名無しの怖がりさん:20XX/08/15 21:16 ID:3rL+Aenvb
本当にそんな蟻がいたとしたらこわー!
あ、でももう開発されて絶滅したかも知れないけど、、、
199:名無しの怖がりさん:20XX/08/15 21:18 ID:L+aeiicBZ
オレはありえる話だと思う≫190
昆虫は世界で100万種いるとされているが、
毎年新種が2,000~3,000種は確認されているのでな
日本ももちろん毎年新種が見つかり続けているし
人間に見つからずに(発表されずに)開発や気候変動などで
消え去ったた種も星の数ほどあるだろうよ
200:名無しの怖がりさん:20XX/08/15 21:19 ID:QWQeFRTyH
しかも、アリのフェロモンは
列に並んだり食べ物に集まったりするために使われているみたいだが
フェロモン効果がどのくらい強くてどのくらい続くかなど
分かっていないことの方が多い
ハチにあるような警戒フェロモンや攻撃的になるフェロモンがあっても
おかしくないんじゃないだろうか
201:名無しの怖がりさん:20XX/08/15 21:21 ID:+s2s4h4ib
ちなみに地球上のアリ|(蟻)の生物量|(総重量)は推定1,200万トン
数にして2京匹
82億超いる人間の総重量の20%になるとも言われているのでな……
202:名無しの怖がりさん:20XX/08/15 21:22 ID:AMNM4kr80
つまり、人間ひとり骨にできる量のアリが日本のどこかの山にいても
不思議じゃない、のかもしれない・・・




