表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オカルトちゃんねるショート  作者: lpp
2026

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
62/63

ロックスター

511:底辺P:20XX/06/16 21:41 ID:202UYYTvn

 30年ほど前にものすごい人気を誇ったロックスターの都市伝説。

 舞台はアメリカ。


 とあるロックスターがいた。

 アメリカで発表されたある1曲が若者を中心に特大ヒットを飛ばし、

 無名から一躍スターに躍り出たバンドだった。

 でもその曲はどこかで聞いたことはあっても、

 そのバンドそのものを知る人は少ないと思う。

 なぜなら、そのバンドは大ヒット曲の次に発表したバラードを最後に

 解散したから。

 大ヒットした曲の前に発表されていた曲たちは特に売れておらず、

 たった2曲しかそのバンドとしての目立った曲がないんだ。

 そして解散理由は、ヴォーカルの“R”の自×だった。


 そのヒット当時。このバンドの躍進劇はすごかった。

 特大ヒットの曲をひっさげ、テレビやラジオのメディアに出ずっぱり。

 寝る暇もないほど忙しく活動していた。

 バンドはどこに行ってもものすごい歓声を浴びた。

 特にヴォーカル。バンドの顔だよな。

 このバンドの曲はヴォーカルの特徴的な声があったからこそ

 売れたと言っても過言ではないと思う。

 一度聞けば“R”だと誰でも分かるんだ。

 批評家たちからもたぐいまれな声だと言われていた。

 男の声にしてはやや高くて、

 ちょっとハスキーで、不思議な抑揚とビブラートが入るんだ。

 演歌のようなこぶしじゃないぞ、もっと細かい、

 繊細なビブラート。

 本当に、一度聞いたら忘れられない声だよ。

 当時はモノマネも流行った。

 でも大ヒット以前の曲ではその歌い方はしていないんだ。

 言っちゃあ何だがありふれたロックだった。

 それがこの歌い方で大ヒット曲になってしまった。

 ヴォーカルもちょっと野暮ったい感じの青年だったのに、

 テレビの露出が増えて、みるみる垢ぬけていった。

 もともとの素材が良かったもんだから、

 めちゃくちゃ色気のある、カリスマ的存在になっていったんだ。

 当然だが熱狂的な女性ファンもつき、バンドの人気は絶頂。

 そんな中で、ヒット曲から数か月後に発表されたのが

 一曲目とガラリと曲調を変えたバラードだった。

 これがまた、“R”の甘いハスキーボイスにピッタリハマっていて、

 そのバラードがラジオで流れると同時にまた話題沸騰。

 チャートの一位をかっさらった。


 そしてその数日後、ヴォーカルが自×を遂げた。




512:名無しの怖がりさん:20XX/06/16 21:43 ID:r6Ag+e8iy

 なんてバンド?

 全然知らん30年前とか生まれてないし



513:名無しの怖がりさん:20XX/06/16 21:46 ID:45arHBVcx

 ガキはクソして寝ろ

 うっすら覚えてるわ人気絶頂のときの謎の自×

 ちなみにヴォーカルはマジでクソ格好良いクソイケメン

 彼の×は当時日本でも結構な衝撃が走った気がするが

 何で自×したのか謎過ぎてしまいには陰謀論とか出てきて

 わずか数か月でプレッシャーに押しつぶされたとか

 クスリに溺れたとか真偽不明の噂が出回った挙句に

 コロされたなんて言い出す奴も出てきて

 でも状況的に自×が明らかで事件性がないから何の発展もなく

 そのヴォーカルでもってたバンドも解散して

 そのまますーっと風化していったって感じ



514:名無しの怖がりさん:20XX/06/16 21:48 ID:rJUahgnbb

 相変わらずオカルト読んでる気がしねえw

 これからちゃんとオカルトになるんだよな?w



515:底辺P:20XX/06/16 21:52 ID:202UYYTvn

 覚えてる人もいるな。

 “R”の自×の理由は分かっていない。

 薬物の痕跡もなし、暴力など犯罪の証拠もなし、

 カリスマ的な容姿と声を持ちながら、

 大ヒット曲の後、テレビ出演などで忙殺されていても

 次のバラードを作詞作曲していたくらい真面目な男だったらしいし。


 で、ここからは非公式の都市伝説レベルの話になる。

 と、俺も思ってた。

 まぁ続きを書いていく。


 バンドは解散した。

 ヴォーカルの人気がやっぱとびぬけていたからな。

 曲を書いていたのも“R”だったし、

 バンドの顔がいないんじゃ解散も仕方がなかったんだろう。

 だが話はバンドの解散とかそういうレベルじゃ収まらなかった。

 若い女性が“R”の後追い自×をしたんだ。

 彼女の遺書にはっきりと書いてあったらしい。

 『天国で彼と会うためについて行く』と。

 その子だけじゃない。

 アメリカ全土で、20名を超える後追い自×者が出た。

 遺書にはっきりと書いてあるだけでその数だ。

 ちなみに、その年のアメリカ全土の自×者は

 前年よりも千人以上多かったそうだ。

 特に若者の数が突出して高かったらしい。

 その年は自×者が増えるような大きな出来事はなかったから、

 異様な増え方だ。

 “R”のカリスマ性を知っていた人々は“R”のシに関係があるのではと

 根拠のない持論を展開した。

 でもいくらなんでも、当時の“R” の人気をもってすれば仕方がない、

 とはとても言えない数字だ。

 そういうわけでその説はそれほど大衆の興味は引かず、

 そのうち“R”の存在もバンドも

 次から々に現れる大スターたちの後ろに消えていった。


 で、最近、“R”とバンドの歌が掘り返され、

 ネットで静かにブームになりつつある。

 今見ても“R”はカリスマのイケメンだから、

 誰かが彼を発見してネットに垂れ流し、また火が付いたんだろうな。

 古い歌のブームも来ていることだし、

 このネット社会だと誰もが気軽にあらゆる情報にタッチできるから。


 かくいう俺もこの密かなブームでこのバンドと“R”を知ったんだ。

 俺もこのバンドが流行ったときにはまだ生まれてなかった。

 で、ネットで流れてきて、良い曲だと思って検索して

 このバンドの曲を聴いてみた。

 今聴いてもめちゃ良い曲だと思ったよ。

 特にヴォーカルが唯一無二って感じだ。


 ところで、

 俺は音楽が趣味だからウン万するヘッドホンを使っている。

 で、バンドの曲、バラードの方を聴いていたとき、

 微かな音が入っていることに気が付いた。

 より注意して聴いてみると、その音は何度も何度も繰り返されている。

 俺はこの不思議な音が気になって、できる限り分析してみた。

 他の音を取っ払って繰り返す音だけを抽出して解析すると、

 倍速になった“R”の声のように思えた。

 スロー再生してみるとはっきりと“R”の声が聞こえてきた。

 『follow me』

 『follow me(俺について来い)』って繰り返してるんだ。

 バラードの曲のあいだ、ずっと。



516:名無しの怖がりさん:20XX/06/16 21:55 ID:r6Ag+e8iy

 いやどのバンドの何の曲だよ

 ここまで言われると聞いてみたい



517:底辺P:20XX/06/16 21:59 ID:202UYYTvn

 これに気が付いたとき、俺はゾッとしたね。

 サブリミナル効果って知ってるか?

 知覚できない微かな刺激を無意識下(潜在意識)に与えて効果を得る、

 テレビの広告で有名なアレだ。

 このサブリミナル効果が頭に浮かんだからだ。

 だって“R”は明らかに意図的にこの言葉を曲に混ぜ込んでる。

 そしてこの曲がヒットして、多くの人々に聴かれているのを

 確認してから自×したように見えるだろ。

 『ついて来い』って、つまりそういうことなんじゃないか、と。


 そう思うと、最初の大ヒット曲も

 このバラードのために作って売り出したように見えてくる。

 歌い方を変えて、見た目も大衆に受けるように即座に変えて。

 休みなくテレビやラジオに出演して顔を売った。

 自分の魅力を、カリスマ性を分かっていて、

 全米の人間に注目させておいて、

 それだけのことをやってから本当に聴かせたい歌を歌った。


 なーんて、ファンの人に怒られそうだな。

 まぁ、以上が俺の妄想だ。

 『follow me』なんて偶然かも知れないし、

 他のバンドメンが組み込んだかも知れないし、

 曲に色んな音や声を挟む手法は一時流行ったしその類かもね。

 これじゃ“R”はたくさんの人を道連れに×ぬためだけに

 歌ってたってことになっちゃうしな。

 それじゃ。

 都市伝説だと思って読み流してくれ。



518:名無しの怖がりさん:20XX/06/16 22:02 ID:eetUe+4dU

 えっ……

 その声が繰り返しの声が入ってるのは本当ってこと……?



519:名無しの怖がりさん:20XX/06/16 22:06 ID:eiUUQ4k2L

 あ、今その歌がネットでまた流行ってるんだっけ

 え、大丈夫なの、これ?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
無意識に道連れにしたファンの魂を贄に、 悪魔と取引してたりしてw 当時の人数では契約の数に足りず、 それを知ったガチファンが追加の魂を献上するために… というオカルト陰謀論を追加してみる。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ