弱いまま生きる
ゴミ箱に捨てりゃ忘れる
丸めた紙くずみたいに
諦めるのが簡単ならよかったな
吐き捨てて
アスファルトに溶けちまえば
全てキレイに終わるってのに
それでも
冷たい風は優等生らしく
毎晩毎晩やってきて
捨てたはずの感情を
ひとつひとつまとめ上げる
街灯の下の影は
小さい背を誤魔化したいのか
必死に背伸びをし続ける
笑えるよなあ
笑っちまうよなあ
偽善者ばっかの世界線で
それを嘲笑う俺も
もれなく強がりな奴なんだ
何も感じないふりをして
貼り付けた笑顔の仮面
もう糊はとっくに剥がれたってのに
手で押さえつけて
無理やり笑ってんだ
鏡に映る顔は誰だ
知らない顔だ
俺じゃない
幼少期にしたごっこ遊びの延長線
心臓だけが置いてかれて
身体は全部操られたみたいに
俺のものじゃないみたいだ
正解と書かれた紙を選んで
言葉を発すれば
あんたらの期待通りなんだろう?
彼らは言った
強くなれ。
瞬きをするくらい自然に
ごく簡単なことのように
言いやがった
弱いまま
此処で息を吸っちゃいけないのか
此処で生きてりゃ悪いのか
踏み外したその直後
全部を失う気がして
足元ばっか見て歩いた俺は
弱いままだ
今もあんたらの人形だ
ゴミ箱は今日も溢れかえったまま
捨て損ねた言葉は辺りに散らばっていた
大丈夫もごめんなさいも
色褪せたまんま
それでも
終わらせ方を知らないから
今日も続きを生きる
たとえキレイな生き方じゃなくても
救われなかったとしても
弱いままの俺だって
この痛みは
絶対に俺のものだから
それは嘘じゃないから
まだ此処で息をしていても
悪いなんて言わせない
ご覧いただきありがとうございました。
弱いままで、息を吸う。
誰かに届きますように。




