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ラリー 〜思いを球にのせて〜  作者: Macou
神明クラブ編
9/43

小6全国大会へ

芽衣と香苗は6年生になった。香苗は芽衣の優勝から、傲慢な態度を改めた。こっぴどく王コーチ、香苗の母から怒られたらしい。

"何事も謙虚な気持ちで"そんな教えを説教なのか、宗教とも捉えられるかのように永遠に聞かされたらしい。そして香苗はもう説教は懲り懲り・・・と芽衣に愚痴をこぼしていた。


6年生になると一気に進路の話も進んでいた。芽衣はそのまま奈緒と同じ豊富中学へ。香苗も芽衣と同じ豊富中学へ推薦が決まっていた。2人は全国から私立中学の誘いがきていた。特に香苗は誘われる数が多かった。でも奈緒の様子を見ていて、安心して通わす事ができる豊富中学に親たちも納得して決めていた。なにより2人一緒に入学できることを、香苗も芽衣も大喜びしていた。


そして今年も全国大会が近づいてきた。皆ワクワクしていた。香苗も芽衣も練習が調整期間に入り、全国大会に備えていた。今年も芽衣の父も試合を観にくることになった。



ついにその日がやってきた。全国大会当日。



今日も香苗と芽衣はお揃いのユニフォームだ。そして去年同様第一シードは安倍愛菜選手だ。今年も注目選手は安倍愛菜選手。メディアも愛菜選手を追いかけていた。そして安倍愛菜選手の進路も色々な噂が飛び交う中、どうやら安倍愛菜選手は来年山村中学という有名私立中学に決まっているらしい。


そして試合は始まった。初日は予選リーグだ。芽衣は去年のこともあり緊張していた。そんな緊張している芽衣の肩を香苗が軽く叩いた。

香苗「緊張でカチカチかー?!」とニヤついて芽衣を茶化した。香苗なりの優しさだった。

芽衣は大きく深呼吸をしてストレッチやアップを始めた。そして去年の全国大会から毎日つけている卓球日誌を見直した。卓球日誌は毎日書くノートだ。卓球の記録を全て記入し、交換ノートのように王コーチからも返信が届く。自分のメンタル面も自由に描いていい。その日誌をつけ始めてから王コーチに心を開き、自分の本心を打ち明けられるようになった芽衣だった。


予選リーグ、去年の芽衣とは違った。全ての試合3-0で1位で突破した。香苗も安定して強かった。2人とも明日の決勝リーグに駒を進められて安堵していた。王コーチも安堵の表情だった。そして明日の試合は奈緒もいる。芽衣は喜んでホテルに帰った。

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