❤お出かけ❤
「ぶ…ぶ、ぶんげふのふちょうのよちぃもおかです…もっとぶんげふをよくするためにがんばりまふ」
「全然ダメですよ、桃花先輩!吉井がよちぃになってます。部長なんですからしっかりして下さい」
と可愛らしい男子がおこりながらいう。
「そうですよ。俺がじぎに部長だったところを副部長で勘弁してやるんだから、ちゃんといえるようになれよばか暇子。」
と眼鏡の男子がいう。
「う~…由樹ちゃんは私の見方だよね!」
「え?あ、はははい!!」
と答えたのは可愛らしく、ショートヘアーの女の子。
「と、とにかく廃部寸前なので、先輩がんばって!」
「はい……」
「―――な~にしてるのっ!桃花ちゃん」
「――――――ッ!?」
聖は、満面の笑顔で桃花に飛び込んできた。
「あ、いや。今度の朝会で、部長の一言あいさつあでしょ?それが恥ずかしくて…ちゃんと言えないんだ…」
頬を染める桃花
―――桃花ちゃんかわいい…
とつられて頬を染める聖。
「俺が手伝うよ。」
「え?」
「俺が手伝ってあげるからがんばろ?」
――――「日曜日に連れて行ってあげるから、駅でまちあわせね」
――――と言われたけど…
「わざわざ出かけなくてもいいよね…」
とちょっとあきれる桃花。
「でも、私服みれるし、ふたりっきり…………」
――――え?
――――ふた、二人っきりぃぃぃぃっぃぃぃいいいいいいい!?
「吉井さん!」
と甘い声が後ろから聞こえた。
「―――聖くん・・・・・」
「――――――――」
「・・・・・・」
沈黙。
―――――あれ?服変だったかな?メイクやりすぎた?といっても、メイクなんてしたことないから……グロスだけだけど。
「なんか変?」
と覗き込むようにみると、聖は
ボン!!
顔を真っ赤にした。
桃花の肩に手を置き下をむく。
「………やばい。」
「ん?何か言った?聖くん……?」
「吉井さんかわいすぎ」
「え」
――――うそでしょ。
――――すごく嬉しいけど
――――どういう顔していいか分かんないよ。
すると聖は顔をあげた。
「今日のデート楽しくなるといいね。桃花ちゃん。」
――――今桃花って!!!
次回ドキドキのデート編開幕です。