❤片思い❤
「吉川さーん!!」
タタタと音をたてながら走ってくる。聖くん。
もう、2週間ぐらい同じことがつづいています。
「・・・・・」
なにを話していいかわからないや・・・
「ねぇ!吉川さん」
ポン!と手をたたき
私に問いかけてくる。
「何?」
「今日さ、放課後勉強教えてくれない?」
“は・・・・?”とっさに心にでた言葉。
「え・・・・?何?なんで??」
私は聖くんに問いかける。
「いや、だって、吉川さん頭いいじゃん。先週なんか学年トップだったよね?だから・・・俺馬鹿だし・・・その・・・・ずっとよしか・・・――」
「だったら私達が参りますわっ!暇子さんは、いろいろと忙しそうですものね」
突然割り込んできたので聖くんの「俺馬鹿だし・・・」の後が聞こえなかった。
何を言おうとしていたんだろう?
「・・・え!?」
聖くんは目を大きくあけて
ビックリしていた。
「じゃ私は、必要ないね。聖くんに聞きたいことできたから・・・今じゃなくて今度聞くね」
あ・・・!と聖くんが言った。
でも、私には関係ないしー
「あんたばっかじゃないの!?」
驚くような声で怒っているのは私の大親友の柳飛鳥。
性格は、とっても前向き。
そして、ちょっと怒りっぽい・・・
「何が?」
「それは、絶対邪魔されてるの!!築かないの!?桃香は、ほんっとのんきね。まして、坂下なんかめっちゃモテてるのに・・・!」
飛鳥のいっている意味がよくわからない。
「どういうこと?」
「だから!坂下は、桃香のことが好きってことよ!!築かないの??ほんっとのんきね。坂下なんか競争率がすごいのよ!!桃香よりもっと可愛い子だっているのにあんたなのよ!!」
「つまり、選ばれし物・・・?」
「そう!!」
って・・――
ことは聖くんは私のことが好きってこと!?