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とりえ

 店長が来てからなぜか、忙しさが減ったわけでもないのにお客の反応は目にみえてよくなった。


お客の子供がテーブルにジュースをこぼすと、店内に立っている凛子が常備しているダスターで、手際よくふいていく。最初はぎこちなく、苛立った客もいたがお客様専用のサービスをしてくれるスタッフを混んでいる時間帯のみ一人つけることで、客の苛立ちとともに凛子の動きも徐々に良くなっていった。




掲示板の張り紙も、なかなか評判がよかった。が、スタッフ紹介の欄で書かれた水野 茉奈が怒りを抑えられないようで凛子に食って掛かる。




「ちょっと、どういうつもりよ。バーガーショップの定員がハンバーガーが嫌いだなんて、そんなこと普通書く?」




「あの、その」凛子はすごい勢いで、迫られたので萎縮して声にならない。




「あれ、ホントのことじゃないですかあ。水野先輩、皆しってますよ。別にかくすことでもないし、よく皆のこと観察しているなあって。みんなの特徴を上手く書いていてちょっと意外」新人の高校生、新木 翔子がかばってくれた。




それに反応して、周りのスタッフも「あんたの、サバサバした性格も花丸マークがついていたじゃない」


「それは、悪い気はしなかったけど…」何とか、なだめられて勢いは食い止められた。


後日、客にもハンバーガー嫌いな店員がいたって面白いじゃない。人それぞれ、好みはあるんだからというようなことを言われたらしい。それからは、凛子に対して気持ちは静まったようだ。

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