あとがき的な
こちら、魔法使いアランのお話はおわりとなりました。さくさくと進めていきましたので、なんか書ききれたような、書き切れていないような、という気がします。
妖精憑きで書けることは、全て書いたので、ここで本当に終わりです。
アランは、とても優秀な魔法使いです。足りない妖精は王弟殿下に借りたりして、たぶん、最強の魔法使いになります。
アランのことは、書く気はありませんでしたが、先に公国の妖精憑きを書いて、あれ、帝国の妖精憑きは書いていない、ということで、アランの過去を書くこととなりました。
最初は暗い話なので、一気にまとめて更新してしまいました。
アランはバラなの? ノーマルなの?
これは、私が悪いですよね。笑いをとりたいと、というものに走ってしまうので。アランはどっちでもありません。親殺しの罪を重く受け止め、一生、独身でいようなんて考えていた人です。だから、全て受け身なのです。サマンサといい感じになりそうになりましたが、たぶん、ならなかったでしょう。
アランはファザコン??
みたいになってますね。ハガルのことは、盲信の域です。ハガルの悪行を教えられ、目にしても、全くきにしません。最後まで、ハガルのことを尊敬します。ハガルは、書いてませんが、父親っぽいことはあまりしていません。ただ、アランが子犬のようにくっついて、ハガルを父親扱いしていました。アランは、自分のなかにある、父親像を無理矢理、ハガルにあてはめただけです。
アランの破滅思考
アランは、自分が幸せになってはいけない、と決めてしまっています。幼い頃に育ての父親を殺し、売られる母親を見捨てたという経験が大きいです。それをどうにかしようと、ハガルは大家族の元に連れていきます。しかし、それは、自分との差を思い知らされ、アランは幸せになってはいけない、と決めてしまいます。仕方がないので、ハガルは、アランに人並の幸せを無理矢理押し付けようと、サマンサをアランの傍に置こうと画策しました。読んでいてわかると思いますが、アランは受け身の人間です。与えらてしまえば、受けてしまうアランは、サマンサとの結婚も、ハガルが言えば、結婚したでしょう。ところが、皇帝のお手付きとなってしまい、それができなくなってしまいました。
受け身の人間なので、帝国をどうにかしてほしい、と泣きつかれれば、悪人になってまでも、帝国をどうにかしてしまいます。
アランの裏仕事
ここでは書きませんでしたが、アランは帝国の暗部を支配しています。拷問したり、情報流したり、密偵使ったり、といろいろです。暗部は、ライオネルが亡くなった後も、アランについて、王国まで来ます。アランが王弟殿下の下についたので、暗部は、王弟殿下に一時的に従います。公国の密偵の情報を持ってきたのも、アランの暗部です。これがきっかけで、アランは暗部の育て方と活用法を王弟殿下に教えます。それが、後の、王国の影の剣になります。
皇帝殺し
アランはライオネルをナイフで殺しました。これ、その後は大変なのです。アランは筆頭魔法使いとして、絶対に皇族に逆らえない契約がされています。そのため、皇族に魔法が使えません。結果、武器でもって攻撃するしかありません。しかし、皇帝を殺すことは、壮絶な契約違反となります。ライオネル殺害後、死ぬよりも恐ろしい苦痛の罰が下ります。アランは、淡々とライオネルに言いましたが、この反動があるとわかった上で、ライオネルを殺害しました。
アグリとアランリーラは、戻ってきたアランに警戒心がなかったのは、この反動を見たからです。筆頭魔法使いの契約がある以上、絶対に殺されないと信じていたので、呆気なくアランに殺されました。
そこのところは、あえてここでは書きませんでしたが、皇帝視点のほうで書きました。
この後は、皇帝視点のが、年齢制限ありのほうで更新となります。
真面目な話なので、読んでみてください。でも、男×男なので、見たくないな、という人は見なくてもよいです。




