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俺ってばぁ、何か知らんけど神超えちゃったみたいなんだけど?えっ?好き勝手しちゃっていいのぉ?  作者: 未だ厨二病な翁(じいじ)
第一章 過去への帰還 ~中学時代~
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異世界編 第四話 えっ?…なんでこうなるのっ?

お世話になります。


な・なんと嬉しいことに感想を頂きました。ありがとうございます。

とても励みになります。

これからも宜しくお願いします。

「まずは、礼を言わせてもらうぞ」

一通り自己紹介を済ませた後、エドワード国王が姿勢を正して雄二にそう告げた。

「娘を。メルシオーネを窮地から救ってくれて本当にありがとう。」

そう言いながら国王は雄二に深々と頭を下げる。同様に他の王族の方々も一斉に頭を下げる。

慌てて雄二が、「陛下も皆さんも、どうか頭をお上げください!」と、嘆願するが、

「いやいや、これは一国の国王としてではなく、一人の親としてのものだ。どうか礼を言わせてほしい。其方がもし、あの場にいなければ今頃メルシオーネはどうなっていた事か。。。心から感謝する。」

と、再び頭を下げて感謝の気持ちを口にするエドワード国王。神妙な顔をしつつもここは素直にその気持ちを受け取る事にした雄二であった。

そこに、

「私からもぜひお礼を言わせて下さい。」と、財務担当責任者であるヴィクセン伯爵が加わる。

「私の弟も大変世話になったようですね。危機を救ってもらうばかりか、怪我まで完治してもらい、更には勇敢な同志達を一緒に連れ帰ってくれました。本当にありがとうございます。」

ヴィクセン伯爵も頭を下げて礼を言う。戸惑っている雄二にエドワード国王は、

「騎士団副団長のオルトは彼の弟なんだよ。」と教えてくれた。

「助けられてよかったです。でも…」雄二は少し悲しそうに言葉を続ける。

「もう少し早く気が付いていれば、皆さん死なずに済んだのに・・・。残念です。せめて後でちゃんと弔わさせてください。」

しんみりとなってしまった空気を変えるべく、エドワード国王が、

「さて、、、そろそろ次の話に移ろうか。色々と押してるようじゃしな。」そう切り出した。

「先程の其方の働き、誠に見事じゃった。おかげで大した犠牲も出さずに解決する事ができた。ほんに天晴れじゃっ!」と、さっきとは打って変わって大層ご機嫌に雄二を讃えるエドワード国王。

「本当に一時はどうなる事かと憂慮しておりましたが、ああも見事に収束するとは…」ロナウド宰相が付け加えて感銘の言葉を口にすると、他の重臣達からも、

「貴殿があの場にいてくれて本当に助かりました。」

「この国の膿を一網打尽にしてくれて感謝してもしきれない。」

などと、褒めちぎられ、トドメとばかりに、国王を含め重臣達全員から口を揃えて、

「我が国、ヴィトゥルブ王国を救ってくれて本当にありがとう。」と言う具合に、またもや全員から頭を下げられ、感謝される。

(もうほんま、お腹いっぱいっす)少々疲れてきている雄二ではあったが、ここまで感謝される事を無下にはできず、素直に受ける事にする。

一頻りお礼攻勢が落ち着いたところでエドワード国王が、

「時に、国の救世主を詮索するのは忍びないのだが、一つだけ確認したいのだが、良いか?」

と、再び襟を正した。

(おっと!ここからが本題なんやね。やっぱ聞いてくるよなぁ)そう思い、雄二は身構える。

「そんなに身構える必要はないぞ?誰だって言いたくない事はあるであろうし、秘密にしておきたい事もあろう。」と言いつつ息を一度吐いてから続けるエドワード国王。

「ただ…一つだけ確認させてほしい」その言葉に黙って頷き了承し、次の言葉を待つ雄二。

「うむ。其方が先ほど一連の事件を収束する為に用いた魔法の数々。宮廷魔術師どもの魔法発動を阻害した件。あれほどの人数を一度に戦闘不能にし、拘束までした件。恐らくだが、ネズミを使役してゲヴァールの悪だくみを暴いて証拠となる書類を文官が見つけやすいようにした件。この国はおろかこの世界においてもあれだけの事をやれる人間を見た事も聞いた事も無い。」エドワード国王は一旦そこで言葉を切ると、メルシオーネ姫の方を一度見やり、続けざまに、

「まだまだあるぞ?メルシオーネや侍女のルネ、オルト達の話によれば、20人はいた騎士団の精鋭らを相手にたった一人で立ち向かい、全く相手にしなかったというではないか!おまけに傷ついた者たちを一瞬で治し、敵の魔法使いの攻撃を尽く防いだ。」そう呆れるように漏らし、最後に

「これほどの魔力を持っているのはもはや神か、・・・・それとも」

「もしや其方は伝説の勇者様の末裔ではないのか?」と雄二に尋ねてくるエドワード国王。

さすが一国を統べる国王なだけある。わずかの時間で雄二の技量がとんでもない事を推測している。

なかなかの洞察力である。

(すんませんが、魔法でも魔力でもないんすけど…)そう思いながらも感心すると同時に、これに対してどう答えるべきか考え、目を閉じる。

確かに【アカシック・レコード】で確認したら、以前この世界に現れた勇者は日本から来た青年であるらしく、この世界を管理するものに召喚されたらしい。もう既に日本に戻され、いい歳になっているそうだ。

(ある程度は正直に話すかぁ。それが誠意やしな)そう思い目を開けて雄二は、

「そうですね。確かに私はその勇者と同じ世界から来ました」

それを聞いた途端、「おおおおおおっ~~~!!!」と、思い切り感嘆する一同。

その中にあってメルシオーネ姫は「(わたくし)の勇者さまぁ~~♡♡♡」

完全にトリップしておメメはピンクのハートになりキラキラさせてらっしゃった。

「しかし私はその勇者とは何の関係もありません。私はきまぐれでたまたまココを訪れたに過ぎません。。。何故そんな力があるのかは…詮索しないで頂くとありがたいです。」

一応そんな断りを入れるのだが、一同の興奮はなかなか収まらない。

「それに私には自分の世界での生活があります。だからいずれは帰らなければなりません。」

雄二がそう告げると今までホワホワなピンク色に染まってトリップしていたメルシオーネ姫が一瞬固まったのち、あたかもこの世の終わりが来たような。まるで世の中の全ての不幸を背負ったかのように膝から崩れ落ちてしまった。

(あっ!しもーたっ!)と思っても後の祭り。

娘のあまりの落ち込み様にただ、狼狽するほかなく、何もできないエドワード国王。

雄二は雄二でどう声を掛けたらいいか?と悩んでいた。

そんなどよ~~~んとした悲壮感が漂う雰囲気を変えたのは末娘であるルーシェリー姫だった。

「ねぇね様、何がそんなに悲しいですぅ?」

その言葉にお妃様方は「「「ル、ルーシェちゃん?」」」

「ねぇね様はユージ様がお好きなんですよねぇ?」そう尋ねながら、落ち込んで蹲っている姉の手を取る。

メルシオーネ姫は頬を染めてはいるが、ただただ悲しみにうなだれるだけ。

するとルーシェリー姫は「┐(´д`)┌ヤレヤレ」といった面持ちで、

「ねぇね様っ!ほんとにお好きならユージ様についていけばいいのですぅ。ですぅ?」

さも、当たり前なように言ってのける末っ子ちゃん。

「・・・・・・・・へっ?」と間抜けな声をあげる雄二

ハッ!と顔を上げ、妹の顔を見つめつつ、俄然大復活を遂げるメルシオーネ様

さっきまでの落ち込みようがまるで嘘のようである。全くもって解り易いったらありゃしないっ!

意気揚々とその大きな瞳をこれでもかと言わんばかりに輝かせながら父親を見つめる恋するメルシオーネ姫。

その視線を受けて複雑な心境ながら娘の幸せを考えるエドワード国王は伺うような視線を自分の妻達、一人一人に向ける。それは何らかの確認を取るように。

そして妻達も自分らの夫に自らの意思をはっきり示すように大きく頷く。

その間も臣下であるロナウド宰相らは決して口出しはせず、ジッと成り行きを見つめている。

ここにきて、皇太子であるフィリップ王子も妹の背中を押すようにメルシオーネ姫に優しく微笑みかけ、

「この国や父上達の事は僕に任せて、メルは自分の幸せだけを考えてネッ?」

その言葉を聞いてメルシオーネ姫は「お、お兄様っ!!」と感極まってウルウル。

それを目にして意を決した様な面持ちで雄二の顔を真っすぐ見据えてエドワード国王は、

「どうだろう?ユージ殿、今ここですぐにと言う訳にはいかぬだろうから、ここにおられる間、娘の事を考えてはくれまいか?其方にも其方の世界での生活を捨てる事など容易には出来ぬであろうし、其方の考えもあるだろう。だがの、余も自分の娘が可愛いし、幸せになってもらいたいのでな。だが、無理強いをさせるつもりはない。其方には返し切れぬ大恩があるのだからな。」

娘の幸せを想う優しい眼差しで控えめではあるが懇願してくる国王陛下。

それを聞き終えて雄二は少しだけ目を閉じ、考える。

「それでよいな?メルシオーネよ。ユージ殿の答えに従うのだぞ?」今度は娘を見やりそう告げるエドワード国王。

メルシオーネ姫は「わかりました。お父様」と答えた。それを受けて再び雄二に向き直ると、

「すまんが、帰るまでに返事をしてやってはくれまいか?」と、娘の為に再度、頭を下げるエドワード国王なのだ。

雄二もそこまでされてはむやみに断る事などできるはずもなく、

「わかりました。じっくり考えて誠意をもってお答えいたします」と答える。



「では話はここまでにして、少々遅くなったが、晩餐会を行うとしよう!」

エドワード国王のその言葉を機に、一旦解散となり、今度は食堂に集まる事になった。

加えてこのタイミングで、雄二には正式に専用部屋があてがわれ、専属メイドまで付けられた。

この世界にいる間は是非ともこの城に滞在して欲しいとの王家からの要望である。

晩餐に呼ばれるまでまだ時間がありそうだったので、ロナウド宰相の所まで出向き、殉職した騎士と侍女の亡骸をどうするか尋ねると、明日の午前中に教会へと行ってそこで棺に安置して欲しいと言われた。

幸いにして、【異空間収納】内は時間を止めておく事も出来るので亡骸が傷むことはない。

雄二は了承して、割り当てられた部屋に戻り、しばし寛ぐ事にした。

ちなみに雄二専属メイドとして配属されたのはルネだった。

ルネが専属として着任した挨拶に来た際、雄二に向かって「壮絶な苦しい戦いでしたけど、勝ち取りましたっ♪」

と鼻息を荒くして宣言していたのだが…いったいどんな戦いが?

ソファーに座って寛いでいる雄二は何げなくルネに聞いてみた。

「なぁ、姫様って子供の頃はどんな感じやったん?」

気を抜いてしまい、思わずいつもの口調になってしまったが。

「メルシオーネ様ですかぁ?そうですねぇ…」

ルネの話によると、

7歳の頃、教会が運営する孤児院へ慰問に行った際、孤児全員を城に連れて帰ると言い出して聞かず、周囲を困らせたり、

5歳の時、国王陛下が姫の為にと鳥籠に入った小鳥を与えたら、その日のうちに「ことりさんがね、ここからだしてほしいって言ってるの」と、窓から逃がしたり、

などなど、様々な()()()があるそうな。

「今とあんま変わらんし」と雄二が笑うと、ルネも同様に笑いながら、

「そうですねぇ。昔から変わらず、お優しくて、子供っぽいお方ですねぇ♪((揶揄いがいが満点ですっ!))」

「あ…これ内緒ですけど、今でもルーシェリー様と本気でケンカをなさるみたいです。」

と言う特ダネを加えながら話してくれた。

あれやこれや話し続けていると、晩餐の準備ができたようなので、ルネに案内され、食堂に向かう。

こうして王家専用の食堂での晩餐が執り行われ、雄二は心ばかりのもてなしを受けたのである。

前菜、スープ、メインの肉料理等、どれもとても美味しかった。ただパンがちょっと硬かったが。

食後のティータイム。ゆっくり寛ぎながら紅茶を飲んでいると、ルーシェリー姫が、

「ユージ様に魔法を教えて欲しいですぅ」と、お願いされる。

するとすかさず、「わ、(わたくし)も教えていただけませんかぁ?」と慌てておねだりするメルシオーネ姫の姿がそこにあった。

(プッ!ルネの話通りやわっ!ここでもはりあうとはっ!)

それを微笑ましくも生暖かい眼差しでご覧になっておられるロイヤルファミリー。

とても和やかなうちに時は過ぎていき、やがてお開きとなった。

部屋に戻り、今更ながら、ここまでの展開を思い起こしながら(なんでこうなった?)と心の中で憂いていると、ルネが「湯浴みの準備が整いました。」と話しかけてきたので、案内してもらう事にした。

脱衣所でお約束とばかりに、ルネも一緒に脱ぎだしたので、丁重にお断りし、退場してもらった。

出てゆく際、「ちっ!せっかく姫様を出し抜く絶好の機会でしたのに…い・け・ず」

などと、聞こえてきたが、聞かなかった事にすると心に決め、浴場に向かう雄二だった。

なんと!総大理石!浴槽広っ!まるでプールである。ちゃんと石鹸も用意されていた。

ひとりで入っているのがとても勿体ない。庶民感覚から抜け出せない雄二。

風呂から上がると、着替えが用意されていた。シルク地の滑らかな肌触り。正に至れり尽くせりである。

脱衣場から外に出ると、ルネが待機していた。

(ま、まあ専属メイドやからしゃーないか)この状況にはなかなか馴染めない雄二君。

ルネを伴って部屋に戻り、そろそろ寝る事にした。ふっかふかのベッド、しかも天蓋付き。

ここでもルネがベッドに潜り込もうとしたので、…以下同文。

部屋から出てゆく時、「ヘタレですかっ!」だと。(大きなお世話だ!)

色々ありすぎて疲れたからとっとと寝る事にした。勿論、念のため【結界】を張るのを忘れず。





ルネさん・・・なんて恐ろしい子。

ちなみに15歳ですっ♪

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