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俺ってばぁ、何か知らんけど神超えちゃったみたいなんだけど?えっ?好き勝手しちゃっていいのぉ?  作者: 未だ厨二病な翁(じいじ)
第二章 未来の為に… ~高校時代そしてテイクオフ~
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本編 第049話 おとーさんっ?!(呆) 

あれぇ~?禁断のinc*stは無いはずなんだがwwおっかしいなぁ^^;

近いうちに自分達をココでは無い世界に連れていく事を雄二に約束させた功と京子は用事は終わったとばかりに階下へと降りて行った。

リビングスペースに残っているのは雄二、彩華、大樹、そして嫁達である。

(さてっと…こっからがちょい修羅場?やねぇ^^;;)

そうなのだっ!先程 彩華には功と京子を両親(彩華にとっては祖父母?)そして秀美(雄二の妹として)の紹介はしたが、嫁らはまだ一人一人紹介してはいないのだ。

彩華も父親である雄二に()()()()()()において多数の嫁がいる事についてはある程度は解っていた。

『転移・転生』してきた自分を護り、世話をしてくれた者達から大まかな話は聞いていたのだ。

聞いてはいたが・・・((なっ;;!なんでおとーさんのおよめさん…こんなにいっぱい?!!))

元々『前・世界』においてもどちらかと言えばお父さん子だった彩華だったが、()()()()()()に来た事により、それが何らかの作用(ご都合主義)により極端に増幅されていた。

結果、超絶ファザコン幼児が出来上がってしまっていたのだった。

繰返しになるが今の彩華は精神年齢も知能も一般的5歳児のソレではある。

ではあるのだが、【アカシック・レコード】が述べていた様に深層心理の部分で雄二への感情が父親以上の…いわゆる恋慕になってしまっているのである。

更に彩華は本能的に目の前にいる雄二の嫁らを敵視とまでは行かないまでも完全にライバル認定してしまっているのである。

それだけ彩華は強い想いを抱いている訳であり、そんな彩華の気持ちがひしひしと伝わって来ているだけに雄二は、

(どーすっかなぁ?・・・・)

と考えあぐねている。

少しの間だけ沈黙が漂う。

「えっと…とりあえずはぁ 一人ずつ自己紹介するね?彩華ちゃん(^^♪」

そんな中、雄二の心情をいち早く汲み取っていた詩織がこの状況を打破すべくそう切り出す。

彩華はその言葉を発した詩織の顔を何気なく見た。

詩織から醸し出される圧倒的な美しさ 存在感、そして神々しくも温かく優しい慈しみの心がひしひしと伝わってきて幼いながらも「このひとはしんじられるっ!」と直感じた彩華は笑顔でコクリと頷いた。

「おっけぇ~☆彡じゃあ~まずはぁ~私からするネッ(^_-)-☆」

すくっと立ち上がって詩織はトップバッターとして自己紹介し始める。

「私は佐倉詩織と言いますっ♪ちょうど今の彩華ちゃんより少し小さい時にゆうくん…彩華ちゃんのお父さんと出逢ってね。その頃からずぅ~っとゆうくんしか見てなかったの♡♡♡♡ゆうくんはぁ私にとって初恋のひとであり、最初で最後の最愛の人なのぉ♪未来永劫ずぅーっとこれからもそれは変わらないの。ゆうくんには小さい頃からずっと助けられてばかりでぇ☆彡ゆうくんに出逢えたから私は今、ここにいられるのぉ♡♡♡♡」

自己紹介というよりただのおノロケになってきているが、彩華は嫁一人一人の情報も既にある程度は聞かされているのでとにかく本人達の話も聞いて確認する事にした。

5歳児にそこまでの智慧も理解力も無いはずだが、そこは雄二仕様であり、彩華の中の本能的な『女性』が働いているのだろう。言葉の意味はわからないまでもなんとなく通じる事ができるのだ。

詩織を皮切りに次から次へと自己紹介が行なわれていく。

「私の名前は尾崎圭子です。雄ちゃんとは小学校の時に同じクラスになってて、その時に私も雄ちゃんに助けられて…私にとっても雄ちゃんは初恋です♡♡♡♡中学校に入った時、また同じクラスになれてもっともっと雄ちゃんを好きになっちゃってて、我慢できなくなって中二の二学期に私から告白して雄ちゃんに受け入れてもらったの♡♡♡♡」

圭子が自己紹介を終えると間を置かずメル、ルーシェ、ルネが立ち上がって小さくカーテシーをする。

「お次は(わたくし)達ですわね☆彡(わたくし)達三人はここでは無い世界『ズゾロ』という所にある『ヴィトゥルブ王国』という国から参りました。(わたくし)はメルシオーネ・ロゼ・ヴィトゥルブと申します。そして私達もユージ様に何度も助けて頂いて…私にとってもユージ様は生まれて初めて知った恋のお相手であり、心からお慕いしておりますぅ♡♡♡♡」

「ルーシェはぁメルねぇね様の妹でぇルーシェリー・ラゼ・ヴィトゥルブといいますですぅ~っ☆彡ユージお兄様はぁルーシェにとっても大・大・大好きなゆうしゃ様なのですですぅ~♡♡♡♡」

この二人が異世界のお姫様である事も既に教えられている為、彩華は特に驚きはしなかったが、実際に初めて遭遇したお姫様に対し、オメメキラキラだったのは言うまでもない。

「私はこちらにいらっしゃいますメル様の専属メイドをしておりましたルネ・フォン・リベラールという者でございます。私もユージ様に命を助けられ、父の病も治して頂きました。メル様と同じ立場というのも畏れ多いとは存じますが、私もメル様、ルーシェ様同様にユージ様に心を奪われてしまいました♡♡♡♡」

異世界『ズゾロ』組の三名がそれぞれ自己紹介を終えて座ると、「次は私!」とばかりに良江が立ち上がる。

「ええ~、私の名前は桑原良江っていうの♪圭子ちゃんと同じく、雄二君とは中一の時におんなじクラスになって知り合ったの☆彡その時から雄二君の優しさに触れてだんだん惹かれていったの♡♡♡♡弟を助けてもらって更に好きになっちゃって♡♡♡♡中三でまた同じクラスになれたから…その時はもう詩織さん、メルさん、圭子ちゃんが雄二君の傍にいたんだけど、どーしても私も諦めきれなくってねっ!私から「好き」って言って受け入れてもらったの♡♡♡♡」

照れながらも彩華に解り易い口調で語り終えた良江はふぅーっと息を吐きながら腰を落ち着ける。

ここまでで6人の嫁が自己紹介した事になるが、まだ1/3弱。

5歳児である彩華にとってはあまり長時間になるのも良くない。

それに今日は『○高祭』を終えたばかりで皆もそれなりにお疲れである。

そこで雄二は、

「彩華も今日は色々あって疲れたやろうし…俺んたも明日は普通に学校やしな^^;続きはまた明日以降っちゅーことで今晩はこんなもんにしとこか?(⌒∇⌒)」

と宣言してお開きにする事にした。

嫁達も特に異存は無いようだ。

「彩ちゃん?一応お前の部屋はあるけど?」

「おとーさんとねんねするのっ!!」

雄二が彩華に問いかけると即答で返って来た。

これには雄二も苦笑いを浮かべるが、予想通りと言えば予想通りだ。

嫁達も久しぶりの親子水入らずを邪魔する気も無いので皆 微笑ましそうに見つめている。

雄二は嫁らに【テレパシー】で今晩のルーチンワーク(夜のオツトメ)は休止すると伝える。

こうして一同、解散してそれぞれ自分の部屋へ散って行った。



彩華を連れて自室へ入った雄二は彼女を抱き上げ尋ねる。

「ねんねする前にお父さんとお風呂入ろっか?^^」

「はいりゅ~!」と即答して抱きつく娘。

雄二はその感触を噛みしめつつ、自分の部屋内に備え付けてあるユニットバスに向かう。

脱衣所で彩華の服を脱がせると自分も裸になり、再び彩華を片手で抱き上げて浴室の扉を開く。

先程、皆といる時もそうだったが、彩華は雄二とビトーッとくっつきたがるのだ。

彼女からすれば、時空を超えてまで再会を望んだ父親にやっと…やっとの想いで逢えたのだからそれも仕方ない事だろう。

雄二も【アナライズ】にて彩華がこれまでこの世界で辿って来た状況は大まかには把握できている。

それでもやっと再会できた愛娘には尋ねたい事、話したい事が山ほどあるのだが、

(今は逢えた喜びを味わえるだけでええかな♪この子も色々いっぺんに起こって疲れとるやろうしな^^)

そう思い、この場では多くは語らない事にした。

彩華から溢れ出して来る心情が伝わるだけで十分だったのもある。

彩華の頭髪や身体を丁寧に洗ってやり、自分自身は適当に済ませると湯船に浸かり、ふぅーっと息を吐く。

その膝の上で彩華はクジラさんやおさかなを釣るおもちゃでキャッキャッとはしゃいで遊んでいる。

雄二はそれを柔らかい眼差しで見つめながらこの幸せを噛みしめて無意識のうちに泪を零す。

やはり嫁達とはまた違った意味でのかけがえのない宝物なのだ。

しばらくはそんな感動に浸っていた雄二だが、明日も普通に学校がある為、あまり悠長にしてられない。

風呂から上がると、まず娘の髪の毛と身体をバスタオルで優しく拭いて、更にドライヤーで丁寧に髪を乾かしてやり、その場で創った幼児用下着、更に寝巻を着せる。

水分補給としてフルーツ牛乳を飲ませ、自分もとっととジャージに着替える。

「彩ちゃん?寝る前にしっこと歯磨きゴシゴシしよっか?」

彩華も素直に「あいっ♪」と頷く。

寝る準備が全て調うと雄二は大き目のベッドへ彩華を抱いたまま入ると、ここでも身体を密着して来る娘に【ヒール】と極弱【ホーリー・ライト】を施し、熟睡できるようにした。それはそれは入念に!

部屋内は常時 適温に保たれているので彩華がくっついてきても問題ない。

こうして文化祭二日目のイベントから始まった怒涛の展開だらけの一日はようやく終わりを告げるのであった。

翌朝、7時前に目覚めた雄二はすぐ傍で寝息を立てている愛娘の寝顔をたっぷり堪能した後、彼女を起こさないよう静かにベッドから這い出て下へ降りて行く。

既にルネ、文乃、純、菜摘は起きていて朝食の準備をしている。

雄二が下りて5分と経たないうちに学生組の嫁らもぞろぞろ下りてきた。

尚、『トゥルリバパラピア帝国』常駐組はそれぞれにすべき事があるのでここにはいない。

ルーシェも昨晩のうちに『ヴィトゥルブ王国』へと戻って行った。

瞳らも実家へ戻っている。

雄二が椅子に座りかけると目の前の空間がブレる。

大樹も起きてきた様だ。

雄二が大樹用に創った『ウィンドウ』で二階の部屋から食堂までプチ転移してきたのだ。

大樹がまだ小さく一人で階段の上り下りは危ないので雄二が大樹に与えておいたのだ。

「おあよ^^うーたんっ!ねーたん?」

雄二に向かって挨拶するとキョロキョロと姉を探す。

「おはよ^^大ちゃん!ねーちゃんはまだねんねしとるよ(⌒∇⌒)」

雄二は大樹を抱っこするとそう告げる。

すると大樹は雄二の頬をペタペタしながら、

「ねーたんおこちてくゆっ!」とオネダリにも似た主張をしてくるのだった。

雄二は苦笑いしながら大樹を床に降ろすと【テレポート】を付与した『ウィンドウ』をその場で開いた。

大樹はそのウィンドウを潜って姉が寝ている雄二の部屋へと消えていった。

そのあまりの子煩悩ぶりに呆れる嫁達。

「やれやれ...雄さんの甘やかしにも困ったものねぇ;;」

大樹の今生での母親である純が代表して雄二に苦言を呈して来る。

雄二は頬をポリポリ。

だがしかし…嫁らはまだ気づいていない。

雄二が彩華と大樹にも自分達とほぼ同じレベルの加護を与えている事に。

彩華と大樹の首には不可視のペンダントが装着されており、雄二が嫁達に贈っている‟三種の神器”同様に加護てんこ盛りなのだ。

その中の一つが『ウィンドウ』なのだ。

子供らが行きたいところを思い浮かべると雄二に【テレパシー】で通知され、雄二が許可すれば転移できるようになっているのだ。

さておき。。。

居心地が悪くてしょうがない雄二はサッサと朝食を摂り終えると逃げるように学校に行く支度をするため、席を立つ。

およそ10分後、支度を調えた雄二は詩織、圭子、良江、メル、ルネ、そして菜摘を伴って高校近くまで転移するのだが、その前に一言 留守番組に告げる。

「たぶん大樹も彩華と一緒に寝とるやろうからそのまま寝かせといたってな^^」

その姉弟が目覚めたのは雄二らが出かけてから1時間ほど後である。

彩華は目覚めると一緒に寝ていたはずの父親の姿がなく、代わりに弟が寝息を立てているのに気づく。

すると直ぐに頭の中に父親の声が響いた。

(おはよう^^彩ちゃん。よー眠れた?あっ!彩ちゃんとはいつでもこうやってお話できるから心配せんでええよ♪彩ちゃんもお口に出さずにお父さんに言いたい事を頭の中で思えば伝わるでな☆彡)

[っ!!お、おとーさん?おとーさんっ!!]

(あー^^聞こえとるよ♪お父さんは今 学校におるねん。こっちでのお父さんはまだ子供やからな(^_^;)なるべく早ぉ戻るから、大ちゃんやおねぇちゃんらと仲良ーして待っとってな?)

雄二はこう伝えると同時に彩華が不安がらないようにこれからはどんな事があっても決して離れず、ずっと一緒にいる旨も伝えて安心させる。

彩華も素直に[あ~い(⌒∇⌒)はやくかえってきてね♡♡♡♡]と答えてきた。

雄二との【テレパシー】による会話を終えると大樹が二度寝から目を覚ます。

「ねーたん、おあよー!」

「おはよー^^大ちゃん」

この二人も時空を超えての再会であり、『前・世界』での記憶は曖昧ながらもお互いが姉弟であったことやその絆はしっかり心の底に刻み込まれている。

なので何の違和感も無く、直ぐに打ち解け合う。

姉弟は揃って父親に付与された『加護』を使って食堂の方へ向かった。

彩華も先程 雄二との【テレパシー】でウィンドウの使い方を教えてもらっていたのだ。

食堂へ行くと、既に他の者達は朝食を済ませ、それぞれ予定をこなす為に動いていた。

祖父母である功と京子はお隣の作業所へ。秀美も既に学校へと登校していた。

留守番組の嫁らが彩華と大樹の面倒をかいがいしくみる。

家事をこなしながら姉弟の相手もしてやる。

そんなこんなであっという間に昼下がりである。

家事もひと通り落ち着いて、2階リビングスペースでお留守番組はまったりしている。

ここでアリーが、

「じゃあ彩華ちゃん?今ここにいる私達の自己紹介しておくわね♪」

どうやら現有メンバーでの昨晩の続きをするらしい。

「まず私からネッ(^_-)-☆私はアルテミス。彩華ちゃんをここまで導いてくれたおじいちゃん達と近い存在なの♪主様=あなたのお父さん、の事を空の上からずっと見てきてね…その綺麗な心に触れて好きになっちゃったの♡♡♡♡そして私も主様によって蘇る事ができたの♪だから私も我慢できなくなって神様の国から来ちゃったの(∀`*ゞ)テヘッ・・・それと、私の事は『アリー』って呼んでねっ^^」

彩華は想った・・・・((おとーさん、いろんなひと たすけておよめさんにしてるぅ~))

そして呆れた。

彩華はアリーを見た瞬間にアリーが人間ではない事を感じ取っていた。

恐らくはこちらに転移・転生する直前に遭遇した存在に近しい者だという事、そして他にもそのような存在が幾人か父親のお嫁さんになっているという事実も同時に。

「ええと~、続きまして…私は瀬戸口文乃と言います。元々は鹿児島っていうここから遠いとこに住んでたんですけど…私もご多分に漏れず、雄様に命を助けられて好きになっちゃって無理やり押しかけてきちゃいましたぁ♡♡♡♡普段は家事をしたり、お義父様やお義母様のお仕事をたまにお手伝いしてます。」

文乃は控えめながらしっかり嫁アピールしているようだ。

「今ここに居るお嫁さんでは私が最後ね?・・・私は三枝純っていうの♪よろしくネッ^^見ての通り彩華ちゃんの弟?になる大樹を産んだ母親って事になっているのよねぇ♪

だから彩華ちゃんのママにもなるのかなぁ?;;元々は秀美ちゃんの担任教師していたし、雄さんよりかなりお姉さんになっちゃうのだけれど・・・こうして縁あって雄さんのお嫁さんに加えてもらったの♡♡♡♡だから彩華ちゃんも本当のママだと思って甘えて良いからネッ☆彡」

さりげなく母性アピールで彩華に取り入ろうとするしたたかな純であった。

{改めて鑑みるとやはりこの世界は雄二にとって『ご都合主義』の世界であり、総じてチョロインだらけである事にいやがうえでも気付かされる世界であった。}

彩華も事前にある程度はわかってはいたが、それでもやはり父親のモテぶり(節操の無さ)にやや辟易するのであった。

辟易はするが、同時に彩華自身も闘志を漲らせるのである。

((あやかもまけないもんっ!あやかもおとーさんとけっこんしゅるもんっ!!!))

次回は親子三代で飛びますっ!!(ぇw

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