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俺ってばぁ、何か知らんけど神超えちゃったみたいなんだけど?えっ?好き勝手しちゃっていいのぉ?  作者: 未だ厨二病な翁(じいじ)
第二章 未来の為に… ~高校時代そしてテイクオフ~
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本編 第033話 あーっ!夏休み① +災厄の予兆

ども^^じいじです♪


今回もイベントてんこ盛りぃ~w

しばらく漫才のようなやり取りをしていた菜摘と雄二だったが、そろそろ元の場所に戻る事にした。

「とりあえずはキャンプ場入り口手前辺りに出るから。それと時間的にはなっちゅが落っこちて少し経過したところなっ?」

「うんっ!わかった…ってゆぅか、先生だってばぁ!!!」

「ハイハイwwわかったわかった♪」

相変わらずとても受け持ちの先生に対するものとは言い難い、子ども扱いみたいな対応をする雄二に噛みつく菜摘なのだが、雄二は全く意に介さず適当にあしらって菜摘の頭をナデナデ。

「ぅ~~~~~がるるるぅぅ~~っ!!」

大層不満そうに雄二を睨んでいる菜摘の手を取って雄二は【異空間部屋】から外へ出る。

先程の言葉通りそこはキャンプ場入り口の手前だった。

雄二はそのまま菜摘の手を引いて教職員専用バンガローへとたどり着く。

そこには何故か菜摘の先輩女教師が二人、仁王立ちなさっておったそうな。

「なっちゃん!?いったいどこへ・・・・・・ってwwへぇ~♪その感じだと成就したのねぇ?ww」

勝手にいなくなった菜摘を咎めようとした伊達先生だったが、菜摘と並んで歩いて来た雄二を確認し、更に菜摘の手が雄二のそれとしっかり繋がれているのを目ざとく見つけて一気に祝福ムードになる。

横にいた山本先生も、

「まったく~wwどこに行ってるかと思えば、早朝デートですかっ!(呆れ)でも…良かったわね(^^菜摘ちゃん♪」

手を繋ぎっ放しなのにようやく気付き、慌てて雄二の手をほどき距離を取る菜摘。

雄二はポリポリ頬をかきながら、

「確かに迷子を確保したのでお届けに上がりましたw」

と一礼して自分の寝ていたテントに戻って行った。

残った三人の女教師は一時的にフリーズ。

すぐさま再起動した伊達と山本に両腕を抱きかかえられた菜摘はビックビク。

無言でニタニタしながら両脇をロックした先輩達によってそのまま菜摘は部屋の中へ引き摺られて行くのであった。

この時の後姿はまるで捕縛されたちっちゃい宇宙人の様だった。

時間は午前6時手前。

{この場では菜摘が誤って滑落して大怪我を負った事は伏せられ、→単に菜摘が散歩のつもりで山道を彷徨っていたら濃霧で道に迷ってしまい、途方に暮れて思わず雄二の名前を叫んでしまった。するとそこに『虫の知らせ』で目が覚めてウロウロしていた雄二に見いだされ、助けられた。そしてその事に感動した菜摘が勢いに任せて告白して、雄二がそれを受け入れた。…というストーリーにしたらしい。}

そこから1時間半後、朝食のパンorおにぎりが配られ、それぞれ班毎に摂った。

その後は後片付け、テントの撤収作業等を行ない、一旦全員集合となった。

その時、雄二が見た菜摘の顔はやけに疲れてやつれているようにさえ見えた。

(あれぇ~?おかしいなぁwさっき極弱【ホーリー・ライト】もかけといたはずなんやけどなぁww)

人員確認を終えた一行は行きとは別のより安全なルートを辿って下山した。

宿舎に着いたのは昼少し過ぎ。

昼食後は任意ではあるが、近くにある野生の草花や昆虫などが展示されている博物館を見学するらしい。

あくまでも自由参加で、参加したくない者は宿舎内で夕方まで自由に過ごしていいらしい。

雄二は特に見るべき物も無いので参加しなかったが、圭子達は参加したみたいだ。雄二が不参加だったのを残念がってはいたが。

菜摘は参加組の引率として連れていかれた。。。伊達先生らに。

尚、嫁達(地球組)には菜摘が嫁に加わった事は既に通達済みである。

詩織をはじめとする学生組には、

[予想通りといえば予想通りだけどさぁ・・・・・・・┐(´д`)┌ヤレヤレ]

何とも言えない反応だった。

その中にあって元教師である純だけは、

[お仲間ぁ~~~♪]と妙なテンションだった。

さておき、この日 宿舎でもう一泊した一行は翌日、宿泊学習の全日程を終えて 行きの時と同じバスに分乗して一路、母校へ向かって出発した。

帰りのバスの中はと言うと、やはりみんなお疲れだったみたいで多くの生徒は船を漕いでいた。中には派手にイビキをかます男子生徒もいた。

起きている生徒も大人しく黙って座っていた。

予定時間よりやや遅れたが、特に大きなトラブルも無く無事、宿泊学習の第一陣一行はその全日程を終え、学校に到着した。

学校自体は既に夏季休暇に入っている。

だが、2・3年生は補習授業に参加している生徒がかなりいるようだ。あと部活の生徒もたくさんいる。

教職員の方も今月中に行なわれる予定の小中校生を対象にした学校見学の対応準備も重なっているので多くは出勤している。

なので普段とあまり変わらない喧騒ぶりである。

詩織達 生徒会役員も普通に登校して生徒会活動に勤しんでいる。

彼女らは詩織を筆頭に学年成績トップ3なので補修を受ける必要はない。

ただ夏休み明け直後に開催予定の本校最大のイベント“○高祭”が控えている為、その準備に既に追われているのだ。

そんな中、宿泊学習を終えたばかりのA組、B組、D組はバスから降り、全員集合後 学年主任である浅野先生の挨拶を経てようやく解散する事になった。

そのほとんどの生徒は真っすぐ帰路に就いた。中には家族が迎えに来ている生徒もちらほら。

圭子や恵らも雄二の【転移】により送ってもらうのだった。

4人の嫁をそれぞれ送り届けたのち雄二は家には戻らず、学校へとんぼ返りした。

無論、副会長として詩織らと合流する為である。

手持ちの荷物は既に自宅へ【転送】済み。

雄二が生徒会室のドアを開けるとすぐさま猛ダッシュで雄二めがけてダイブする人影が一体。

「ゆうく~~~んっ!!♡♡♡♡」

詩織様である。約4日分の『雄二成分』?を補うべくベタベタスリスリギュッギュッ…やり放題。

少し遅れて更に二人、瞳と柚姫も雄二の両脇を確保してペタペタスリスリ。

生徒会室が瞬く間に♡マーク全開の桃色スペースに変貌する。

ただでさえ蒸し暑いというのに生徒会室の体感温度はいったい如何ほどのものかっ!!

一頻り満足したのか、10分ほど経ってようやく雄二も解放される。

その後は時間的に昼食時間になったのでいつものようにお重に入ったルネ&文乃&純の愛情籠ったお弁当タイムへ。

毎度おなじみ“あ~ん大会”の開幕である。

食後 冷たいお茶を飲み、4人でまったりしていると、突然ドアをノックする音が鳴り響く。

「はぁ~い(^^♪」

詩織が代表して応答すると、入り口が開けられて二人の教職員が中へ入ってくる。

雄二には見知った顔、というか雄二のクラスの正担、副担である牧村先生と江藤先生こと菜摘である。

「あーっ生徒会活動中 すまないっ!私は1-A担任の牧村だ。」

「え…っと 同じく副担の江藤です;;;」

牧村先生は普段通り快活に挨拶をするのだが、菜摘はあからさまに顔を赤くして少しキョドり雄二の顔をチラチラ見ながら挨拶をする。

これに対し、会長である詩織がこれまたいかにも正妻的雰囲気を醸し出しながら、

「ああ、ゆうくんの…いつも()()()ゆうくんがお世話になってますぅ~♪」

ぺこりお辞儀をする。

これを受けて二人の教師は一瞬固まるが直ぐに苦笑いを浮かべる。特に菜摘の方は若干引き攣り気味。

尚、詩織ら雄二以外の生徒会役員は教職員全員と面識はありそれなりに挨拶は交わしていたのだが、今回の様に牧村先生&菜摘と面と向かって対応するのは初めてだったりする。

「ははははっ!さすがに佐倉は『ザ・正妻』って感じやなぁww」

牧村先生もつい先日、新たに雄二の嫁として加わった菜摘の事も既に知っているようで、

「なっちゃんもがんばらんとなぁww」

と言って菜摘の頭をポンポン。

相変わらず菜摘を揶揄って楽しんでいる。それに対し、菜摘も過剰反応して噛みついている。

「んで?」

そんな自分の正担、副担に対し、「とっとと本題に入りやがれっ!」と言わんばかりに雄二が切れ込む。

「あ、ああ...そうやった;;;実はな…」



「新たに生徒会顧問としてこの江藤先生にお前らをみてもらう事になった。」

(やっぱこうなるねんなww)

雄二にはもちろんこうなるのはわかっていた。…と言うよりこうなるように仕向けたのは何をかくそう雄二なのだ。

詩織達も既に予測済みなので特に驚きもしない。

「別にお前らだけでも生徒会として問題は無いだろうが、まあ…あれだ!江藤先生は新卒でまだどこかの顧問にもなっていなかったしなっ!何よりも江藤...なっちゃんがどーしても稲村の傍にいたいようだったんでな(・∀・)ニヤニヤ」

言われた菜摘は頭から湯気が「ポッポ」と出ているんじゃないかと思う程には真っ赤になっていた。

{・・・・・どこまでご都合主義なのだろうかっ!}

「という事で、後はよろしくっ!!」

そう告げると牧村先生は菜摘を雄二らに丸投げして速攻で部屋から退散していった。

残された菜摘は不安気にソワソワし、縋る様な上目遣いで視線を送ってきている。

それがまた小動物の様で庇護欲を刺激し、とても教師には見えないのだ。

我慢できなくなった詩織が即座に菜摘に近づき、

「キャーッ!!なっちゃん可愛い~☆彡!!!」と言いつつ、正面からホールドしてしまう。

背丈は詩織が157ぐらいに対し、菜摘は145あるかないかぐらいなのだ。

釣られて菜摘とそんなに変わらない背丈の柚姫も思わず近寄ってきて菜摘の頭をナデナデ。

ここに今いる女子の中で最も背の高い瞳に至っては後ろから覆いかぶさるように抱きしめてスリスリ愛でていた。

この光景を目にした雄二は、

「ふむ・・・まるっきり『ネオアース』で遭遇した赤ちゃんパンダか もしくは『ズゾロ』にいるウサミミっ子=ジュリーちゃんみたいに見えるわなぁww」

と既視感めいたものを感じていた。

満足した生徒会役員3人娘は菜摘を開放して席に戻る。

「ぅぅぅ・・・わたし…先生なのにっ!先生なのにぃぃぃっ!!!(うるる~)」

菜摘がべそをかいて随分凹んでいる。

「しゃーないやんっ!なっちゅが可愛ぇんやからww」

「なっちゅ言うなぁ!!先生と呼べぇ~~~!!!」

「はいはい(・∀・)わかったわかったww」

雄二ら一年生が入学したばかりだった4月ごろは菜摘もまだ虚勢というか、威厳を辛うじて保っていたのだが、いくら見栄を張っていようが時間が経つにつれて全身から湧き出て来る年齢に見合わないロリ属性は隠しきれなかったようだ。更には雄二への恋慕が眠っていた菜摘のポンコツ性能を目覚めさせてしまったのだ。

ともかく、新たに生徒会顧問(形だけの)へ就任する事で雄二の傍に居られる時間が増えた菜摘なのであった。何だかんだで嬉しそうにしている。

雄二ら生徒会としても教職員との直接的なパイプ役を得た訳なので悪いことではない。

そこでさっそく本校の卒業生でもある菜摘に過去の○高祭について色々尋ねてみた。

この○○高校はバリバリの進学校という事もあり、県内にある他校と比べると明らかに一線を画している。

まず夏季休暇が10日ほど短く、8月21日には既に始業である。

そして8月31日から9月2日までの3日間開催される○高祭の本格的準備がこの8月21日から始まるのだ。

夏季休暇前辺りから体育祭応援練習やらも既に始まっている。

その合間を縫うように相変わらず模試とか学力テストとかはしっかり予定されている。

それどころか夏季休暇中も普段の通常就学時同様に○大プレとか△大OPとかが実施される。

つまり一般的な高校のようなのんびりとした夏休みなど“もってのほか”であり、決して『ヴァケーション』などではなり得ないのだ。

今年入った一年生も始業日である8月21日にいきなり課題テストが予定されている。

閑話休題。

ともかく、今は○高祭の本年度コンセプト等骨子組み上げが優先課題である。

「三年生はさすがに受験態勢が控えているから簡単な模擬店オンリーになるし、体育祭の方も種目は少なくなるけど…受験戦争本格突入前の発散イベントだからそれなりに楽しみにしてるのよねw」

「なっちゅの頃はどんなんやったん?」

「ふがぁ~~っ!!!ヽ(`Д´)ノ」

これっぽちも自分に対する態度を改めようとしない雄二に対し、菜摘は威嚇するように抗議して来るのだが、雄二は全く気にも留めないで菜摘の頭をナデナデ。

「・・・はぁ~~っ;;;私の時も今とあまり変わらないと思うわ。体育館で合唱とか寸劇とか?後は誰か忘れたけどフォークギターの弾き語りやってた人がいたわ。」

「模擬店は?」

「焼きそばとか占い、お化け屋敷とかかなぁ?」

「フムフム..........( ̄ー ̄)」

ここでふいに雄二がニヤリ。

これを詩織が見逃さず、

「あ~~っ!またゆうくんが悪い顔になってるよぉ~;;;嫌な予感しかしないよぉ(-_-;)」

「フッフッフッフッ・・・・・まあまあ^^そない不安がらんでもww」

その場にいた者達が垣間見た雄二の(かお)はさながら“永○豪”作品に出て来るダークヒーローのように映っただろう。

このように夏季休暇が開始され、雄二が林間宿泊学習から戻ってきて以降 数日間は学校にて『○高祭』の準備を熟していくのだった。

────────────

そして7月も残りわずかになってきたある日。

(・・・・・始めよるか・・・・・)

雄二はいち早く異変を察知する。

地球から遥か6万光年離れたτ(タウ)803惑星に住まうタウニール達による地球侵略の為に開発されたホワイトホール発生装置『τ-55』の転送及び設定が完了したようだ。

ホワイトホールとはかのアインシュタイン博士が唱える『相対性理論』上存在するであろう仮説とされている天体?現象?であり、ブラックホールと相対するものだ。

ブラックホールがあらゆるものを吸引する空間ならばホワイトホールは逆に放出する空間。

そのホワイトホールを作為的に発生させようとする装置が『τ-55』なのだ。

この『τ-55』は最寄りのブラックホールをワームホールなるパイプで接続してそのブラックホールに吸い込まれた物質を排出する構造になっている。

愚かな地球人類は21世紀になってもホワイトホールの存在には懐疑的であったのだが。

まず試運転とばかりに小さめの隕石等を放出させた。

『τ-55』は地球からおよそ50万㎞の位置に衛星の如く設置されたようである。勿論 不可視でその存在はNASAでも感知できない。

『τ-55』自体は認識できないが、そこから排出された物質は普通に察知できるし目視できる。

地球側からすると突然現れた隕石が地球へ向かって来る形になるだろう。

時速およそ100万㎞で落下してくるのだから遅くとも数十分後にはどこかに着地する事になる。

1976年代はまだそんなに情報伝達技術も整ってない。

なので例えNASAなどが隕石を感知したとしてもその情報が世界に届くのは数時間後、下手すれば数日後になる。

試験的に排出されたのは直径50mほどの大きさの石鉄隕石。

これはあくまで大気圏を突破するまでの大きさがこれである。

隕石の多くは大気圏でその大部分は燃焼し、地球に届くまでに消失あるいは大きくても数十㎝程まで小さくなるのだが、耐熱性がある物質を含んだ隕石になるとその限りではない。

そして『τ-55』から試験的に放たれた隕石も半分以下にはなったが結構な大きさを保ったまま。

大気圏突破後は十数mにまでに縮小され秒速2~3㎞で衝突する。

落下したのは太平洋上。高熱で海水が幾分蒸発し、周囲には水蒸気が広範囲で発生する。

落下と同時にかなり大きな水蒸気爆発を起こした。

その影響で周辺海域に小さな津波が発生した。

赤道付近の太平洋上だったので周りの島では多少揺れも観測されたが、大陸はほぼ影響なし。

しかしこの事態にNASAをはじめ各国の宇宙/天文、気象関連機関は慌てて調査に乗り出す。

ここで雄二は頃合いとみて地球にとある設定を施すのだった。

妄想ワールド大爆発(謎

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