異世界編 第零話 唐突に異世界へ
お世話になります。
突然ですが、いきなり異世界に飛びます。w
だって飛んでみたかったんだもん。。。
P.S.今回はかなり短いです。いつもの1/3くらいです。m(__)m
翌朝、朝食後、雄二は【アカシック・レコード】に異世界について色々尋ねていた。
(まずは絶対条件はというと・・・)
そう考えて掲げたのが次の条件である。
・まずは地球と同じ様に普通に呼吸ができ、生命活動が可能である事。
・時間軸とか周期とかも地球に近いか、できれば同一である事。
・存在する生物及び物質も地球と似通っている事。ただし、全てが一致している必要はない。
つまり例えば人間以外の亜人、獣人などファンタジーな生物が存在するのは可。
・文化水準もテンプレ通り、中世ヨーロッパ並みである事。
・これもテンプレだが、剣と魔法の世界である事。
タイムリープ前の雄二はネットで割と、ファンタジーな異世界ものの読み物を閲覧するのが好きであった。
どうせ行けるんなら本物を見てみたいと思う雄二なのである。
【アカシック・レコード】の出した回答によれば、全ての条件を満たす惑星は【天の川銀河】内には十数件あるそうだ。
(ええ?十数件しかないのぉ?じゃあ、【天の川銀河】の周辺にある他の銀河とかなら?)
【天の川銀河】と言う事は『ゼウス』達の管轄であるわけである。しかも『ゼウス』らには地球の人間として当分は普通に生活してゆくと言った手前、【天の川銀河】内はなるべく避けたい雄二なのである。
妙なところで偏屈なのである。
〔【天の川銀河】近辺なら少なく見積もっても数千は該当します〕との【アカシック・レコード】からの答えを聞き、(じゃあその中でここから一番近いとこってどこ?)と、更に問い合わせる。
そこで得られた情報が以下の通り。
・ここから約1330万光年程【アンドロメダ銀河】と正反対方向に行ったところに存在するとあるセイファート形式銀河内に存在する。
・そこは大気の成分、地質の成分、陸地と海域の比率、構成要素、重力等全てほぼ地球と同様である。
・大きさは地球の約2/3くらいである。
・その惑星に生息する知的生物によるその惑星の呼称名は『ズゾロ』。
・太陽と同様の恒星が存在し、その周囲を360日周期で一周する。
・この惑星自体も自転しており、地球と同様24時間で1回転周期である。
・月と同様の衛星も存在する。
・地球人とほぼ同じ生体組織の人間をはじめそれに準ずる多種多様な知的生命体が生存する。
・いくつかの大陸にそれぞれの種族で国家を形成している。
・ほぼ中世ヨーロッパの文明水準で魔法が存在する。
・地球とほぼ同じ生物も存在するがそれ以外の様々な生物、例えば魔物の類も生息している。
(ふむ、言葉は大丈夫?)
〔『第二の権能』と『第五の権能』の複合で対応可能です。それからごく当たり前の事ですが、マスターの御持ちの御力である『権能』は唯一、全宇宙どこの銀河においても普通に行使可能です。〕
(ふむ…それは助かるわぁ♪ あと、これが一番ネックなんやけど。こっちの時間経過と向こうの時間経過の比率ってどうにかできんの?)
「『第六の権能』と『第七の権能』を行使すれば、可能です。例を挙げればこちらの1時間が向こうでは1000時間になります。」
(うん。だったらだいじょうぶかな?よしっ!そこにしよう!昼から早速、転移するからよろしく!)
〔畏まりました〕
こうして唐突に異世界行きを決定した雄二であった。
残りの午前中は秀美の相手を適当にし、昼食後、友達に会いに行くなどとこれまた適当に理由をつけて、外に出た雄二。
真冬なので寒い。向かったのは通学路の途中にある神社みたいな所。後で聞いたがちゃんと『新〇天満宮』という名前があるらしい。みたいなじゃなく、れっきとした神社だったわけだ。
そう。ここは圭子に告白をされた場所。普段から人影が殆んど無くひっそりと静まり返っている。
ちなみにここは八百万の神が祀られているらしいが、実際には一柱もいない。いるのは使徒に当たる精霊だ。だがここにいる精霊は下っ端である為、特に問題ない。
ということで境内の裏側に回って念のため、【認識阻害】を施してから【アカシック・レコード】にて最終確認を行い、『第七の権能』の中の【ワープ】を発動する。
視界が一瞬歪む。やがて白色に眩しく輝き、視界を奪う。
数分して、光が徐々に収まっていき、視界が回復したので辺りを見渡すと、雄二は見知らぬ草原に立っていた。
本編は一旦お休みして、数話程、異世界編のさわりを展開します。
今回はそのチュートリアル的なものです。ご了承ください。




