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俺ってばぁ、何か知らんけど神超えちゃったみたいなんだけど?えっ?好き勝手しちゃっていいのぉ?  作者: 未だ厨二病な翁(じいじ)
第二章 未来の為に… ~高校時代そしてテイクオフ~
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本編 第025話 非日常が日常?…どころじゃない~あなたの知らない世界~

お世話様です。じいじですw


今回は少々過激表現があります。ご了承ください。

日付は少々遡って・・・5月6日、GWも終わりこの日からまた通常授業である。

と言っても6日は木曜日なので3日学校へ通えば日曜日なのだが。

ルーシェも今朝のうちに自分の部屋にある『転移の扉』を通って『ズゾロ世界』の『ヴィトゥルブ王国』へ戻って行った。

メルとルネも『ヴィトゥルブ王国』第三王妃であるファナ王妃が出産間近という事で一緒に里帰りさせた。

ルネが不在の間しばらくは文乃と純とで家事を切り盛りする事になった。

もちろん詩織をはじめとする高校生組の嫁らもできる限り手伝いをしているのでさほど問題は無い。

一方、雄二も相変わらず高校生として学校へ通いながら、『トゥルリバパラピア帝国』のフォローに勤しむ毎日が続いた。

雄二らが通う○○高校はやはり県内随一の進学校なだけある。

月一ないし二回の割合で実力テストや模試が実施されるほか、任意参加ではあるが、難関国立大学のプレゼンやらなんやらが実施されている。

特に学年が上がるほどその頻度が増していく。

5月中に行なわれた実力テストや模試でも雄二と詩織は揺るぎない満点トップの座を堅持する。

教職員の間でも既にこの件はテンプレ化しているらしく、驚きを通り越して苦笑いさえ浮かべている職員もいた。

ちなみに○○高校は前期 後期の二期制である。

つまり前期中間考査は6月、前期期末考査は9月に行なわれる。

そして前期中間考査の時間割発表前には遠足があったりした。

1年生はクレペリン検査なども行なわれた。

検査結果は雄二がただ一人全ての問題を完遂してしまい、教職員たちを再び驚かせてしまうのだった。

とにかくこの高校はのんびりしている暇など無いのだ。

まあ、雄二と嫁らは余裕なのだが。

新たに雄二の嫁に加わった瞳、柚姫、恵、まどかの四名はまだ正式には雄二とは結ばれていない。

だが、既に雄二の加護下に入ったことで、その影響力により本人達にはその自覚がないまま色々パワーアップしてしまっているようだ。

周囲もこの四名は既に雄二のカノジョとして認定しており、もはやデフォルト化されている。

尤も雄二と嫁ら以外の生徒は1年生だろうが3年生だろうが自分の勉強の事だけで一杯一杯なのだが。

そんなわけで学校生活に於いては特に大きなイベントもないまま時は流れ・・・

気が付けば前期中間考査が終わっていた。(はやっ!)

試験に伴い、衣替えが実施された。

翌週には掲示板にて試験結果の順位が発表された。

1、2年は既に定位置になって来ている雄二と詩織のコンビが不動の満点トップに君臨していた。

更には1年生では何と圭子、良江、恵、まどかの4人で2~5位を独占していた。

2年生も柚姫が2位、瞳が3位入りして周囲は騒然となっていた。

参考までにゆきっつぁは16位、その彼女である北川さんは23位といずれもかなり順位を上げていた。

このランクアップも恐らくは雄二の影響だろう。

一番ビックリしていたのは本人達であったりする。

尚、ゆきっつぁは男子のみの順位で言えば雄二に次いで2番目の成績であり、16位という順位もまた○○高では十数年ぶりの出来事なのであった。

「雄二と親しくなれば成績が良くなる。」という事実に気が付く者もちらほらいたが、そこも雄二は把握しており、そんな打算的な連中は敢えて雄二の周囲に近づいてこないよう仕向けた。

しかしながらクラスメイト達の中には純粋に雄二に教えや助言を求める者もいる訳で。

そういったクラスメイト達には極力真摯に対応するよう努めた。

その気さくさを微笑ましく見守るA組担任と副担任。

特に副担任である江藤菜摘は自分でも気付かないうちに雄二ばかりを眼で追う様になっていた。

それに目ざとく気づく正担任である牧村先生により揶揄われるのが日課になって来た。

揶揄われると余計に意識してしまう。だがこの時はまだ「自分は教師であり、相手は教え子」だとか「歳が7つも離れているのだから」などと自制心が強く働いていて距離を保つ事ができていた。

とりわけこの時代は世間的に見てもこのような『禁断の関係』はタブー視され、絶対不可侵領域であった。

それでも知らず知らずのうち...否、わかっていながら菜摘自身無理やり押し込めようとする想いに悶々とする日々がしばらくは続くのであった。{菜摘本人はひた隠しにしてバレてないつもりらしい。}

こうして雄二の周りは概ね穏やかで平和な日々が繰り返されて行く。

──────────────

所変わってここは雄二達が暮らす中核都市と隣接するとある地方都市。

ひと月前ぐらいからそこに東京から引っ越してきたという男がいた。

名前を高塚といい、年齢は三十前ぐらい。

この男 実は()()()()()()()()の一人であり、日本に渡って来た悪魔で生き残っている2体のうちの1体が完全同化した姿だったりする。

もう1体は既にカルト教団の教祖に取り憑いており、今はまだ鳴りを潜めて大人しくしているようだ。

高塚もしばらくは東京に潜伏していたのだが、雄二が異世界から呼び寄せた“魔王ベオロム”更にはこちらも雄二との間に主従契約を結んで雄二の(しもべ)となっているマモンらにじわりじわりと追い詰められていた為、逃避してきたのだ。

無論、雄二も高塚の存在は把握済みである。しかも何をかくそうこの地方都市に流れ着くよう仕向けたのも雄二だったりする。

雄二としては自分や自分と深く関わっている人達に影響しなければ当面は泳がせておくつもりだった。

この高塚の件のみならず、基本的に雄二は今後起きうるであろう事件、事象については直接関係してこないのであればノータッチ&スルーを決め込んでいる。

それ即ち自分や自分の家族、もしくは自分にとってかけがえのない人達やその家族、及び雄二が親しくしている者以外はどうなろうが基本知ったこっちゃないのである。

加えて21世紀からタイムリープしてきた雄二にとってはこれから日本あるいは世界で起こる事象については手に取るように解っている。()()()()()()()()()()影響で些か異なってくる事もあるにはあるが、全体から見れば些細な事なのだ。

雄二は全てを救う程 博愛主義者でも人道主義者でもないのだ。

さておき。。。元々悪魔と同化する前はこの男、一般の人とは違う力=つまり異能を持っていた。

2年ほど前から世間を騒がせていたユリ・○ラーをTVで見かけ、試したところ自分にも同じような超能力がある事に気づく。

最初の内は周囲を驚かせていたが、やがてトリックだのインチキなどといって拒絶されるようになってきたため、高塚自身の心が歪み、荒んでいくようになった。

やがてその心の闇が悪魔に付け込まれ、それと同化するに至ったのである。

結果、高塚はその異能が飛躍的にアップグレードされ、それにより歪んだ心も増長してしまい他人をいたぶり苦しめるのが生きがいになって行った。

だがしかし、高塚はこの時まだ知る由もなかった。

自分が誘導されてこの地に流れ着いた事を。そして自分が想像だにしないほど途轍もなく強大な神をも凌駕する(ちから)の存在が近くにある事を。



本格的に梅雨入りして憂鬱な気分の6月後半の某日。

場所は○○高校の特別教室棟の2階端っこにあるオカルト研究同好会として使用許可された部屋。

元々理科準備室の予備的な用途で物置になっていたその部屋に5人の生徒が集まっていた。

「ねぇねぇ、最近さぁ...この街周辺に不思議現象起きてるの知ってる?」

「あー!ちらっと聞いた事あるかもっ!」

「なんか火の気のない所から突然出火したりとか?」

「ある小学校の校門に一晩でたくさんの動物の死骸が並べられたりしたとか?」

「極めつけが不審死の遺体が3体立て続けに見つかった事。」

「そのうち2体は真っ黒に焦げた身元不明な遺体。しかも周囲には火事らしき痕跡が見られなかった。」

「残る1体も何故か極端に腐食していて原形をとどめていなかったとか?」

「今こそ私らオカルト研究同好会が立ち上がる時っ!!」

このように高坂さんをリーダーとするオカルト研究同好会 略してオカ研のメンバーは意気揚々と調査の計画を練るのだった。

同じ頃、これまた同じく○○高校の生徒会室。

ここでも先の原因不明の怪奇事件が話題に上がっていた。

「どぉ思う?ゆうくん」

生徒会長の詩織が雄二に尋ねてきた。

「ああ…最近わざわざこの辺まで出向いて来て悪さをしとるアホが居るようやね。しばらくは様子を見る為ほっといたけど、こっちに影響が出そうみたいやからそろそろ片付けた方がええかもなぁ…」

「えっ!?・・・それって雄二君はその犯人?の正体が既にわかってるって事ぉ?」

瞳が驚きつつ雄二を見る。

「そやねっ!犯人は人間界に紛れ込んどる悪魔の1体やねっ!」

それを聞いた途端、突然立ち上がり怯えるように柚姫が、

「あ あ あ…あ、悪魔ぁ~~~~!!!???」

「柚ちゃん?落ち着いて?・・・ゆうくんっ!」

余りの狼狽ぶりに詩織は落ち着くように諭し、雄二の名を呼ぶ。

雄二はすぐさま柚姫に【状態改変】と極弱の【ホーリー・ライト】を施す。

幾分落ち着きを取り戻した柚姫は、

「ご、ごめんなさい;;;でも悪魔がいるなんて…」

「でも以前ゆうくんとか私達から話は聞いてるよねぇ?神様の存在とかアリーさんが女神様だって話。神様がいるんだから悪魔がいても不思議じゃないよねぇ?」

「た、確かに聞いてるけどぉ・・・」

「まぁ柚ちゃんはお化けとか苦手だもんねw」

「うっ・・・((((;゜Д゜))))」

「じゃ…そゆことでwゆうくん、お願いねっ♪(^_-)-☆♡♡♡♡♡」

(どぉゆうことだよっ!)

心の中でツッコミを入れながらも雄二は、

「らじゃー♪」と答えてサムズアップ。

(どっちみちオカ研の連中が行動を起こす前にケリをつけるつもりやったしw・・・にしてもヤツは【パイロキネシス】まで取得しとるんやな。)

くどい様だが、この時点の雄二は例えば仲の良い友達本人を助けるのはやぶさかではないが、その家族となればその限りでは無いというのが基本スタンスだった。

その為、普段の留意もそれに準ずる程度になっていた。

それが時として殊の外不幸な事態を招くことになったとしても…だ。

──────────────

事件が発生したのはそれから二日程経った6月26日 土曜日の夕暮れ。

前々日から実施されていた『某進○ゼミ』主催の模試もようやく終了した日。

(中間考査が終わってひと月も経たんうちに模試やもんなぁ…)

この日もあいにくの梅雨空だったため、体育会系の部活は雨を避けながら軽めの練習に終始した。

ゆきっつぁの所属する野球部も屋根などがある雨がしのげる所でのダッシュとキャッチボールぐらいに留めて練習を終えるのだった。

ゆきっつぁの彼女である北川さんは図書室で勉強しながらゆきっつぁを待っていた。

やがてゆきっつぁが着替えて図書室まで迎えに来ると二人して仲睦まじく帰路に就くのだった。

「智春?少しうちに寄って行かん?」

歩きながらゆきっつぁが北川さんを誘う。

北川さんも頬を染めながら嬉しそうに並んで歩いていた。

ゆきっつぁの父親は建築家で少し離れた所に建築設計事務所を開いている。

母親は専業だが気さくなうえ快活で近所でも評判のはつらつ主婦だ。

加えてゆきっつぁには姉が一人いて、地元の国立大学に通っていた。

「ただいまーっ!」

玄関のドアを開けて帰宅を知らせる。

「お邪魔しまぁす」北川さんも一言添えて中へ入ってくる。

北川さんと付き合ってる事はゆきっつぁの家族も知っているし、二度ほど訪問している。

「ん??返事がないなぁ・・・玄関、空いとったしおるはずやけどな。。。」

いつもなら明るく答えてくれる母親の返事がないのだ。

やがてゆきっつぁは北川さんを伴ってリビングの扉を開き、中へ入る。

そこにはソファーに座っている母親と姉の姿があった。しかしそれだけではなかった。

もう一人・・・見知らぬ黒ずくめの成人男性が向かいのソファーに座っていたのだ。

如何にも怪しい雰囲気を醸し出しているその男はゆきっつぁ達が部屋の中へ入ってくるとそれを確認するなり立ち上がり、

「フッフッフッ…いいタイミングだねっ♪」

と意味深な笑いを浮かべながら忽然と消え失せたのだった。

「・・・・え・・・・・・・」

あまりの出来事に唖然となるゆきっつぁ。北川さんも声さえ出せずにいる。

しかし本当の衝撃的で残酷な出来事はそのほんの数秒後に起きるのだった。

母親と姉の様子が先程ゆきっつぁ達が入って来た時からおかしいのだ。

じっとソファーに座ったまま何の反応も示さないのだ。

ゆきっつぁが不審に思い、二人に近づこうとした瞬間っ!・・・

突然 母親と姉の身体から火が吹き出し、燃えだしたのだ。

「あばばばばばばばっ!!・・・・・」

声?悲痛な叫び?何とも表現しがたいうめき声を上げながら見る見る間に皮膚が肉が衣服ごと全身が炎に包まれる。

『人体発火現象』=Spontaneous Human Combustion。

最近この街で何度か起こっている原因不明の超常現象。

ゆきっつぁも学校とかで噂話は聞いていた。でもまさか自分の家族がその犠牲になるとは思いもしなかったのである。

「ぷすぷす…ぼわっ」嫌な音と皮膚が爛れ、肉が焦げるような強烈な異臭を伴って今、まさに惨劇が繰り広げられている。

北川さんはあまりのショックに気を失ってその場に崩れてしまった。

ゆきっつぁは無意識のうちに部屋から飛び出し、毛布を幾枚かもって戻ってくると、母親と姉を毛布で包み、どうにか炎を消そうと試みるのだった。

例え自分が大火傷を被り、激痛に見舞われようとも。例え既に半分以上炭化してしまっていようとも。

無我夢中だ。泣きじゃくりながら何とか肉親を救いたい一心で。

「頼むっ!!誰かぁぁぁっ!!誰か助けてくれぇぇ!!!神様ぁぁぁっ!!!」

ゆきっつぁ=幸雄の命を削る様な必死の魂の叫びがリビングに木霊する。

自分も皮膚がかなり焼かれてきて意識が朦朧となってゆく。

「ピンポーン!」

突然 玄関のチャイムが鳴らされる。しかし幸雄には届いていない。

「ピンポーン!ピポピンポーン!」

再びチャイムが鳴らされる。

「ん?・・・」

ようやくチャイムに気付いた幸雄だったのだが、そこで力尽きて意識を失うのであった。

そしてさっきからこの家の玄関のチャイムを鳴らしていた張本人がリビングまで入って来て、

「うぉっと!!やべ…」

そこで繰り広げられている地獄絵図に雄二は一瞬目を背けそうになる。

得も知れぬ強烈な異臭と人間の形をした真っ黒い炭の塊が2体、毛布らしき布に(くる)まれていた。まだ煙も出ている。更にそれらに覆いかぶさるように倒れ込んでいる見知った者の姿があった。

衣服も焼けこげ、身体も半分以上が焼け爛れている。

ぼやぼやしているわけには行かない。

すぐさま雄二は【マルチタスク】を展開させると、まずは既に肉体から分離して天に向かい昇華しようとしている2体の霊魂をこの部屋に留めさせる。同時に幸雄を遺体と切り離し少し離れれた床に横たえると、【リペア】と【状態改変】更に極弱【ホーリー・ライト】を施す。

温かい何かに包まれて先程 意識を手放していたはずの幸雄が朧気ながら意識を取り戻す。

野球部で鍛えているだけあって普通よりは丈夫に出来ているおかげである。

混濁する意識の中で幸雄はさっきまで自分の身体を襲っていた激痛も熱量も感じない事に気づき、ハッとなり目を開ける。

「うっ・・・」と漏らしながら最初に目にしたのは見知った同級生の姿。

「おっ!wお目覚めでっか!?ちょい待っててなっ?」

そう告げると雄二は幸雄の傍から離れ、ソファーへと近づく。

幸雄が起き上がろうと身体を動かそうとするが、

「あーっ!体力がかなり消耗しとるからしばらくはじっとしとった方がええよ?」

と雄二に言われ、言われた通り大人しくすることにした。

幸雄としては聞きたい事が色々あるのだが、今は雄二にこの場を任す他ないと悟ったのだ。

雄二の眼先には2体の真っ黒な塊が鎮座している。

幸雄が見ている中、雄二は徐に幸雄の母親と姉であっただろう黒焦げの炭と化した遺体を【アカシック・レコード】から得られる情報を基に【クリエイト&フォーム】更に【リペア】と【状態改変】で身体を完全修復する。衣服や焼け焦げているソファーなど周囲も含めてみるみるうちに全て元通りに戻す。

((えっ!!!・・・・・・・))

その信じ難い光景を目の当たりにした幸雄は驚きのあまり頭が真っ白になり、しばし固まる。

そりゃそうだろう!あり得ない事が次から次へと目の前で起こっているのだから。

引き続き、雄二はその場に留まらせておいた二人の魂をそれぞれの身体に再融合させる。

詩織の時のケースとは異なり、遺体の近辺にまだ魂が存在しているのであれば容易に蘇生できるのだ。無論この場合は『魂の繋がり』は成立しない。{益々もってご都合主義万歳。}

幸雄が呆気に取られて硬直している中、雄二は仕上げとして幸雄の母親と姉の未だ目覚めていない意識、思考に干渉する。

幸雄たちが帰宅して来る少し前、リビングでTVを観ながらたわいもない会話をしていた母娘の前に唐突に出現した謎の人物。

その辺りの記憶を消去して「そんな不審者などとは遭遇していない」事にしたのだ。

同時にこの部屋の入り口付近で倒れている北川さんの方にも、

「何も見ていない。何も起こっていない」事にし、ついでにショックのあまり粗相をしてしまい濡らしてしまった下半身とその周辺も速やかに密やかに無かった事にしてあげた。

{このあたりも雄二は女性に対して機微が働くのだ。}

この3人の女性にはまだしばらくはそのままおネンネしておいてもらう。

念のため彼女らにも極弱【ホーリー・ライト】を追加しておく。

幸雄にも同様の措置をして「何も起こっていなかった」事にしようとも考えた雄二であったが、雄二は思い直したのだ。

(嫁としてかけがえのないとても大切な存在は何人か居る。でも男同士で腹を割って話せるような存在はおらんかったもんな。。。)

そうなのだ!全天全宇宙の神々をも平伏させる雄二にはその神々も含めて部下的立場の者は数知れず居るのだ。

だが、自分と対等に接してくれる『無二の親友』と言える存在はいないのだ。正に孤高の存在である。

そこで雄二は幸雄に自分の事をある程度打ち明けて、それでも変わらず友達でいてくれるかどうかを賭けてみる事にした。

雄二がそれこそ『権能』を使えば容易いのであるが、ここはそれをせずに“自然律”の流れのままに任せる事にしたのだ。

再び幸雄がいる所まで近づくと雄二は幸雄に手を差し出す。

幸雄は何の躊躇いもなく雄二の手を握り、そのまま起き上がると、

「大将っ!話してくれるよな?できる限りでかまわんからっ!」

と告げると真っすぐ雄二の眼を見るのだった。











次回はゆきっつぁとのやり取りがメインです。・・・たぶんwww

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