本編 第016話 非日常が日常?の高校生活⑦
お世話になっています。じいじです♪
日本はいろんな国に舐められている気がします。
尤も色んな意味で日本も腐り始めていますが。
新たに嫁に加わった瞳、柚姫、恵、まどかの4人は今、湯船に浸かりながら「ホケーッ」としている。
雄二による“異世界”の存在の説明をされた後、その異世界からやって来たメルとルネによる『ズゾロ』における雄二の武勇伝をあれこれ聞かされ、更にはメルが魔法を披露したのを目にした恵達は頭が飽和状態になり、沸騰しそうだったので、とりあえず「話はそこまでっ!」という事で自分達も含む嫁全員で入浴する事になった。
そしてなぜか2階に設置してある明らかに広さなど色々おかしい大浴場に連れて来られたわけだが、それまで自分達が持ち合わせていた常識が尽く通用しない事にややお疲れ気味であったのだ。
「でも雄ちゃんって意識を失って神様に会う前から基本的には変わってないからねっ!だから私はそれ以前から雄ちゃんに惹かれてた訳だし♡♡♡♡」
「そうそう!元々特に女子には親切で優しかったし、モテモテだったよね?雄二君は。・・・だから私も中一の時、一緒のクラスになってそんな雄二君が好きになって♡♡♡♡」
「そだねぇ♪ゆうくんは小さい時から全然変わってないよぉ~☆彡私とゆうくんは私が4、5歳くらいの時からの仲なんだけどね?昔からとっても優しくて頭も良かったんだよ♪だからぁ神様から力を貰っていても決して悪用しないし、私達を助けたりとか、理不尽を覆すとかの為にしか基本使わないみたいだしねっ♪今、私が存在するのもゆうくんがいるからなのっ♡♡♡♡」
「そうね♪雄二さんは心根が本当に綺麗な人だわね。私も神界から雄二さんの事を子供の頃からずっと見て来たんだけどね?力を与えられる前から全く変わっていないわねぇ♪だからこそ私が惚れこんで下界まで押しかけて来ちゃったわけだし♡♡♡♡」
「本当にその通りですわぁ♪ユージ様の御心に触れて私もルネもそしてルーシェもその真摯な言動と奥ゆかしさに瞬く間に心奪われて、虜になってしまいましたわぁ♡♡♡♡」
「姫様の仰せの通り、ユージ様が私達をお救い下さった時も損得とかの邪な部分は全く存在しておりませんでした♪そればかりか周囲の者達にもお心遣いしてくださりました。あれで惚れないはずがありません♡♡♡♡」
既存の嫁達が一斉にノロケにも似たフォロー?をしてきて少々戸惑いを見せている柚姫達を気遣っている。
すると文乃が、
「話には聞いていたんですけど本当にメルちゃんって異世界のお姫様だったんですねぇ?鹿児島で工作員に襲われたところを雄様に助けて頂いた後、秀美ちゃんやルネちゃんから色々お話は伺ってはいたんですけどね。雄様は本当に器が大きいお方です♡♡♡♡」
柚姫がすぐ反応して、
「そ、それって確か…北○鮮が関係してたと言う?例の事件の事ですよね?」
これに即答したのは詩織だ。
「そだよぉ♪ゆうくんにかかれば国だろうと宇宙だろうとちょちょいのちょいだよぉ☆彡」
「す、すごい・・・」
「シャレにならないとこがなんとも・・・(-_-;)」
更には純が、
「確かに雄さんは何も見返りを求めず、大樹=息子の身体を全て治してくれたり、あんなに可愛がってくれたり・・・本当に何の見返りもなしにあんなに赤の他人の子供であった大樹を。。。私も皆さんよりずっとお姉さんのはずなのに…トキメイてしまったわ♡♡♡♡」
「あの日 外出から戻ってきて大樹を一目見た時は本当にビックリしたもんねっ!思わず叫んじゃったもん…私。それでお姉や詩織ちゃんから色々話を聞かされていくうちに出来上がっちゃったww♡♡♡♡」
「あたしらが初めて作ったお弁当も美味しそうに残さず食べてくれたしね…クラスのみんなにも特に何かがあるわけでもなく接して来てたしね♪まぁ入学式の時のアレがトドメだったけどねっ♡♡♡♡」
「そうそう…クラス全体が雄二君を敬遠気味にしてるのをわかってて、何食わぬ顔で普通に対応するなんて普通はできないよねぇ♪懐が深いと言うか…あれは惚れるなって言う方が無理っ♡♡♡♡」
「そぉなんですよねぇ…雄二君はいつも周りに対して気を遣ってて、こちらの機微にすごい敏感に対応してくれるんですよねぇ♪雄二君は唯一絶対の存在ですっ♡♡♡♡」
最初は自分達の好きになった男が自分達の想像を遥かに上回るとんでもない規格外だった事に戸惑いを見せていた4人だったが、このように先輩嫁達の話を色々聞いているうちに総じて、
“それが雄二だから仕方がない”という結論に辿り着き、雄二自身の根本が昔から変わらず、今後もこのままであると理解すると同時に、改めてこれから先ずっと共に生きていく事を心に固く誓うのだった。
{この辺にも雄二にとって都合の良い【常識改変】及び【認識改変】が影響しているのは事実ではある。とは言え、自分が過去に被った理不尽に対する想いが根底にあるからこその心根なのであるのも紛れもない事実なのである。}
こうして嫁同士が文字通り裸の付き合いで親睦を深めている頃、その当人である雄二は何をしていたかと言うと。。。
自室でベッドに寝転がりながら例の如く、【マルチタスク】で色々と同時にこなしていた。
いつものようにやりたい放題しながら関わりのある各所の確認。
あるタスクでは造幣局が如く、円、ドル、ポンド、ユーロを増産している。円に至っては今までの分も合算して1万円札で1千京枚に及んでいる。他国の紙幣も各々数百万枚ずつはゆうにある。そればかりか異世界『ズゾロ』での通貨である金貨、王金貨も数千億枚ずつに膨れ上がっている。
更には新世界『ネオアース』の通貨として規定した10万エモ、1万エモ、5千エモ、千エモの各紙幣をそれぞれ1兆枚ずつ。無論、これら全ての通貨はシリアルナンバーが付与されており、各所にある造幣局とリンクが取れている全て正真正銘の本物の貨幣である。
一方別のタスクでは金、銀、プラチナ、パラジウム、銅、鉄鉱石、レアメタル、チタンなどの各種貴金属や鉱石を純度100%でそれぞれ数千億トンになるまで創造している。
更にはダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルド、メノウ、ヒスイ、オパールなどの宝石も純度100%で各数十億トン。おまけに『ファンタジー物質』であるオリハルコン、ミスリル、ヒイロガネなども数百万トンずつ生成している。
また他方のタスクでは各種純粋元素が生成されている。この時代(1970年代)は元素の種類は100前後だったはずであり、21世紀においても存在する元素は118種類(理論上は140前後)なのだが、雄二が手掛ければその種類は一気に数千数万にまで膨れ上がる。
そしてこれらの元素を色々組み合わせて様々な化学物質、新素材の開発や結合実験が行なわれているのだ。
更に更に別のタスクでは生成された化学物質や新素材を使って様々な物が生成されている。
それは既存の工業製品だったり薬品、道具、乗り物だったりする。
中にはアニメとかSF作品に出てくるような代物も夥しい数が生成されている。
あげくは有機物や細菌、農作物、生物等の生成、品種改良、遺伝子組み換え実験を行なうタスクまであったりする。
まさしく、自重なしのやりたい放題である。
これらの生産系タスクを雄二は主に頭の中、【アカシック・レコード】そして【異空間収納】を連動させて行なうのだが、形に拘る雄二は偶にではあるが、わざわざ自室に創ったラボ区画でも気まぐれに見える形で行なう事もある。
今、雄二の部屋の実験ブースに設置されてるのは緑色の培養液が入った容器。
怪しい機械に接続されたその容器の中には絶滅したはずのニホンオオカミの幼体だったりする。
雄二がその気になればありとあらゆるものを創造できるのだ。それが例え、SFアニメの出て来るロボメカであろうと、特撮映画に出て来る空想上の巨大生物であろうとだ。
この日はこのように終始、【マルチタスク】を駆使して夜遅くまでやらかしていた。
風呂から上がった嫁達も新入りを交えてリビングスペースにて夜遅くまで女子会を繰り広げていた。
雄二がまたとんでもなくやりたい放題しているとは露知らず。
このように雄二はいくつかの生産系タスクで色々やらかしながらそれとは別にモニタリング系タスクもいくつか展開している訳なのだが。。。
最近このタスクに追加したのが福田をメインとする○○商のヤンチャなあんちゃん達である。
尤も目ぼしいあんちゃん達にはアリの使い魔を張り付かせ、何かあった時には即刻 連絡が入るようになっているのでほっといても良いのだが、そこは3番目で最後のトリなので丁重?に扱おうというこれまた雄二の拘りである。
参考までに・・・一番最初に『ざまぁ』を敢行した高田は結局、何一つ自分で身の回りの事ができないので親が遠く離れた県外にある施設に押し込んだ。どうやら親も面倒を看切れなくなってきたらしい。
勿論、学校も行けないし、ただボケーッとしながら余生を送るのみである。
片や2番目のざまぁ対象であった酒井は母親との近親ナントカの現場を父親に目撃されたのち、知能が3歳児程度になり、主な記憶もなくした。なので精神鑑定を行なった後、こちらも遠く離れた養護施設に入らされたらしい。
母親は自ら犯した罪を償う為、服役中である。
開業医だった父親は離婚後、病院と自宅を手放して、逃げるように海外発展途上地域の医療ボランティア活動に参加しているようだ。文字通り、日本では社会的に抹殺されたのである。
そして今回がオーラスになる訳なのだが、今までと違って対象は団体さんなので一堂に会するタイミングでないと実行できないのである。
適度に散らばっている対象達は思い思いに週末を過ごしているようだ。
時間的には真夜中のはずだが、あんちゃん達は相変わらず活発に動いている。
福田とそのダチ幾人かは仲間の誰かの家に上がり込んで煙草をふかしながら缶ビールで晩酌中である。
煙草も酒もつまみもすべて万引きしてくすねてきた盗品である。
福田は戦利品を口にしながらふと考えていた。
仲間とツるんで万引き行為を行なった後の帰りのバスで偶然邂逅してしまったヤツの事を。
〖あいつって、あの高校やったっけ?・・・どうもいまいち思い出せん!〗
雄二は確かに見知った相手のはずなのだが、記憶が曖昧で頭の中がモヤッてて思い出せないのだ。
これは雄二が【常識改変】により、雄二が具体的に誰で雄二に対してどんなことをしたのかの記憶をぼかし、なんとなく敵対していたという記憶だけ残しておいたのだ。
福田以外の連中には雄二に関する記憶は最初から無いようにしてある。
「なあ福田…明日、ってもう今日やなっ!新○○駅前でナンパしに行くんやったらそろそろ寝るべ?」
「ああ、そうやなw」
どうやらこいつら、またロクでもない事をやらかそうとしているらしい。
モニタリングしながら雄二は呆れ返るのだった。
(こいつら・・・まだ高校に入ったばっかやんかっ!喫煙、飲酒どころか既に万引きもしとるし。。。おまけにナンパやとぉ?(-_-メ))
恐らく連中の言う『ナンパ』は通常のそれとは少し意味合いが違うのだ。かなり強引な手段を、それも何人かで一人の女性を集中してつけ狙うという阿漕なやり方なのだ。下手をすれば強制猥褻、当時で言う強姦になりかねない事すらするのだ。
雄二は【プレコグニション】で念のため確認したが、幸い?自分の嫁や知り合いの女性が被害を被る訳では無かった。
だからといってこんなクズどものターゲットにされ、被害に遭う女性が出るのを見過ごすわけには行かないのだ。
そこで雄二は時限発動式の【状態改変】をクズ野郎どもに施す事にした。
(後は仕上げを御覧じろってなww)
この時の雄二の笑い顔は悪魔の微笑みだったろう。
翌朝、いち早く目を覚ましたのは雄二だった。時刻は7時半。
嫁らはかなり遅くまで女子会を行なっていたらしくまだ誰も起きてこない。
秀美と大樹もまだ夢の中らしい。
雄二はなるべく音を立てないように1階まで降りて行く。
(たまには俺が朝食作るかw)
そう考えてどこぞの大きな店の厨房くらいの広さに拡張したキッチンへと向かう。
業務用並みの大きさの冷蔵庫をチェックし、料理に取り掛かる。
調理家電、調理器具も全て21世紀仕様だ。1970年代は電子レンジも普及し始めてきたのだが、確か10万円台だったはずだ。
そこから1時間後、漸くルネと文乃が2階から降りてきて、それを皮切りに他の嫁らも三々五々降りてきた。一番最後まで寝ていたのは妹だった。大樹は母親に抱っこされて降りてきている。
(毎度おなじみやねww)
頻りに寝坊した事を謝ってくるルネ達であったが、雄二は笑いながら、
「いつも家事を頑張ってくれとるんやから別に気にせんでええて♪それに俺もたまには嫁孝行せんとなw」
瞬間、辺り一帯桃色空間が展開される。【女たらし】スキル発動である。
人数分のプレートには厚切りトーストとハムエッグそしてミニサラダがのっかっている。
この時代はまだ多くみられた喫茶店のまごうことなき『モーニングセット』である。
大樹にはサイコロ状に砂糖をまぶしたトースト、フルーツゼリーそしてミルクを用意した。
みんな揃っての朝食を摂りながら雄二が今日の予定を尋ねる。
「今日はどーする?どっか遊びに行くか?」
この問いに純が代表して答える。
「あ、あのね?雄さん…夕べ皆と色々話してて、この人数だから皆で一斉にどこかに出かけるとなると大変でしょ?だから今日はゆっくりお家で過ごそうかと・・・それでね?圭子ちゃんとか良江ちゃん達は何度か雄さんの演奏を聴いてるんでしょうけど、私とか瞳、柚姫ちゃん、まどかちゃんとかはまだ一度も聴いた事が無いわけぇ~!」
どうやら雄二の楽器演奏をご所望のようだ。
新参の嫁でまだ一度も雄二の演奏を聴いた事が無い純や瞳達が期待の眼差しを注ぐのは理解できるのだが、これまで何度となく聴いているはずの圭子や良江達まで熱い視線で雄二を見つめるのだった。
苦笑いを浮かべながらも雄二は「わかったw」と答えると、ダイニングでコーヒーを啜りつつ、2階のリビングスペースを【結界】で完全防音にすると、【異空間収納】からギターやら電子ピアノを取り出し設置しておく。
「ほんなら昼から上のリビングでってことで・・・それでええかぁ?」
雄二が確認すると嫁達は一斉にコクリと頷き返す。そこに秀美が寝ぼけ眼で2階から降りてきた。
「おまっ!どんだけ寝とんねんっ!どんだけっ!!」
「ふぁ・・・いいじゃん!日曜日なんだしぃw」
(これで児童会長やもんなぁ…(-_-;))
食後、嫁らは手分けして家事を行なうようだ。新入りの瞳達も手伝うらしい。
「まだ今日はお客さんとして来たんやし、ゆっくりしとればええんやで?」
「いえいえw今から慣れておかないとね♪」
「雄ちゃん?邪魔だから大樹くんと散歩でもして来てくんないかなぁ?」
(Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン・・・邪魔って。。。)
圭子の一言で少なからず精神的ダメージを負った雄二は大樹を抱っこしてトボトボと玄関で靴を履くのだった。
その後ろ姿には哀愁さえ漂っており、とても神々をも平伏させ、更には全宇宙を救った男には見えなかった。
「とおたん!とおたん!じゅーちゅ!」
大樹を連れて雄二がやって来たのは自宅から歩いて10分程の場所にある公園。
その公園の真ん前にある駄菓子屋を目ざとく見つけた大樹は指をさしてジュースをねだってきた。
既にお菓子屋とかおもちゃ屋などはわかるみたいである。
最近になって大樹は雄二の事を「とおたん」と呼ぶようになってきている。
どうやら完全に雄二を『父親』であると認識しているようだ。
身体面も精神面も2歳児ではあるのだが、『前・世界』で親子だったという記憶は残っているらしい。
大樹自身がもう少し成長して自分から色々言ってくるまで待つつもりでいる。
公園にあるベンチに座り、買ってやったジュースをその場でこさえた両手持ち用ストロー付マグカップに注いで大樹に与える。
まだ2歳児には缶ジュースを持たせるのは危なっかしいのだ。
公園には幼稚園から小学生低学年くらいの子供らが3、4人が走り回っている。
野良犬だろうか?犬を追いかけて騒いでいる。
「とおたんっ!わんわん!きゃはははっ」
それを見て大樹もはしゃいでいる。
雄二はこうしてしばらくは大樹とノンビリ過ごす事にする。
【マルチタスク】で福田の動向をモニターしながらではあるが。
福田らは予定通り、この地域の繁華街の一つである新○○駅界隈でターゲットを物色中である。
5人ほどでゾロゾロ、人の迷惑など省みず横に並んで歩いている。
周囲は関わらないように避けてゆく。視線も合わせないようにしながら。
しばらくするとこの5人のクズどもは歩を止める。
どうやらターゲットを見つけたようだ。
声をかけるため近づこうとするのだが、、、そうは問屋が卸さない。
途端に下腹部が緩くなる。
5人揃って周りにも聞こえる程の音量で、
「ぎゅるるるるぅぅ~~~」と凄まじい音が鳴り響く。
更に追い打ちをかけるように急にその場につんのめって地面に倒れ込む。
まるで上から何か大きな力で押さえつけられたように。
成すすべもなく、5人は地面に縫い付けられた状態になり、手足も自由が奪われる。
やがて下半身が限界を迎え、お宝が外へ・・・以下略。
雄二はモニタリングを中断して立ち上がると、大樹を抱き上げて家路に就く事にした。
(ほっといても数分経ったら解除されるしなww)
鬼だっ!鬼がここにいるっ!!
次回でいよいよ・・・?w




