ついに話の目的が決まる
A:ということで『刃牙』以外で。
B:『進撃の巨人』
A:戦うのでは?だめなのでは?
B:ってか、単にポスト・アポカリプスで開始という設定にしておけばいいのでは?
A:いやだから、それは、設定の話しょ?設定はなんでもいいっつーねん。だから、主人公の目的を言え。
B:えーなんだろ。
A:もとの世界に帰りたいとか、なんでもいいんだよ。
B:帰りたくないなあ
A:何がしたい
B:精神と時の部屋でコンテンツ消費して過ごしたい。
A:物語の目的になるのか?
B:うーん……なるのでは?意外と。『タイムスリップオタガール』とか、それに近い話だし。
A:なるほど。じゃあ、もうそれでやってみるか。ただ、それだと、俺Tueeeしなくてもよくない?
B:まあ、たしかに………。でも、俺Tueeeはしておこう?せっかくだから。ほら、なろう10年の長年の伝統を誇る形式美だから。
A:俺Tueeeでもってオタクの夢がかなう的なやつ?
B:そうそう。
A:それって『へうげもの』展開なんじゃない?
B:あ、いいねえ。そうそう。それでいこう。コンテンツ生産者を育てて、異世界でオタク産業を勃興させて、自分は精神と時の部屋で、オタクタイムを過ごし三昧。いいねえ、夢があるわ。
A:なんか、確かに、最低限それで成立してる気がしてきたわ。ノリとしては、鬼影スパナさんの『絶対に働きたくないダンジョンマスターが惰眠をむさぼるまで』に近いのかな?
B:比較的ちかいかも?いや、まあ、でも、めざしてます!とかやると、たいへんなので、書けるように書きたいね。なるべく考えずに書きたいね。ノーブレインだよ。ノーブレイン。
A:じゃあ、タイトルは?
B:タイトル……
A:決めろや
B:『追放された転生オタクが、理想のオタライフを手にいれるまで』
A:あー、なんか……
B:ふふふ、ほめてくれたっていいんだぜ?
A:いままでの話のどこに「追放」があった?
B:ないね。
A:ないよね?
B:うん
A:いつ、どこで、だれに追放されるの?
B:とりあえず、追放されといたほうが、いいのかなって………
A:ノリだけで、「追放」って言ったろ今
B:いや、ほら、なんていうか………マーケティング?
A:………入るの、追放?
B:入る。入る。入れとこうよ。とりあえず。ただ、何ていうか、その
A:なに?
B:笑いがもう少しほしいよね。
A:たとえば?
B:『最強の種族が人間だった件』とか『僕の妹は漢字が読める』とか、タイトルだけですごいじゃん?
A:ああ、出落ちがやりたい、と。