シーンか、プロットか、キャラか
B:あと、思ったのは話の構成のプロセスとして、諸説ある理由がわかった。
A:というと?
B:キャラから考えるべきか、シーンから考えるべきか、プロットから考えるべきかってこれ、人によって、言うことが違うんだよね。
A:ほう。
B:たとえば、あかほりさとる御大は
(1)魅力的なシーン作り、
(2)シーンに乗っかるキャラ作り
(3)キャラのためのストーリーづくり
(4)おまけ、味付けとしての設定やしかけ
という順番を推奨してる(『オタク成金』p122)
だいたい、俺の聞いた範囲だと、エンタメ小説の場合、設定作りを最後にもってくるのはほとんどの人が一緒だと思うのだけど、シーンとキャラと筋書きの順番は人によって違う。
A:なるほど。
B:それって要するに、自分の筆がのりやすい傾向の個人差なんじゃないかと思うんだよね。
俺さ、ラノベ的なキャラって、読んでる文には平気なんだけど、書くとなると「こんなやついねーよ」みたいなヤツとか、いきいきと面白がって書けないし。
でも、キャラ書いてて楽しいひとはおるしな。
俺はラノベキャラは楽しくない。
こういうのは、多分個人差があって俺は、エッセイ的な文章とかは比較的慣れてるから、独白みたいなシーンは比較的さらさらと書けるし、自分でも書いててちょっとは楽しい。でも、書いてて楽しくないシーンは楽しくないよね。
この「書いていて楽しい部分」に個人差があると、何を優先して決めておくか、ということの個人差がうまれるんじゃないのかなあ。




