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拝啓────────
拝啓、我が祖父母様。
久しくお会いしておりませんが如何お過ごしでしょうか。
私は頼もしい部下にも恵まれ、大変充実した日々を送っております。
却説、私は今御二方より与えられし任務により港沿いの第捌倉庫に来ております。
しかしながら、今のこの状況が飲み込めずにおります。
何故なら─────────────────────────
「嗚呼、何て美しく可憐な方だ。僕は貴女に恋に落ちてしまいました...........」
等とほざく、白い外套を着た頭の可笑しい男が私に向かって傅き、手を取っているのですから。
「(誰でも善いから、この状況を説明して呉れ)」