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4匹の博打打ち  作者: たまごぼーろ
3/3

あれがない!

4人のシェアがついにスタート!、、と思いきや、、

ようやく4人が揃い、いざ、シェアがスタート!


と思った矢先に、そーまが言った。


「寝る部屋の電気がつかない」


その言葉に3人が一斉に振り向く。


なぜ今まで気づかなかったのかと思うだろうが、それも仕方がないのだ。


と言うのも、このシェアハウスは6畳3つと10畳1つ、そしてキッチンの4Kの間取りになっている。


そのうちの6畳と10畳は横開きのドアで繋がっており、その一室を仕事部屋、そして10畳の方を食事や団欒のスペースとして活用し、残りの和室と洋室の2部屋を2、2で寝室としている。


しかし、和室、そーまとりゅうきの部屋のエアコンがつかないのだ。


この真冬に暖房がないなんて無理!


ということで、全員リビングで雑魚寝状態だったのだ。


男3人くらい、所詮は雑魚寝でも行けるため、今まではリビングで全ての生活を送っていた。


それによって寝室はそれぞれの家から運んだ荷物が溜まりに溜まり、物置と化していたと言うわけである。


よってここまで、電気がつかないという致命的なことに気づくのが遅れたのだ。


早速4人で買い物へと出かける。


市川駅へは徒歩で8分、割と利便性は良い。


周りには、スーパー、コンビニ、居酒屋、100均から美容院、ラブホテル、少し小洒落た骨董屋までなんでも揃い踏みである。


中には髪の毛が長く肌の褐色が良いイケイケないかにもサーフィンやってますと言った風貌のダンディおっちゃんが営むサーフボード屋なんてのもあったりする。


そして市川駅には駅ビルがある

ここもまたなんでも揃っていて、1、2階は食品、3階は薬局、4階は雑貨屋、7階が100均と、このビル1つで生活の大半が事足りてしまう。


しかしさすがにこのなんでもステーションでも、電気屋は管轄外だったようで、4人は学校の最寄りである秋葉原へと向かった。


なんやかんやで電球を買い、家へと帰った4人は、早速電球の取り付けにかかる。


しかしそこでそーまが言い出す。

「この電球、洋室の方につけようぜ」


と言うのも、買った電球は、天井にぴったりと付いているタイプではなく、いわゆる日本間にあるような、天井からひもで軽く垂れているタイプのものだったのだ。


それに同意した3人は、和室に元々ついていた電気カバーを外しにかかる。


日雇いの仕事で散々設営などをやって来ているゆうとは、任せろと言わんばかりに椅子の上に立つ。


しかし、、、


「やべ、全然外れねぇ、、」


「は?そんな訳ないだろ」

そう言ってりゅうきはゆうとと交代してイスへと上がる。


しかしやっぱり外れない。


「おいおいどうなってんだよ」


てんやわんやしながらやっとの思いで外れた時には、30分が経っていた。


ようやく新しい電球を取り付けようとした時、ゆうとが言う。


「は、はまらねぇ、、」


「は?」


3人が顔を見合わせる。


結論から言うと、結局買った電球は和室にはハマらなかったのだ。


そして当初の予定通り、洋室に電球をつけ終わった時には、1時間が経っていた。


こうして寝室の電気が復活し、ようやく肩の荷が降り、


「よーし、風呂入るか〜」


とりゅうきが言ったその時、



「あ!」


4人の中では唯一の先輩であるなみきが何かを思い出したように声をあげた。


3人は一斉になみきのほうを向く。


「ガス、、まだ通してなかった、、」


「え、、、」




中々このシェアの本分であるマンガの創作活動に手がつかない博打打ち達だった。





今後もどんどん更新していきます!

4匹の博打打ち達の様子を気楽に覗きに来て下さい!

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