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こんな美術部も悪くはない  作者: 利
美術部
5/7

モテる男の悩み


飯塚家の隆志の部屋。

健司狭いスペースの椅子に座り隆志に話しかけていた。


健司「どうだった?」


隆志「どうって?」


健司「その、転校生」


隆志「ああ、お前目当てだぞ絶対」


隆志はノートにシャーペンでコンペに出すべくひたすら案を描き続けていた。


健司「辞めそうかい?」


隆志「知らん」


健司「コンペ前の隆志といたらやめると思ったんだけど」


隆志「俺そんなにか?」


健司「自覚がないのは凄いよ」


健司「コンペなんて審査員の好き嫌いで左右されるんだし、琴咲さんにそんなに勝ち負けに執着してなくてもいいんじゃない?それに君はもう、絵を仕事としてやってるじゃないか」


隆志「そういう問題じゃねーんだよ」


健司「真剣なのはいいけど、またイライラしてるのバレバレだよ」


隆志のシャーペンが止める。

そしてシャーペンを置いた。


隆志「す、すまん」


健司「いいよ、でも、変わったね、この部屋も画材がないとか」


隆志「全部取り上げられた。夜は仕事部屋開けてくれねーし」


健司「言っとくけど自分のせいだからね」


隆志「わかってるよ、それで明日もサボんのか?部活」


健司「話逸らしたね、まあ、そうだね、いくよ」


隆志「知り合いなのか?」


健司「まあね、覚えていない?小学校の時同じクラスだった」


隆志「知らん」


健司「だと思った。親が県外に行くって転校した子なんだけどね、多分帰ってきたのかな?」


隆志「お前のことが小学校から好きだったってことか?」


健司「自意識過剰って言われてもだけど、多分そう」


隆志「お前の場合は事実だもんな」


健司「せっかく、ある程度の子フッて落ち着いたのに」


隆志「モテる男はつらいな」


健司「はあ」


健司は深いため息をついた。










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