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こんな美術部も悪くはない  作者: 利
美術部
4/7

隆志という人物

私は感じた。


小池先生が、コンペを口にした途端教室の空気がピリッと変わった気がした。


皆無言だ、オタクは早々に教室を出て行った、何かがおかしい。そう感じた。


小池先生がジェスチャーで私を教室の外に呼んだ。


小池「まあ気にすんな、コンペ前は大体あーだ」


槙乃「あーって」


小池「あいつ、飯隈な、神経質になるんだよ。出来るだけ話しかけない方がいいぞ」


槙乃「何ですかそれ、わからない時はどうするんですか?」


小池「部長に聴け」


槙乃「でも、理不尽です。静かに描きたいなら家で書けばいいのに」


小池「まあ、色々あるんだよ、あいつには、ま、入部するかはゆっくり決めな」


先生はそう言って部室に戻って言った。


先生はそう言って部室の扉をあけもどっていく


遅れて私も戻り額縁の前に座る。


教室の雰囲気は殺伐としている。


・・・÷いづらい


さっき飯隈が描いていた絵は隅の方に追いやられていた。


部屋は静かだ。外の運動部の声がよく聞こえる。


そんななか最初に口を開いたのは明るそうな女の子、高木さんだった。


弥恵「ねえ、紗栄ちゃん?」


紗栄子(部長)「ん?」


弥恵「紗栄ちゃんも出すの?コンペ?」


紗栄子「うん、今のが終わったらやろうかな」


弥恵「私も出そうかな、先生いいの?」


小池先生「気が向いたらでいいぞ」


弥恵「先生テキトー過ぎ」


え?普通に話していいの?。



もしかして、これが普通なのか?



話していいのかな?


と。そう迷ってるうちに部活は終わり、

健司くんは等々こなかったし、絵は全然進まなかった。



私は高木さん、松崎さんと共に下校していた。


弥恵「確かに最初は私も喋りにくかったなー」


槙乃「やっぱりそうだよね、こうピリピリしてるみたいな」


紗栄子「ごめんね、コンペ前とか集中しだすといつもあーなのよ」


弥恵「誰も話しかけるなーって感じでさ、私何回か喧嘩したことあるもん」


槙乃「え、そうなの?」


弥恵「うん、マジマジ。いつも加代くんが間に入って来てくれるから、どうにかなるんだけど」


槙乃(加代くん、、、今日なんでこなかったのかな)


紗栄子「うん、あいつ、すぐイライラ出しちゃうから、でも、高木さん、今まで辞めてないのほんと凄いと思う」


弥恵「半分意地だよね!こいつのせいで辞めるのいや!みたいな」


その言葉で松崎さんがクスッと笑う。

初めての笑顔だ。


弥恵「槙乃ちゃんも言いたいことあったらびしって言ってもいいからね!私も手伝うから!」


槙乃「ありがとう、高木さん」


弥恵「弥恵でいいよ!!紗栄まだ、下の名前で呼んでくれないけど」


紗栄子「ごめん、だって恥ずかしいから、もうちょっとまって」


恥ずかしがる松崎さん、


槙乃(可愛い・・・)


弥恵「うん、まってる!」


それからも自己紹介とか、好きなモノとかの話をしながら私たちは家路を歩く。


今日、私に二人の友達ができた。



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