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8 再生

新たな生活の始まりです

8 再生




双子は街に行きました。

街で長男の世話を受け、街中に住む事になるそうです。

いかにありふれていると言っても、双子の夫婦は村では唯一なので、人目が気になるみたいでした。

兄妹や姉弟などはよく聞く話でも、双子は中々居ないらしいですね。

そしてまたカルロと2人の生活が戻って来ました。

そのカルロも1年回復をもう良いからとやらせてくれません。

やった後、寝込むのを見るのが嫌なのかも知れません。

そして遂に・・最後まで抱いて彼は逝きました・・

享年67才はまだ若いですよね。

支店は長男の店から人が来るみたいです。

彼らに後を任せ、また旅に出る事にしました。


魔物クリエイトで彼の隣には、私そっくりの人形を寝かせてます。

そろそろツキミは消えますね。


     ☆


ああ、長かったな。

実に47年間の夫婦生活って事になるのか。

色々思い出も出来たし、それはそれで満足かな。

カルロ、楽しかったよ。さよなら・・


君を思い出しながら、王都で団子屋でもやって過ごすよ。

通算45万本の団子・・どれぐらい保つかねぇ。

米もでかい布袋に入れたのが大量にあるし、砂糖だってかなりの量だ。

お汁粉も作ったけど、かなり染めたかな、子供達を、くくく・・

まあ、レシピは無いけど再現は自由だからよ。


     ☆


「やっほー」

「リセットか、終わったのじゃな」

「うん、見送った」

「辛き身にしてしまうたの」

「なんのなんの、元気一杯だよ」

「もうワシも」

「ダーメ」

「しばらくは良いが、ワシもそろそろ済まぬの」


【回帰】


「おやすみ」

「ふう・・うむ、済まぬの」


かなり違うな。18の身体の場合、寝込まないんだな。

あれは身体が衰えた証拠みたいなものか。

MPはまだ半分も回復してないか。

まあそうだよな、8万近くも一晩で回復とか、あり得ないか。

回帰ってMP0になる癖に、フル回復状態じゃないと使えないってヤバいスキルだけどさ。

さてまた明後日ぐらいに使ってやるか。


簡素表示が出来ました。


サキ

レベル 20

HP   320/320

MP   480/480

装備  上着・下着・靴  


スキル

生活魔法

土魔法【8】

水魔法【28】


称号

賞罰


はい、今はサキです。どうにも安易ですね。


     ☆


「団子~団子はいかが~」

「団子とはなんだ」

「ほら、こういうの」

「何やら甘い香りがするな」

「1本銀貨1枚」

「高くはないか」

「そうかなぁ、お砂糖使ってるんだよ」

「何だと、よし、寄こせ・・ほれ、銀貨だ」

「まいどあり」

「おお、これは実に甘い。気に入った、後10本買おう」

「ありがとうございます」


早速売れた団子。

男性でも甘い香りには勝てなかったようで・・

それからそこいらの女の注目を集め、お試し売りの500本は綺麗サッパリ・・

砂糖甘さとは言うものの、そこは竹糖もどきだからあっさりとした甘さ。

屋台間借りで売ったんだけど、代償は今、その、支払って、つまり、ああ、快感・・


ふうっ、久しぶりです。


朝帰りの途中、王様の噂を耳にしました。

どうやら病気になっているらしく、ちょっと心配です。

そのまま帰って昼寝して、夜に出動・・


闇と同化して王城に潜り込みます。

衛兵の影から影へと、まるで気分は暗殺者です。

寝所に独りで寝ています。

かなり老けてますね・・


「誰じゃ」


バレたようです。気配に敏感ですね。


「お久しぶり、ネイス」

「お・・おお・・ツキミ・・では、ないか」

【クリア】

「おお、それが病を癒す・・か」

「まだ辛い?」

「どうにもの」

【キュア】

「おおお・・楽になったぞぃ」

「毒消しね」

「なんと、まさか、そのような」

「あの妃の子だからね」

「うむ、ワシには懐いてはくれぬな」

「まあもう少し頑張ってなよ」

「何かあるのじゃな」

「まあね、頑張るから」

「そうかそうか、楽しみにしておこうの」


     ☆


やれやれ、毒殺狙いとはまた穏やかでないな。

ほお、ここが宝物庫か。

影と同化すれば隙間からスルリと・・どうにもアレだね。

3つのしもべ・・げふんげふん・・


ほお、これがあの火竜の魔石か。

多少傷はあるが、全然欠けてない。

ネイスの言った通りか、やってくれたな。

返してもらうぞ、オレのだし。


ついでにそこらの火竜素材もそっくりだ。

ああ、ついでに他の宝物もそっくりだ。


うむ、綺麗に掃除出来ました。

本当に綺麗な部屋です。

埃ひとつありません。

もちろん何もありませんが。


     ☆


さて、ボックスの中の土をこねくりこねくり・・

そっくりの偽物を作っていきます。

見てくれはそっくりですが、中身は土です。

陶芸もどきはかなりやったので、造型には自信があります。

元々、豊胸でもかなりやれていたので、そういう方面は才がある・・と良いなぁ・・


そうです、クリエイトです。あれを自分に使ったんです。だからもうメロンではありません。

今はリンゴぐらいになってまして、余ったお肉はお尻に行っちゃいました。

これでもう余計な注目を浴びる事もありません。

カルロとの生活で、少しずつ減らしたけど気付かれなかったし。

リンゴ最高です。メロンは重くて邪魔だったけど、今は快適です。


すっかり元のような宝物庫になったので、また影のように去ります。

それにしても、王宮の闇は深いようで、毎週【キュア】をしに行ってます。

誰がやっているのかは知りませんが、恐らく王妃関連でしょう。

譲ってやったのに今度は殺そうとするなんて、本当に困った女です。

最近のスケジュールは、週末にネイス回復、週明けに爺さん回復。

後は郊外で魔法の特訓です。2人とも回復魔法なので、自然と上がります。

後は、火と土をメインにし、残りも上げていきます。


中々死なないネイスに対し、怪しい影を見るようになったと言います。

そろそろヤバいのかも知れません。

土がカンストしてもう少しと言うところで、ネイス瀕死でした。

完全回復で事無きを得ましたが、王宮内で襲うとは外道です。

真っ赤な輝点は処分しておきました。


ちょうど実験体が欲しかったので、たっぷりと練習台になってもらいました。

でも酷いですよね、殺してくれって言われても困ります。

なので魔物の近くに放置しておきました。

死にたいなら魔物に殺してもらうといいです。

燃やして回復、燃やして回復が効いたようで、火もカンストしました。

回復もかなり上がり、もう少しのようです。


物凄く深い落とし穴を作って後、魔物を誘い込んだら穴の底で潰れてました。

魔物の巣でそんな落とし穴を作っていたら、遂に土もカンストです。

放置しといたけど、落ちないでよね、魔物さん達。


そしていよいよ空間魔法の開放です。


     ☆


はぁぁ、ああ言うのを仮想人格って言うのかな。

気分はマッドサイエンティストかも知れないな。

暗殺者を人体実験にしてとかさ、我ながらさすがに・・


揺れないけど。


いよいよネイスの施術です。

かねてより望まれて、遂にその時が来たのです。

当時の事を今でも悔いており、薦めた王座に何の未練も無いようでした。

ひとえに民の為の政治をやったそうですが、途中が腐っているから辛かったらしいです。

ネイスそっくりの人形を用意し、寝所に潜り込んで交換です。


そのままかつて火竜の住処だった洞窟に転移し、マナ回復を待ってネイスの若返りです。

回復魔法バック【35】・・これで15才の頃に戻るそうです。ただし、本人1回限りとか。


【バック】


うぐ、これも・・マナが・・0に・・なるの・・かよ・・


     ☆


「おい・・おい・・ツキミ、しっかりしてくれ」

「うーん・・もう少し・・寝かせて・・」

「ああ、分かった・・しかし、凄まじい研鑽・・さぞや辛かったろうな」

「うーん・・ネイスぅぅ」

「ああ、ここに居るぞ」


妙に落ち着く存在に包まれて、目覚めると目の前にネイスの顔。


「うわ・・あ、寝てたのか」

「オレを若返らせてくれたんだな」

「1回しか使えない魔法みたい。次は無いよ」

「ああ、充分だ。もう、二度とお前を離さん。あの後悔の日々は本当に辛かったぞ」

「ごめんね、薦めたのに」

「オレ以外、殆どが腐っててな、あちこちに根回ししても、中々民の為の政治にならなくてな」

「あ、私、泥棒したよ」

「宝物庫か」

「中は全部偽物」

「くっくっくっ、構わんさ」


そのまま爺さんに会いに行き、数日後の施術の約束。


「遂に・・遂にそこまで到達したのじゃな」

「さあ、爺さんも1度限りの若返り、受けてくれるよね」

「ううう・・済まぬの・・このような、ワシの為に・・」

「恩返しだよ」

「ううう、サツキ、済まぬ、済まぬの」

「サツキとは何だ」

「うげ、爺さん、滑ったね」

「ううむ、これはしもうたの」

「詳しく話せ」


     ☆


「おい、ミドゥーリャ。それ、オレにもやれんのか」

「それがの、ワシも色々研究したんじゃがの」

「そうか・・」

「若ければ使えるはずの薬をな、未練と想いつつも拵えてな」

「あるのかよっ」

「まだ実験もしておりませぬ。先に飲むゆえに、後から飲まれませ」

「爺さんも同じになるのか」

「そこまでの性能は無理じゃの。精々が今の力の保持くらいじゃ」

「ネイスは鍛えないとね」

「魔法か・・今度はそれをやってみるか」

「なればワシが教えましょうぞ」

「頼むぞ、ミドゥーリャ」

「はい、ここで偽名を決めましょう。私はサキね」

「そ、そうか。そうだな・・オレは・・コルドでどうだ」

「名前から抜いたのね」

「コルドという名は結構いるぞ」

「ワシは、そうじゃの・・「コーツ、はい、決まり」

「なしてじゃ、今考えておるに」

「コルド、聞いてよ。アンタの子さ、ネカフコスって付けられたのよ」

「オレの・・まさかそんな名を付けたのか、ミドゥーリャ」

「途絶えた折の騒ぎの為じゃ」

「子が可哀想とは思わんのか」

「ね、酷いでしょ」

「オレなら親を恨むぞ」

「ううむ、そうかのぅ」


     ☆


「で、ネックは結婚したの?」

「それがの、継ぎはしたのじゃが、どうにもの」

「奥さんは?」

「既にじゃ」

「病気だったの?」

「自害じゃ、なしてかは今でも分からぬがの」

「よし、コルドはネックの子」

「ううむ、そうじゃの、似ておるし、問題はあるまいて」

「あっちがオレに似ているんだろ」

「まあまあ、それで嫁さんが出来たと」

「うむ、それで良いぞ」

「よしよし、なれば因果を・・」


     ☆


かくしてここに変な事になった者達が数名。

子の子になったネイスことコルド。

子の子の妻になったサツキことサキ。

孫の弟となったクーディロことコーツ。


「父さん・・なのですね」

「認知出来なくて済まんな」

「いえ、それはもう良いんです」

「ごめんね」

「母様・・なのですね」

「ごめんね」


若き夫妻に取り縋って涙をこぼす中年男の構図はいかにも奇妙ではあったが、その場の者は誰もそれを不思議には思わなかったという。


エピローグなナレーションっぽいけどまだ続きます。


     ☆


「つまりね、-○○○-、ていう看板にするのよ」

「そのものだな」

「子爵家で売ってみる?」

「ふむ、そうだの」

「少年が、そうだのって、くくく」

「致し方あるまい。長く使うておった言葉じゃからの」

「コルドはそんな事無いのにね」

「ああ、かなりやったからな。若き頃を思い出しての練習をな」

「ワシもやっておくのじゃったの」

「ねぇ、コーツ、残った薬と研究資料、その他一式預かるから出して」

「やはりそう思うかの」

「当然でしょ」

「うむ、既にまとめておるぞ」

「それで、薬の名前は?」

「マノマシンじゃ」

「えっ、ナノマシン?」

「マノマシンじゃ」

「え、よく聞こえなかった。マノ?」

「そうじゃ、魔のマシンじゃ」

「なんだってそんな名前に・・」

「良いであろう?」

「・・ま、まあ、本人が良ければそれでいいよ」


     ☆


折角の人材なので、領地で活用すればどうだと言うと、成程と・・

コルドもかつての王として、やれなかった治世がやれそうだと乗り気になる。

それなら田舎で研究を続けようと、コーツまでその気になる。

あの子はまだまだ現役なので、王都で頑張ると言っている。

けどね、王都なんかに居ても仕方が無いと思うんだけど・・

やっぱり防波堤になろうと思ってんのかねぇ。


そんなこんなで揃って田舎領地なんだけど、何故か妙に民が貧しいような気が・・


「変だよね」

「うぬぬ、さては代官めが」

「これは遣り甲斐がありそうだな」

「だから稲作よ」

「確かに連作障害の無い作物と言うのは魅力だな」

「うむ、あれは実に良いぞ。なんせ挽かなくてもそのまま炊けば食えるからの」

「確かにそれは便利と言うか」

「実はさ、大豆もあったりするのよね」

「おおお、ならばソイソースも作れるのだな」

「ミーソシールは?」

「なしてそのように伸ばすのじゃ。味噌汁は味噌汁であろう」

「いやだって醤油をソイソースって言うからさ」

「ワシは外人ではないぞ。ちゃんと日本人しておったろうが」

「化けてたのね」

「それは致し方あるまいが、髪だけであろ」

「白髪だもんね」

「その世界にも興味はあるな」

「マナの無い悪夢のような世界じゃ。たまたま飛ばされた場所に溜まっておったが、あのせいでワシは道を踏み外して・・」

「ほらほら、もう終わった事なのに」

「うう・・済まぬ、ついの」

「止まって」

「なんと、あれは」

「こんな里に」


弓を出して・・【奔流の矢】


「なんと1発か」

「大したもんだな」

「オーガ如きそんなもんよ」


村人には魔物は好きに処分するようにと告げておく。

どうやら最近、あれが降りてきたらしく、皆は避難していたものの、このままでは畑もやれぬと総出で何とかしようと思っていたらしい。

だがさすがに農民に魔物退治は荷が勝っていたようで、ジリ貧になっていたところに1本の矢が飛んできて、魔物をぶち倒したと。

まあ、あれでもMP500は使う。

マナの少ない魔術師の全容量ぐらいは使うんだし、それぐらいの効果が無くてはな。

それにしても、聞けば領主代行に陳情はすれども、そんな余裕は無いと突っぱねられたとか。

その癖、当たり前に税金を取るんだから、盗賊のようなものだと、ちょっと口の荒い人が言って長に諌めれていたり・・


そんな訳で領主の館に入ったコルドは、そのまま代行を呼んで詰問。

次期当主とは言うものの、世間知らずの坊ちゃんと思い、懐柔しようとしたバカな奴。

衛兵隊長はまるでヤクザの幹部かマフィアの代貸し。今も帰してと泣く、領民の奥さんと思しき・・


【ライフドレイン】


あ、そんなスキル覚えたのって思った?

魔導体のスキルの中の『生命吸収』ね。

ますます人外になっちまったようで・・

ただこれってイメージ発動だから、名前はどうでも良いのよ。

より自分に適した呼び名で、ちゃんと発動するんだから。

自分には吸収よりドレインのほうが合っていると思ってさ。


それはともかく、かなり抜いてやったから、老衰寸前な爺さんのようで、奥さんが振りほどこうとしたらはね跳んだと。

「あらあら、凄い力持ちね」

「え、え、あれ、そんな」

「さあさあ、今の内に」

「は、はい」

「ううう、くそ、何をした・・こんな・・力が・・出ねぇ」

「貴方はもうじき死ぬわ」

「なん・・だと」

「足が震えて関節が痛いでしょ。それは老人特有の症状。貴方は老人になったのよ」

「そんな・・ふざけ・・るなよ・・この・・やろ・・く、身体が、動か・・ねぇ」

「そのまま1週間生きてたら元に戻してあげるわ。そうじゃなきゃさようならだわね」

「待て・・よ・・元に・・戻せ・・るのかよ」

「おとなしく寝ていればいけるかもね」

「わ・・かっ・・た」


さてと、改革のほうの手伝いをやりますかね。

早速にも衛兵集合の命令が下るも、隊長だけ来ない訳で。

副官の「今日もどうせ、領民の中から誰か引っ張って遊んでるに決まってる」という告発を受け、そのまま彼は捕縛される。

安静に寝ていれば助かるはずの彼は、そのまま牢獄の中で一晩中苦しんで死んだ。


殺したのはオレじゃねぇし・・


     ☆


どのみちマスクされるから関係ないんだけど、これはゲームのようなもの。

いかに記載を防いで殺すかってゲームなのさ。

だから殊更に直接殺害は盗賊に限ったり、小悪党は自滅を狙ったりすんのよね。

1度記載されたら消えないかも知れない、殺しの表記。

だからこれはオレのライフワーク的ゲームなのさ。

その為に寸止めドレインが必須となる訳で、嫌でも熟練するというおまけ付きだ。

そしてその割合を感じられるようになり、相手の寿命が何となく分かるようになるっておまけもある。

もっともこればっかりはスキルが無かったら呪いのようなおまけだけどさ、あるからそうでもない。

残り1年しかないような若い人には、こっそりと送り込んでやりましょうってのもんでさ、どうやら吸った分は渡せるようなのだ。

魔導体の表記に意識を向けてたら、表記がまた変わっちまった。


     ☆


魔導体諸元

魔力係数値    280 

体力係数値     78

全魔法習得   9/10

大気魔力吸収   ∞

大地体力吸収   -

5種吸収能力  4/5

マナ吸収

経験吸収

スキル吸収   

生命吸収   48/99999

****


     ☆


諸元ってスペックの事だよね。

やれやれ、すっかり製品だね。

しかも、5種って事は、まだ出るのね。

てか、48って・・あの隊長さんからかなり抜いたみたい。

これ使えばまた若返りもどきになったりすんのかな。

盗賊は、命を抜いて、殺そうぜ


よし、川柳完璧。


すっかり環境に慣れている自分が怖いです。

もうすっかり異世界人になったんですね。

それはそうと、コルドは領地の建て直しを始めました。

コーツも協力して洗い直しと建て直しをやってます。

そんな私は今、有志を募って稲作の指導中です。

これでも元は農家の出、そこらの都会人よりは詳しいです。

種もみはボックスにわんさかなので、苗床から作っていきます。

そして田植えの要領も教え、春からいよいよ稲作の開始です。

さあ、田んぼ作って灌漑やってと・・


ちょっと面白い魔法の使い方を知りました。

回復魔法って人間だけじゃないんですね。

農作物にも効果があるとは思いませんでした。

痩せてしおれかけた農作物の畑にエリアヒールを使ったんです。

ああ、エリアと言うのは広範囲って意味で、中範囲はワイドです。

それぞれ、エリア10倍、ワイド3倍のマナを使う、ただのヒールが元になった魔法です。

後はまだ未開発ですけど、グランドという階梯もやれそうなのです。

つまりこれは魔法の開発に当たりまして、オリジナル効果とでも言えば良いでしょうか。

想定ではグランドはマナ100倍でやれそうなのです。

ワイドが12畳ぐらい、エリアが畑1枚、そしてグランドはまさに運動場です。

なのでもしかするともっと上もやれるかも知れません。

可能なら領地全てを覆うような、回復魔法もやってみたいですね。


話が逸れましたね。


つまり、エリアヒールで瑞々しい農産物になり、領民はびっくりという訳で・・

さっきまで領地全土の畑を回っていました。

早く領地回復魔法を開発しないと、引っ張りだこで大変になりそうです。

あ、それと、稲作を半分取り入れ、残りは税金用に小麦を継続して作るそうです。

そういう訳で、領地在住の商会との契約で、大々的にお団子を作る事になりました。


珍しいので人気になり、後に東の国のミドゥーリャ領名産となる・・と良いな。


タヌキの皮を数えてます。

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