7 生活
スキルの説明があります。
7 生活
あれから爺さんに別れを告げ、世界見聞の旅に出た。
未だ見ぬ世界・・折角の異世界って事で、あちこちを見て回ろうと思ったのだ。
そのついでに修行して、そして美味しい物を見付けたら買い込んでと・・
旅のついでに竜の谷にちらりと寄って、男の子が産まれた報告をしておいた。
そして耳寄りな情報でも無いかと思っていたんだけど・・
「済まぬの、我がやると騒ぎになるでの」
「じゃあ見といてよ、紅き者を屠った攻撃を」
「それはほんにあやつに当たったのかの」
「あいつ、凄かったよ。あんなに寝てたのに避けたんだ」
「そうであろう。あやつはの、深く眠っておっても危険は察知するからの」
「だけどね、こっちの計算のほうが上手だったんだ」
「どのような計算か、聞かせてもろうても良いかの」
「あのね、水と言うのはね、暖めると水蒸気ってものになるんだよ」
「それはあの煙のようなものかの」
「そうそう、あれね、元の水の数百倍の量に増えるんだ」
「なれば水をマグマのなかでそうすれば・・成程の」
「正解、だから彼はそれではじけ飛んだんだ」
「異界の知恵というのは凄まじいの」
「だから将来、万が一にも勇者が来たら、警戒するんだよ」
「そうじゃの、弱く見えても油断せぬようにせねばの」
「真に怖いのは知恵だから」
「うむ、為になる話じゃった」
「んじゃ、あれ、壊してから行くね」
「頼むぞぃ」
でっかい岩が巣穴の入り口を塞いでいる。
転げ落ちてきたと言われても、どっから落ちて来たんだよ。
周囲にはチビ達がうろうろして邪魔なので、どけてもらおうと・・
「おぬしが?そのような事、無理であろう」
「人になんて無理無理、食っちゃうぞー」
「「無理無理ー」」
「皆、離れてくれない?」
「やれぬ時は食ろうても良いならの」
「ふふん、あんな小石程度、あっさりだよ」
「よう言うた、皆の者、離れようぞ」
「ごはんごはん、あとでごはん」
「まなたっぷり、おいしそう」
そうか、オレのマナが目当てか。
だが残念だったな、撃ったらマナ尽きるんだよ、くくく・・
さて、試してみようかねぇ、神流の矢でも。
かなり離れて遠巻きにしている。
火属性の矢を取り出し、番えてマナを凝縮・・
渦を巻きながら矢に纏わり付き、圧縮させて外殻を成していく。
くっ、やっぱり食うな、これは・・だけど、いけそうな・・感じ・・なんだよな・・
【神流の矢】
ポイントからノックまでを凝縮されたマナが覆い、全体的に渦を巻く・・ああ、ヤジリからハズまでね。
放った矢は一直線に大岩の中心に到達、そのまま中に潜って発動する。
うはぁ、粉砕しちまっぞ。
あれ、以前のなら瓦礫の山だったろうけど、新型は粉砕か、やはり違うな。
おっと・・急速マナ消費現象か・・しばらく・・ここいらで・・寝て・・おけば・・
『あやつは何者じゃ・・あのような、まるでお館様の』
『おお、さすがに見事なものじゃ』
『お館様、あやつは一体』
『我の友じゃ』
『な、なんと』
『疲れて寝ておるのじゃろう、起こすでないぞ』
『は、ははっ』
☆
HP 280/280 『15132/15132』
MP 400/420 『 3820/54320(∞)』
☆
なんだかんだでもうリアル22才か、時の経つのは早いね。
はっぴばーすでぃとぅあいー・・はふうっ、空しい・・
あれはユーと言わないときついね。アイじゃ・・
あれから谷を抜け、西に西にと飛んで後、大陸の最西端に到達。
そこから沿岸沿いにまずは1周、そして内陸をゆっくりと見て回る計画。
その途中、でっかい化け物魚を発見し、超流の矢でお亡くなりになった。
ボックスに入れようとして名前を見たら、シーサーペントウルフって変な名前。
大海蛇狼・・漢字で書くと凄く間抜けだ。蛇なのか狼なのははっきりしろよ、てなもんだ。
だけど名前の由来はすぐに分かった。
あいつら群れを成して攻撃して来るんだ・・まるで狼みたいに・・
でも残念だったね。超流は5発撃てるんだ・・でも12匹居たんだ。
マナ切れで無理かと思ったけど、MP0でも使える不思議現象。
結局、全部倒してボックスの中に入れ、沿岸まで戻ってしばらく眠った。
気が付いてよくよく見たら、(∞)のヘルプに書いてあった。
そうか、あん時、読み方だけで悩んでヘルプ見なかったんだ。
なんか間抜けだねぇ・・
そしてヘルプにはこう書いてあった。
☆
インフィニティ(∞)
MP0でも搾り出せばいくらでも出て来る事の表記。
その実は大気中のマナの吸収なので、マナの無い世界では使えない。
HPに付いている場合は、大地からの吸収になる。
☆
インフィニティだったかぁぁぁ・・そうだそうだ、そうだったんだ。
中学では授業寝てたから、爺さんの講義で知ったんだった。
付け焼刃はダメだね、とっさに出て来ないんだから。
お、見付けた、カルロの村だ。さあ、解体してもらおうっと。
「やっほー、カルロ」
「やあ、ツキミじゃないかい、久しぶりだね」
「大物獲れたよ」
「くすくす、開口一番それかい。全く君って子は」
「ねぇ、今日は泊まっても良いよね」
「あの話、受けてくれる気になったのかい」
「しばらくの間ならね。探検はこれからもやりたいし」
「どれぐらいだい。長いほうがありがたいけど」
「そうね、子供が産まれるぐらいまで」
「跡継ぎかい、ありがたいね」
☆
小さな村なのですぐに噂は立ち、カルロに嫁さんが出来たって話でもちきりになる。
さしものカルロもシーサーペントウルフの解体には苦労したようだけど、結局は全部解体してくれた。
もちろん、毎晩奉仕はしたよ。
あっちも落ち着くけど、こっちもそうなんだよな。
身の丈に合ってるのはこっち、ならこっちで決まりだろ。
元々、告白されて放置してたんだし、ここらで少し落ち着こうと思ったんだ。
傷心を癒す気持ちが全く無いとは言わないけど、今はこれで良いよね。
なんかさ、もうすっかり元に戻ったって感じてでさ、男だって頑なまでに思ってたのが嘘みたいなんだ。
それでも必要に応じて男の会話もやれるけど、今はこうして・・
「カルロ、おはよう」
「ああ、おはよう。今日も綺麗だよ」
「あは、朝から催促?好きなんだから」
「そうだね、少しだけ」
「はいはい、くすくす」
☆
砂糖吐くと困るからあんまり報告はしないけど、おおむね幸せです。
近くの魔物を狩ってカルロに解体してもらって、それの売り上げとカルロの商売で家計は成り立ってます。
小さな村だけど、少し先に街があるので、そこから商人が来るんです。
最近、腕の良い狩人が村に来たって噂になっていて、周辺の魔物素材がよく売れます。
そしてどうやら妊娠したみたいです。
まだまだ先の話なので、今日も獲物を狩って戻りました。
カルロも料理が得意なので、食事は交代で作っています。
今日は街から偉い人が来るらしく、村ではみんな緊張して・・
「ようこそおいでくださりました、このような小さな村に」
「うむ、民は健やかに暮らしておるか」
「ははっ、お陰様で」
「なれば良い。ところで、腕の良い狩人と言うのは?」
「私です」
「うっ・・いや、済まぬ、つい見とれてしまったな。いや、ははは、これは悪かった」
「僕の妻です」
「そうか、それは夜が楽しいだろうの」
「うっ、は、はい」
「はっはっはっ、そうであろう。ところでな、ひとつ頼みがあるのだが」
「どのようなお話でしょう」
「うむ、実はな、領地の外れに大きな魔物が現れてな、兵達も怯えて困っておる。何とか退治してはくれぬかと思うてな」
「どのような魔物なのでしょう」
「ワシも聞いただけたなのでな、詳しい事は分からぬが、何でも大きな蛇のような化け物でな、海から上がってくるとの事なのだ」
「ねぇ、ツキミ、それってあれの事じゃ?」
「シーサーペントウルフ?」
「知っておるのかな」
「この前ね、この先の海でそれが12匹」
「なんと、それほども・・これはさすがに無理か」
「僕が全部解体しました」
「なんと、もう退治したと申すか」
「いやぁ、びっくりだね」
「それはワシの台詞だ。いやいや、そうであったか」
「魔石とか欲しい?」
「ううむ、あれば助かるが、さすがにあれほどの化け物となると、並の価格では釣り合わぬ。今のワシにそこまでの余裕は・・」
トコトコと家に入り、中で1個出して持ってくる。
「ほらこれ」
「う・・なんとも大きいの。まるで・・」
「そなたの胸のようだって?このスケベ」
「はっはっはっ、これはしてやられたの」
「これ、あげるからさ」
「しかし、いくら何でも」
「慕われている領主様のようだし、構わないよ」
「ありがたいの・・では何かで礼をさせてもらおうか。この村の為に何かをすれば良いのだな」
「はい、それでお願いします」
「うむ、分かった」
それからしばらくして、街と村の街道が整備されるという話が出て、定期馬車も来るようになるらしい。
なので便利になると村の人達は喜んでいる。あの魔石は十二分に役に立ってくれたらしい。
その停車場の建設中に臨月を迎え、産婆さんの手で女の子が産まれる。
カルロとツキミの子なのでと、両方の名をもじろうした時、カルロがソフィアナって提案してそれに決まった。
カルミって軽身で敏捷な子供って意味になるかと思ったけど、さすがに意味を聞かれたら嫌だしな。
本当に活発な子になるなら良いけど、物静かで身が軽いって別の意味に取られそう。
実は夜に豹変するとか・・そんなんで襲われたら嫌だからさ、カルロの名前に決まったんだ。
愛称はソフィ・・そしてソフィ1才の頃にまた妊娠。
カルロとの毎晩の行為は子沢山を予感させる。
ソフィは元気だけど活発と言うより知的って感じ?
カルロからの色々な話を、殊勝な顔で聞いているし。
乳離れも早かったソフィは、今のところ好き嫌いは無いようです。
そして第二子は男の子、カルロの跡継ぎになってくれるかな。
☆
カルロも遂に30代となり、あれから5年の歳月が流れました。
身体年齢は23才になったところです。
男の子の名前は、クロツェル。カルロのお爺さんの名前だったそうです。
愛称はクロ・・なんかワンコみたいな愛称だけど、この世界では犬にクロと言うのは居ないそうです。
それはそうとこの前、爺さんに会いに行ったら、息子の養子にしたという話。
名前を聞いたら・・ネカフコスで愛称はネックって・・酷い・・
いくら文献にして後々の騒ぎにするからと言って、彼の頭文字を繋げるとか、アリエナイ・・
ネいす・カーてぃす・フぇん・コるどばいす・スりえん
くれぐれも本人にその名の由来がバレないようにするんだよ。
可哀想だからさ・・
てか、王宮にバレたら刺客が来そうな話じゃないかい。
危険な事はしないでよね。
その彼だけど、即位はしたけどまだ子は産まれないらしい。
妃様頑張れ。
☆
今日はクロの誕生日。やんちゃだった彼も落ち着きを見せるようになり、今ではカルロの仕事も手伝っています。
彼の為にお菓子を作りました。かなり遠くから色々な産物を集め、やっと作った餅。
実は、あったんです。野生の水稲が・・アリエナイ話だけど、多分陸稲のもみが湖の近くに落ちて、それが自然進化したんじゃないかと・・
それはともかく、全て収穫して種もみ確保。
村の有志に依頼して育ててもらった結果、立派な稲穂となりました。
米獲得です。
後は魔物の種と呼ばれる植物の事。
小粒で赤っぽい黒の種子。まるで異質なその種子は、魔物が生まれるんじゃないかと言われて忌み嫌われていたとか。
もしやと思って群生地を教わり、全て収穫したのは言うまでもありません。
誰も採らないから物凄い量だったけど、全てボックスに収めました。
小豆獲得です。
そして別の村で子供が何か口に咥えていて、興味から聞いたら甘い木の枝との事。
木の枝と聞いて違うかなと思ったけど、地面から枝がいきなり出ているとか、間違いありません。
どう見てもネギです、本当にありがとうございました・・と、思ったけど、原種のサトウキビです、竹糖です。
田舎の近所のおばさんが和菓子が趣味だったので知ってました。
でも、あんな風に生えているのは知らなくて・・
砂糖の元確保です。
☆
「これ、美味しいよ、お母さん」
「そう、良かった」
「美味しいわ・・お母さん」
「うん、これは良いね」
家族に好評でした、お団子・・
いくら12才と10才だと言っても、餅はハードルが高いです。
食べ慣れてない場合は特に。
なのでお団子です。
米は農家との契約で全て買い取りになってまして、大量に手に入ります。
作れば作るだけ買ってくれるとの事で、年々収穫量が増えてます。
小豆も10トントラックに何杯もの量なので、半永久的にありそうな予感です。
竹糖もどきもあの村との契約で、高く買う事で独占状態に近いです。
毎年、大きな山積みの量を確保出来てます。
え、お金?ボックスの中にはかつて、黒金貨83枚・白金貨2005枚・金貨662枚・銀貨532枚ありました。
まだまだ無くなるはずもありません。
米と竹糖もどきの取引は、私の副業のような扱いになってます。
そして団子もひたすら作ってはボックスに入れているのです。
その飛沫が子供達に飛ぶので、それはそれは好評なおやつと化してます。
まるで日課のように団子作り。元々、料理が得意なので、こういうのは熱中します。
煮炊きを火魔法で行うので、少しずつランクも上がっています。
冷ますのに風魔法も使っていますし・・
土魔法でうすを作り、錬金術で石化して完成です。
米粉はこうして出来上がり、そして米粉団子となるのです。
小豆は水から煮て、茶色っぽい砂糖を足して甘くしていきます。
トロトロになったら火を消して、冷やしながらすり潰します。
串は近くの細工屋との専属契約で、大量に作ってもらってます。
最近では団子に丸めるのを子供達がやってくれて、お駄賃を得ています。
おやつを自分で作るなんて、頼もしい子供たちです。
日産、300本の団子はこの数年でかなりの量となりました。
大抵320~330本なのですが、2人の取り分が減るのです。
団子作りも4年目に入った頃、久しぶりに妊娠です。
辛くなるまでは作りましたが、少しお休みになりました。
2人は自分達の下が出来るのが待ち遠しいようで、早く早くと言われてます。
そして数ヶ月後、女の子の誕生・・かと思ったら双子です。
男女の双子は珍しいみたいで、我が家も一気に賑やかになりそうです。
☆
カルロも相変わらず夜は元気ですが、少し少なめになったようです。
いよいよクロ・・クロツェルは15才となり、この世界での成人です。
ソフィアナは17才となっていて、同じ村の少年と恋仲になってます。
そのうち結婚と言ってますが、まだまだ遊びたい盛りのようで・・
そのうち出来ちゃった結婚になるんじゃないかと思ってます。
団子はあれからも作り続け、通算9年間の成果は凄まじい量になってました。
2人もすっかり慣れたうえ、追加でもう1人が参加するようになったからです。
近所の少年です。団子作りが面白いと、ひたすら作ってましたが目当ては娘でした。
なかなかの作戦でしたが、そのお陰で通算15万本近くの団子になってます。
これはそのうち街で売ろうと思っているので、今はひたすら溜めているのです。
彼らはマイタンも好物で、100箱は食べてしまいました。5000個です。
それはそうと、クロツェルはカルロの跡継ぎとして、今では雑貨屋を手伝ってます。
解体の腕も大したもので、最近では任せる事も多いようです。
そのうち彼にもお嫁さんを見つけないとね。
雑貨屋の建物が古くなり、改築する事になりました。
商会風な建物にして、自分で街に仕入れに行きたいとカルロが・・
息子に店を任せ、カルロが馬車で仕入れに行く、そんな生活になりました。
そして時々、クロを連れて行くのです。
そんなある日の事、クロがお嫁さんを連れて帰りました。
なんでも一目惚れ同士の両想いらしく、イケメンクロツェルの本領発揮です。
ちょっと顔が女っぽいので心配しましたが、ちゃんと優男になってくれました。
小さな商会の娘らしく、事業提携の話になってそのまま結婚になりそうです。
小さな商会と合併する事になり、クロツェルは商会の主として、村は支店になりました。
ソフィアナもお嫁に行って、今は双子だけになりました。
女がミール、男がキール・・凄く安易な名前です。
ミルキーと言わないで・・
そんな発想だったんだから責めないで・・
☆
いや、どうにも、すっかりミルキーが愛称になっちゃってごめんね。
そのミルキーはとっても仲良し。
8才なのに、何をするにも一緒です。
夜も一緒に寝ているぐらい・・このまま育つとどうなるのかなと少し心配。
カルロとは夜の行為はなくなりましたが、抱き枕は変わりません。
ふわふわするので特に問題は無く、爽やかな目覚めは相変わらずです。
☆
クロツェルに子供が出来たそうです。しかも男の子なので、跡継ぎと喜んでます。
双子も遂に共に成人を迎えましたが、どうにも恋人同士のようです。
それぞれに相手を見つけて欲しいところですが、どうにも前途多難です。
魔法の修練もかなりやりましたが、まだまだ先は遠いようです。
それでもかなり上がったと思うんです。あれからもうかなりの時が流れました。
カルロ55才、私50才・・爺さん・・そろそろ3桁になってない?
かなり弱っているけど、まだまだ元気だと自己申告です。
簡素表示はこんなところです。
ツキミ
レベル 20
HP 320/320
MP 480/480
装備 上着・下着・靴
スキル
生活魔法
土魔法【8】
水魔法【28】
称号
賞罰
凄くシンプルにまとめてありますが、本当は・・
ツキミ 『サツキ=ミドリヤマ』
レベル20 『281』
『クラス 回復術師』
HP 320/320 『21918/21918』
MP 480/480 『78680/78680『(∞)』』
遂に来ました、回復術師。そうです、水魔法カンストです。
これは数年前に達成になりまして、更に磨きました。
お陰様で家族は病気知らずとなり、全員元気に巣立って・・双子以外ね。
そしてこんな感じになってます。
『錬金術【74】 土石【1】・石粉【5】・鉱金【25】・粉晶【30】・晶粉【30】・精錬【45】・上位【60】』
『土魔法【68】 盛土【1】・土壁【8】・土穴【16】・土槍【24】・形成【28】・家屋【32】・洞窟【40】』
『風魔法【57】 微風【1】・強風【6】・烈風【16】・風刃【20】』
『水魔法【99】 流水【1】・放水【3】・洗浄【10】・放流【12】・水槍【16】・小回【16】・中回【20】・大回【24】・快復【48】・欠損【60】・復帰【75】・回帰【99】』
『火魔法【82】 灯火【1】・松明【4】・火炎【12】・炎熱【16】・猛炎【20】・爆炎【24】・業火【30】・焦熱【36】・灼熱【42】・紅蓮【60】・炎獄【75】』
『光魔法【63】 蛍光【1】・照明【5】・陽光【10】・放射【15】・閃光【20】・集光【25】・光線【30】・光明【35】・後光【40】・蓄光【45】』
『闇魔法【47】 薄暗【1】・日影【5】・日没【12】・夜半【16】・闇夜【20】・闇潜【30】・闇化【45】』
『回復魔法【32】 ヒール【1】・キュア【2】・クリア【3】・リライト【10】・リターン【15】・ヘブン【20】・クリエイト【30】』
『空間魔法【0】』
『完全魔法【0】』
復帰は時間式回復魔法で、24時間前の身体に戻すとか、ヤバくて下手に使えません。
回帰に至っては1年前の身体に戻すとか、絶対に外では使えません・・外では?・・はい。
カルロで人体実験は良好です、くふふっ・・ただ、使うとMP0になるのでしばらく動けませんが。
そして回復魔法には究極のヤバい魔法がありました。しかも使いました。ヘブンです。
老衰のお婆さんはどうしようもありません。
寿命が無いのですから、病気治療も効きませんし、どんな回復魔法も無理です。
試しにと、リターンという完全回復魔法も使ってみましたが、効果はありませんでした。
そうなると苦しい毎日は本人より家族が堪りません。
その本人も殺してくれという毎日らしく、家族も弱り果ててました。
そんな折、提案をしてみたのです。
そして本人を含め、家族も同意したのです。
そして使いました・・その効果は・・爽快な気分の中で死んでいくというスキルです。
安らかな寝顔のまま、彼女は逝きました。
家族に感謝されましたが、殺したという気分になるものですね。
もちろん、賞罰には付きませんが、どうにもやり辛い気持ちでした。
それから、その上の魔法のクリエイトに進む訳ですが、これは・・偽肉もどきと言うべきか。
偽の肉を盛るんじゃなくて、そこら中から脂肪を集めてくるっぽいです。
使うと被験者の身体の肉が粘土のように動きます。
マッサージのように肉を送れば、そのまま寄っていきます。
ちなみにその手で筋肉を揉めば、脂肪分が筋肉に変わるような不思議な魔法です。
こっそりカルロを青年の身体にしちゃいました・・バレたけど。
なのでそれ以来、また夜が楽しくなりました。
☆
爺さんもいい加減年なので、半年に1回は戻って回帰を使っていました。
なので少しずつ若返っているみたいですが、そろそろ1年毎の予定です。
こういうのはキリが無いので、あんまりやる予定では無いのですが、まだは良いです。
全魔法カンストまではまだまだ遠いので、修練という言い訳が使えるからですね。
カルロ60才、私は55才、双子は結局、そのままうちに居ます。
子供さえ作らなければ好きにして良いと言ってあるので、すっかり夫婦みたいです。
世界変われば常識も変わる、そんな夫婦も世の中にはそれなりに居るらしいです。
そういう点は自由で良いですね。変な法律とかが無いから・・
えっと、どこまで話したっけ・・ああそうそう、土魔法にいきます。
形成は陶芸の世界ですね。こねくり回して固めます。
家屋は家の土台作りですが、露天風呂に応用出来ます。
真夏に村の広場にプールを作ったら、裸族の祭典になってしまいました。
かなり暑い日でしたから、男も女も水浴びに夢中になったものです。
それからミニベビーラッシュになりましたので、カップルが成立したみたいです。
建築は上部家屋の構築のようで、ちょっとしたコンクリー住宅っぽいですが、強度が心配です。
洞窟を忘れてました。これは単に穴を掘る魔法です。
とは言うものの、がけ下に使うとトンネルも掘れます。
土は何処に消えているのでしょう・・はい、ボックスですね。
隣の村との細い道をカットして、トンネルが人気になってます。
錬金術で固めてので、そう簡単には崩れません。
土は陶芸の世界をやったので、家の食器は大体それになってます。
火魔法はとにかく全部が火の親戚です。段々威力が高く、広範囲になっていくだけです。
夏場は迷惑なので使えませんが、冬の焚き火にはよく呼ばれます。
光魔法は攻撃だったりネタだったりと、誰が考えたのは困った物です。
特に後光ってさ、自分の後ろが光る魔法なんです。
確かに自分の姿を隠すのには良いかも知れませんが、その行為自体がかなり目立つので意味がありません。
よくサイトなどで見た、神様の姿が眩しくて見えない、なんて状態だと思われます。
神様ごっごがやれそうです。
蓄光は面白い魔法です。いわゆる夜光塗料です。
屋根に昼間使っておくと、夜中に光る屋根になるんです。
大体数時間で暗くなりますが、以前、地面に使ったら騒ぎになりました。
それも意味あり気に魔法陣っぽく使ってみたんです。
すると、夜になると、まるで勇者召喚の描写のように・・叱られました。
いい年してとか言わないで・・
闇魔法は薄暗いのから段々と真っ暗になるみたいです。
昼間に使うと派手に驚かれますが、そこだけ暗いので横から見ると目立ちます。
闇潜と言うのは闇の中に隠れる魔法ですね。かくれんぼには最適の魔法です。
人の影に隠れて・・一撃必殺・・なんて事がやれそうです。
しかし、隠れたまま寝ちゃうと行方不明扱いされて、後で叱られます。
闇化と言うのは闇に同化する魔法ですね。
これも闇潜と似てますが、身体が真っ黒になって顔が判別できません。
夜に真価を発揮する魔法のようですが、どうにも暗殺者向きです。
間違っても昼間にやってはいけません。まるでダークミス・・げふんげふん・・
ああ、錬金術を忘れてましたね。
鉱石から金属を作り出したり、石から水晶を作ったり粉にしたりするようです。
世の錬金術師達はこれを繰り返してランク上げをするようですね。
後は金属を精錬したり上位金属を作ったり、本格的な錬金術になるようです。
☆
はふうっ・・疲れた・・あ・・まだ、残ってる?・・はうっ・・
ヒール・単体回復
キュア・毒性回復
クリア・病気回復
リライト・状態異常回復・・
これで良いかな?・・お疲れ様・・
かなりざっくりですね。