第一呪 古井戸
投稿二回目ですが実質初投稿です
4/20 2210
キヒッ キヒッ キヒヒヒヒ
「だ~めですわよ 逃げては面白くなくてよ キヒッ」
彼女はS顔でそう言った
一体どうしてこうなった
此方の呪を解いてきやがった
「常人には無理なはずだが・・・」そう思考している内に殺めに来ていた
そして俺は・・・
4/20 1700
この街の特徴を述べよと言われたら間違いなくこう答える
「何もない小さな街」
そんな街に俺は生まれたわけだが俺は知っている
この土地は特別な土地だと
俺の通うこの高校には或る噂がある
「旧校舎にある古井戸の所に殺したい人の写真を置くと代わりに殺してくれる
姫様がいるんだって」
なんとも眉唾な最近流行りの噂だ
犠牲者がいるらしいが偶々の連続だろう
噂は噂に過ぎないが試してみるのも一興かな
というか姫なのに怖すぎだろ
俺は色々考えながらもも席を立って帰る用意をする
(試してみるか)そう思い教室をでると知っている生徒がいた
というか隣人である
別段避ける意味もないので応じてみる
「みっちゃんもう帰るの?」
「三岳か、噂の古井戸を試したくてな」
「ひぅ、私のは置かないよねぇ」
うるるっと瞳を輝かすが俺は至って冷静に言う
正直に言うと可愛かったが今はそんなことどうでもいい
「ああ、自分の写真でも置いてみて試すつもりだ」
「自分の写真持っているって ・・・みっちゃんナルシ?」
そんな訳無いだろうこいつは馬鹿か?
「生徒証があるだろう」
「そんなんだったら悪戯と思われるんじゃない?」
・・・しまったその可能性を考えていなかった
「ま、まあ何とかなるだろう 来たら来たでその姫さんはアホだ」
「ふーん あ、姫っちだー サヨナラ~♪」
「・・・。」
相変わらずこの転校生の姫室紗月はよくわからない女だ
最近転校してきたのだがあまり喋らない為いかんせん情報が少ない
情報が少ないというのはとても怖いことだ
そのことを俺は実感している
「というわけで俺は帰る」
「ホイホイ サヨウナラ」
4/20 1730
旧校舎というのは不気味なのが定石だがこの学校はあまりそう思わない
さっさと置いて帰ってしまおう
暫くして帰る途中にメールが来た
「2200にて学校の古井戸にて待つ 必ず来いでないと・・・」
なんだ? 着〇アリか? そうでもないな全然違う
「まあ行ってやるか」
第三者から見ればお前が呼んだんだろう!とツッコミを食らうだろうが
持ち前のスルー体質でスルーする
4/20 2200
やって来た 言い直そう やって来てしまった
そう思うくらい後悔していた
何故ならそこにいたのはあの・・・