第零話:プロローグ
時代は進み、世界中では様々な技術が発達し殆どの物が人の手によって作られる様になっていた。
便利な時代。
しかしその技術は多くの争いを生む事にも繋がった。
国同士の権力による統治目的の戦争。それは各国を刺激し、大きな物となった。
市販される銃、凶器。ドーピング目的の危険な薬品。
そして兵器として扱われるのは…人造人間と呼ばれている彼ら。
最初はクローン人間を作った技術は世界的に喜ばれた。
死んだあの人が蘇る。兄弟が欲しい。技術は更に進歩し、人の「復活」「製造」というものが出来る様になった。
しかし、この戦乱。増やしすぎた人口は国として邪魔な物になりつつあった。
食料危機。土地が無い。輸入しても足りない食料。緑も無い山。国は悩んだ。
「他国の土地や食料を独占すれば良いだろう。」
そして人類は間違った方へ歩む。
戦争が始まり、人工的に作られたその人達は既に人としてではなく物として扱われていた。
意思はあるのに自由になれない。昔は人だったのに今では物扱いだ。
「人」の欲の為だけに否応無く争いへ駆り出される彼らは沢山の兄弟達が散っていく。
戦いたくない。争いたくないのに…
自分たちが頑張っているのに人間達は避難して、自分を守っている。
争いがやりたいのなら自分たちでやればいいのに…
ある時、命令が下された。
「何をやっている!!!我が国を早急に勝利へ導け!!人民への被害が大きい!!」
人造人間達の悲しみは、怒りへと変わった。
戦争などバカらしい。今まで俺たちは何をやってきたんだ。
利用されていた。そうだ、人に利用されていたんだ。
人などクズだ!!!
世界中の人造人間達は反乱、敵対し、そして一つの国を作った。
国名「エデン」
彼らの目的はただ一つ。
残忍な人間達を静粛する。我等が本当の「人」でいれる為に。
一応プロローグなので…;;;(ェ)