↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/19

ドイツなどの選挙に影響…ロシアの工作?Xなどのプロパガンダ?油に火

ドイツや北欧の選挙における右傾化・ポピュリズムの台頭と、X(旧Twitter)等を通じたロシアの情報戦(ハイブリッド戦)」についてですが、結論から申し上げますと「非常に強い影響を与えており、各国政府やEUも公式に強い警告を出している」のが紛れもない現実です。


現代の選挙において、ロシアがどのようなメカニズムでSNS(特にX)上の世論を揺さぶっているのか

1. ロシアの世論工作手法:「 Doppelgänger(ドッペルゲンガー)作戦」

欧州当局の調査により、ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)や親ロ派ボットネットが主導する世論誘導プロジェクトの実態が次々と暴露されています。

偽メディア(なりすましサイト)の拡散:

ドイツの『Der Spiegel』や『Süddeutsche Zeitung』、北欧の主要紙など、信頼性の高い実在メディアの見た目をそっくり模倣した偽ニュースサイト(ドッペルゲンガーサイト)を作成。そこに「ウクライナ支援のせいで自国の光熱費や税金が爆発的に上がっている」「インフレの元凶は対ロ制制裁だ」といった世論を煽る偽記事を掲載し、X(旧Twitter)の大量の自動ボットアカウントを使って拡散させます。

対立軸の過熱化(分断の扇動):

ロシアの目的は「特定の党を勝たせること」以上に、「社会の分断を極限まで深め、西側諸国の民主主義システムとウクライナ支援体制を内部から機能不全に陥らせること」にあります。そのため、反移民感情、物価高への不満、環境政策への反発など、現地の国民が抱える「生の不満」をSNS上でピンポイントに拾い上げ、怒りを極大化させる投稿を増幅させます。

2. ドイツ(AfD)や北欧選挙への直接的な影

ドイツ(AfD・サハラ・ワーゲンクネヒト同盟の台頭):

ドイツ極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」や極左新党の支持拡大には、インフレや移民問題という実体経済の不満が根底にあります。しかし、SNS上で「ロシアとの関係改善」「対ウクライナ軍事支援の即時停止」を訴える言説が異常なスピードでトレンド入りする背景には、ロシア系ボットの組織的な拡散(ブースト)が存在


北欧(スウェーデン・フィンランド等):

NATO加盟を果たした北欧諸国に対し、ロシア側は強烈な認知戦(情報戦)を仕掛けています。SNS上で過激な宗教・社会対立(コーラン燃やし問題など)を煽るアカウントの背後に親ロ派工作員が存在した事例など、社会の安定を揺るがす工作が日常的に


3. 「ロシアの工作だけ」が原因ではないというジレンマ

政治アナリストたちが指摘するのは、「ロシアは火種(社会の不満)を一から作ったわけではなく、もともとあった火種にガソリンを注いで爆発させている」という点です。

有権者側にある「物価高」「治安への不安」「既存政党への不信感」という素地(火種)


そこにSNS(X)のアルゴリズム(刺激的・過激な投稿ほど拡散しやすい仕組み)と、ロシアのボット工作(ガソリン)が噛み合ってしまう

この結果、ドイツや北欧の選挙で親ロ派・対外支援慎重派の右派ポピュリズム政党が票を伸ばすという実害となって表れています。

外交や気候変動の国際会議で各国が足並みを揃えられない裏には、このように「各国の国内選挙がSNSを通じた他国の情報戦によって揺さぶられ、長期的な国際協調よりも目先のポピュリズムに引っ張られてしまう」という現代特有のハイブリッドな脅威が深く横たわっています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。