最強の魔術師になるために生まれた男!!!!
掲載日:2026/02/22
「はっはっはっ……はーっはっはっは!!」
ついに、ついにやったぞ! 己の魔力だけで、神の領域である『聖位魔法』をすべてマスターしてやった。あの歴史に名を刻む伝説のネクロマンサーすら、今の俺の足元にも及ばない。
「ひっひっひ……。今日、俺は生ける伝説へと昇り詰めるのだ……!」
さっそくその威力を試さずにはいられない。俺は鼻息荒く、悪名高い山賊の根城へと乗り込んだ。
「おい、薄汚い山賊ども! 人々に語り継がれる『至高の魔導師ボブ様』がお相手してやる! さあ、這い出てこい!」
だが、返ってきたのは緊張感のカケラもない声だった。
「……んだ、このガキ。酒の邪魔すんじゃねぇよ。さっさと埋めちまおうぜ」
「哀れで愚かな、定命の雑魚どもが! 冥土の土産に拝むがいい! 喰らえっ、『ヘブン・ライトニング』!!!!」
――プスッ。
……。
…………あん?
「……い、いや、今のはノーカウントだ! 『ヘブン・ライトニング』!!!!」
――プスッ。
…………。
………………。
「…………オ〜ケ〜……。分かった、話せばわかる」
「ブリッツ(電撃)」
ジジジジ―――バンッ!!!!
こうして、伝説になろうとした男は、一瞬で上質な「灰」へと姿を変えたのだった。




