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第24話 湖上決戦。水竜 対【俺の家】の仲間(かぞく)たち。

「まずは! 全魔法金属脚、緊急停止! 【俺の家】底部および前面障壁、最大レベルで展開! 

 並びにっ! 前面砲塔1から8番、同期開始! 収束魔法陣、急速構築!」


 ガシャ!


「ギシャアアアアァァァァァァァァァッッ!」


 ーー水竜。


 約500メートル先、アレク湖中心の古代魔導文明の遺構の近く、湖上。


 青黒く硬い鱗をまとった巨大な水蛇に似た、おそらくはその全長20メートルを超える、禍々しい塔のような威容。


 【家】越しでもビリビリと、俺の全身が震えるほどの、圧。


 いま、その鱗を身にまとった巨大な水蛇に似た威容が大口を開け、その膨大な魔力がーー


「ヒキール! 初手は、まかせたわよ!」


「ああ! まかせろ! プリアデ! 魔導収束重砲ーー〈水激破〉っ! 発射ぁっ!」


 ドババババババッッシャァァァンンンッッ!!


 ーーまったく同時に、圧縮された水流となって放たれ激突、互いの中心で、爆砕する。


 【俺の家】と竜が放った、巨大な二つの水の塊だったものが、雨のように大量に水飛沫を降らせる中。


「ギシャアアアアァァァァァァァァァッッ!」


 吠え声を上げた水竜が水面へと潜ると、今度は一直線に高速で泳ぎ【俺の家】へと向かってきた。


「あたしたちが出るわ! ヒキール! 全力でやるから、作戦どおりサポートはまかせたわよ! さあ、行きましょう! シルキア!」


「はい。プリアデさま。では、ヒキールさま。行ってまいります」


「ああ! こっちはまかせろ! だから、二人とも、頼んだぜ!」


 言うが早いか、バルコニーへと飛び出した二人は、そのまま足場へ。

 8本の魔法金属脚が広く展開した障壁の一つへとそれぞれに飛び降りた。


 薄く水面に張られた障壁の上。


 プリアデがすらりと剣を抜き、腰だめに構え、魔力を高めーー


「ーーはああああぁぁぁっ! 〈地摺り〉!」


 裂帛。


 全身全霊で地を這うように前へと振り抜かれた巨大な魔力の剣閃が水面を割り、


「ギィィジャアアアァァァァァァァァァッッ!?」


 その背を、硬い竜鱗を裂かれた水竜がたまらず飛沫を上げ巨大な鎌首をもたげる。


「ギシャアァァァッッ!」


 痛みに、憎悪に満ちた水竜の目が見下ろす中。文字どおりに一刀に全身全霊を懸けたプリアデは、障壁の上、がっくりと膝をついた。


「はあっ、はあっ……! と、とどいた、わね……! 一太刀、だけど……! 水竜に、あたしの、剣……!

 あとは、まかせた、わよ……! ヒキール、シルキア……!」


「はい。おまかせを。プリアデさま」


 引き絞られた矢弓のようにシルキアが金属脚の障壁から跳び、


「ギィィシャアァァァッッ!」


 それを羽虫の如く切り裂かんと水竜の巨大な爪が狙っ、


「前面魔導砲塔! 全斉射! 魔法選択、《《障壁》》! いまだ! シルキア!」


 ドドドドドゥッ!


 それを、砲塔から放たれた次々と空中に浮かぶ障壁を足場に巧みに跳び移り、シルキアが潜り抜け、そして。


「そこ、ですっ!」


「ギィィジャアアアァァァァァァァァァッッ!?」


 障壁で空中を駆け抜けた水竜の背。跳び、上下逆さになったシルキアが。


 プリアデが裂いた傷口へ、寸分違わず抉るように2本の短剣を投擲し、突き刺した。


「すぐに離脱しろ、シルキア! さあ、いくぜ水竜!

 【俺の家】左面、右面両砲塔1から8番! それぞれに同期開始! 収束魔法陣、構築!」


 消えかかりかけた空中の障壁を次々と跳び移り、シルキアが水竜から離れる。


「弾頭選択、榴弾! 魔法選択、雷! さあ、とっておきだ! くらいやがれ! 

 魔導収束重砲ーー〈天雷〉! 二重ダブルっ!」


「ギギギガガガジャアアアァァァァァァァァァッッ!?」


 空中で、魔法陣が左右に展開する。


 そして、シルキアが刺した刻印マーカーつき短剣を目印に、天地を貫く二条の雷が水竜へと一直線に降り注いだ。

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