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私は男友達に、”ある飴を貰いその飴を舐めたせいで、“ 私の人生は崩壊してしまう!

作者: 七瀬





私は男友達に、”ある飴を貰いその飴を舐めたせいで、“ 

私の人生は崩壊してしまう!




・・・私はいつものように、男友達から誘われて居酒屋に向かった。

いつも一緒によく飲む男友達だ!

元々、高校からの友達で”男女の関係を超えて仲が良い友達!“

家の近くで飲んでるから、今から来れないとよく誘われる。

私はその男友達に誘われると? ”お金は全部出してくれるから行く事が

多かった。“

それにすっぴんでも気にならないし、恋愛対象ではない男友達は凄く

楽なのだ。



それに気を遣わないし、何でも話せるから気も楽だった。

私は上下ジャージでもそのまま行くし、少し酔っぱらうと勝手に

家に帰るようにしていた。

そんな適当な私でも男友達はほとんど気にしていない!

女友達と比べても凄くこの男友達は精神的にも楽なのだ。



『おっ、来たな~おーい! コッチコッチ!』

『うるさいわよ、分かってるから静かにして!』

『あのさ~遅いんじゃないの。』

『早いでしょ! 1時間で来れたんだから!』

『“1時間もなんにかかってるんだよ、すっぴんだし上下ジャージだし!”』

『スキンケアよ、女はいろいろかかるの!』

『まあ~いいや~何飲む?』

『“生ビール!”』

『よし、生ビール2つ!』

【生ビール2つですね!】



【カンパーイ】

【ゴクゴクッ、ゴクゴク、】



『うめぇ~』

『何? 今日、一杯目?』

『そう、うめぇ~』

『“あぁ、そうそう! これ食うか? 友達から貰ったんだけど、”』

『なにそれ?』

『“飴だよ。”』

『飴? じゃあー貰う!』

『食べろ~食べろ~』

『ありがとう!』

『おっ!』




・・・私はこの飴を舐めたとたん、なんだか気分が凄く良くなって、

意識が朦朧としたのを憶えている。

初めは、空腹でお酒を飲んだせいで酔ったんだと思っていた。

でも? 何かがおかしい?

そんな気はしていたけど、お酒でそのまま紛らわしてしまう!

そして男友達と分かれて、家に帰ると?



なんだかまた、”あの飴が舐めたくて仕方がなかった。“

私はカバンから直ぐにあの飴を取り出し舐め始める。

飴を舐め始めると? やたらと気分が良くなったわ!

それが何なのかまだその時は分からなかったのだが、、、。



飴の効き目がなくなると? 今度はイライラしだして頭がおかしく

なりそうになっていた!

私は男友達に、”あの貰った飴がまた欲しい“ と言うと、、、?

もうないと言われたのだが、どうやって手に入れたのか聞き出すと、

私はその男友達にあげた男性と直接連絡を取って、飴を買うことにしたのだ!



『“・・・ああ、キミ、優次の友達?”』

『そう、あの飴ある?』

『勿論! どれがいい?』

『“同じのでいいわ。”』

『じゃあ、これ! 3000円ね!』

『えぇ!? 3000円もするの?』

『“そう、特別な飴だからね、少し高いんだよ。”』

『分かった、3000円ね!』

『あぁ、じゃあーまたおいで~!』

『・・・ううん、』





・・・私はこの日から、”この飴が手放せなくなる!“

男友達はこの飴を1個も舐めず、私にくれたらしい。

だから、中毒にはなっていないみたいなのだが、私は完全にヤラれてしまった!

”この飴は薬物が入っていたのだ!“

ひとつ舐めてしまった為に、私はこの飴から抜け出せなくなってしまった。

完全に、”薬物中毒者に私はなってしまったのだ!“

ご飯も食べず水も取らないのに、”この飴だけはどうしても舐めたい!“

私は箱買いで何箱も飴を買い占めた!

あの男性はそれが嬉しかったのか?

私にどんどん新しい飴を勧めてきていた。

だから、私は新しい飴をどんどん買い占めたわ!

もう抜け出せなくなっていったの。



”私の人生はもう薬物中毒で終わってしまうのだろうか?“

顔もやせ細ってしまい、ガリガリに痩せていく自分の姿に愕然とする。

目には大きなくぼみができ、見るからに薬物に侵されている顔だった!

一度ハマると抜け出せないのが薬物なのだろう。

私の人生はもう壊れてしまった!

”もう元には戻れない、“

今日もまた飴を買うために、お金の無い私は体を売る事を決めてしまう。

見知らぬ男性ひとに抱かれてお金を貰い、またあの飴を買う日々。

私はもう元の生活には戻る事は出来ないのだろう。

漠然と、初めて会った男性ひとに抱かれながら私はそう思っていた。



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

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