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短編集

お墓参りと母親を産んだ娘の話

今日はお母さんと一緒におばあちゃんのとおじいちゃんのお墓参りにきている。

「母さん、父さん早く会いたいよ……でも今は我が家の姫の(りん)がいるから……会えるのはもう少しあとになるから待っててね。思い出話たっくさんもっていくからね!」

お母さんが泣きながらそう言っていた。

私はひとつお母さんに隠し事をしている……それは

「大丈夫だよ美佳、母さんは美佳が幸せならそれでいいからね」

「凛、なに母さんみたいなこと言ってるのよもう……でもありがと励ましてくれたんでしょ、いいこなんだから!」

私の隠し事それは……私はお母さんみたいというよりお母さんそのものなのだ!

だからこの状況はなんか複雑なんだよな私が美佳を産んで美佳が私を産んだ……ほんと神さま…………私頼んだよ死ぬまえにさ、『美佳がちゃんとお母さんやれてるかを近くで見たかった、もう近くならなんでもいいからお願いするよほんと』って願ったけども……まあ近くで一緒に過ごせるだけいいよね…………もう言っちゃうか、美佳に!!

「ねえママ……いや美佳今からお前が驚くことを教えてやるよ」

「こらっお母さんに向かってそんな口きいたらダメでしょ、もう」

「まあいいから、そうこれは美佳が六歳の時……」

「ちょっちょっと待って六歳の時って……まさか!!」

「そうそのまさかだプリキュアの変身セットを着ようとしたけどお腹が入らず苦しんでいたとき、美佳がお漏らしをして『みて〜レモネードだよ〜お母さん』って言ったから私が『こら!それはいいからまずお風呂入って服を着替えて!』って言ってよな」

「えっ……もしかして凛……あなたって母さんなの?……そうでしょ!!だってこの話誰にも……話してない……から、ねえなんで言ってくれなかったの、母さんいたんだったら言ってよ」

「ごめんな、ほんとは言いたかったんだけど……なんか面白くてさ、あはは」

「もう笑い事じゃないよ……ねえ、てことはさあれも知ってるよね、初恋の高野くんのときの」

「ああ、五歳の時に高野くんに告白するんだあって言って私が聞いてた、やっぱ好きやねんを歌って天野先生を驚かせたあれでしょ」

「……はっ恥ずかしいから忘れててよ、母さん」

「忘れるわけないだろ美佳との大事な思い出なんだからさ」

すると美佳が泣きながらこう言った。

「母さんにまた会えて……本当に……よかった、よかったよぉぉぉ」

「よしよし、いつまでたってもやっぱ私の子供だからいつでも甘えていいからね美佳」

十九分後

「ごっごめんね母さんみっともないところみせて……」

「べつにいいよ私にとってはかわいい子供だから……まあこの体は美佳の子供だからなんか……ほんっとに複雑な気持ちだよ、ほんと嬉しいけど……いつまで私でいられるかわからないから甘えられるうちにほんとに甘えておきなさい、分かった?美佳」

「はーい、まさかお母さんにまた会えるなんて思ってなかったよ」

「私もだけどね……でもお父さん……暢茂(のぶしげ)のこと忘れてないか?私たち」

「……そうかも、でもお墓参りは終わったからさ帰ろうよ」

「はいはい、分かったよ」

四年後

いやーまさか弟が生まれたのはいいけど……暢茂だとは思わなかったよ!!ほんとどうなってんのこれ…………まさか次は美佳が死んだあと私から生まれたりとかして……あははないない……そう言いきれないんだよねこれが

〇〇年後

私は結婚し子供が生まれた。

すると赤ちゃんが

「……えっ母さん!!」

「まっまさか美佳か!!」

ほんと驚きだよもう……でもこれってずっと家族一緒ってことだから幸せって言えば幸せなのかな?

ちなみに暢茂には今恋人がいます。

まあ今は私たち夫婦じゃなくきょうだいだから恋人を作っても文句は言わないよ……まあもうすぐその恋人に合わせてもらうんだけど……だってノブちゃんを幸せに出来る人かどうかを確かめないとさ!!


おしまい


こんなすごいことってありそつだなったふと思ったので書きました。

見つけて読んでいただきありがとうございます!!

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