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今年の梅雨の代わりは居ない

作者: 甘味処 雨

変わることが怖かった。

保守的で独善的に行きたかった。

石が水に晒されて

丸くなるように私の心も脆くなっていく。


季節が変わり、撫でる風が変わっても

梅雨の匂いを好いていた。


変わらぬものもあるんだと思うと

涙脆い私はすぐに頭上を見上げる。


このまま、私だけ空に連れてって欲しい。

あなたたちの移り変わりを横目に

今日も変わらず風として流れていたいから、


子供が大人になっても、誰しも通る道を

私は踏みとどまって、だからその気になっても

自分が邪魔をするんだ。


理性が心を阻むんだ。


だけど、誰か一人選ぶとしたら

やっぱり停滞を選んで

微睡みに私は溶けていくんだろうか。


雨の一粒、一粒を愛おしみながら

私は揺れることを悩んでた。

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― 新着の感想 ―
[一言] タイトルがとても素敵ですね。 どちらかといえば苦手なひとが多いであろう梅雨の、しかも匂いを好む主人公。その観点がとても印象的でした。 全てが変わりゆく中で、変わらない、もしかしたら変われない…
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