表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/8

ラノベでChatGPTが活用できるのか?、ひとまずの結論導き出した!!


AIは人間に勝るのか?

こんな思想が登場してから、現在も続く第三次「人工知能(AI)」ブームに至るまで。解は未だ出せていないのが現状です。もちろん、何を持って「勝る」と言えるのか基準が難しいのですが……。


さて、今回軽くChatGPTを触って「これは!」という気づきがあったので、現時点での結論を共有しようと思います。

こういう話って、数年経ってから「俺知ってたわ!」とドヤ顔するのは簡単ですよね?

なので、

言い逃れできない様に書いておきます。


使えそうなものから昇順。不必要な項目は飛ばしてください。

また、【まとめ】は最後に記載しているので、読み飛ばしOKです!

※参考までに、命令文も記載しますね。


―――――

―――――

技名:【アイデア出し】

評価:★★★★★

方法:

【1】条件づけ+場所の出力

条件を設定した上で、場所を出力してもらう手法。


ChatGPTは複雑な事柄に関して出力するのは、まだまだ不得意であるように感じました。が、単純な事柄だと人間より数倍速く「なるほど!」と思う解を出してくれます。この解をそのまま使うのではなく、アイデア出しのヒントに使うとイイ感じでした!


正直、どうやって命令文をつくれば良いのか不安な方もいるでしょう。

ですが、以外にも簡単に出力させることが可能です。参考程度に、以下のテンプレを使ってみてください。

例えば、条件に

(1)命を連想する場であること。

(2)心が躍る場であること。

(3)面白いと感じられる場であること。


などなど、条件を入れるとイイ感じになります。



# 命令書:

以下の条件に該当する創造上の場所を考えてください。


# 条件:

(1)

(2)

(3)


# 出力文:

―――――


方法:

【2】例文+技の出力

条件を設定した上で、技名を出力してもらう手法。


命令書に「ライトノベル風の技名の案をいくつか考えてください」という内容だと、

・紫電一閃(しびれいっせん)

・神威震撃(しんいしんげき)

・紅蓮烈火(ぐれんれっか)


のような、中二っぽい技名は作れました。

が、「殺破風(キラーサイクロン)」のような、「漢字(カタカナ読み)」の形での出力はできませんでした。


例文を入れれば、「漢字(カタカナ読み)」の技名出力はできましたので、

ぜひ、以下を参考に命令文を作成してみてください。

※なお、【1】【2】は場所や技名以外にも応用できますので、色々試してみてください!



# 命令書:

あなたはプロの編集者です。

以下の例を参考に、物語のキャラクターが使用する技名を考えてください。


# 例:

・殺破風(キラーサイクロン)

・二重衝撃(ダブルインパクト)

・雷神撃(サンダーアタック)


# 出力文:

―――――

―――――



―――――

―――――

技名:【言い換え】

評価:★★★★☆

方法:

【1】単語単位の言い換え

タイトルや文章の一部の代替案を出してもらう手法。


考える長さが単語単位だと、イイ働きをしてくれます。

膨大な情報の中から案を引っ張ってくるので、これは自分でやるより早そうです。


例えばこんな感じ。

↓↓

# 命令書:

あなたはプロの編集者です。

「暗黒世界」に代わる、より力強く印象的なキーワードを挙げてください。


# 出力文:


この命令文で、以下が表示されました。

・冥界

・彷徨う地

・闇の領域

・絶望の領域

・深淵の領域

・無限の闇

・忘却の領域

・黒の領域

・悪魔の棲む領域

・冷たき闇


どの部分を変える必要があるのかは、人間が判断し、その部分に関してアイデアを考えてもらう、という手法は有用だと考えています。

―――――

―――――



―――――

―――――

技名:【プロット作成】【タイトル作成】【文章出力】

評価:★☆☆☆☆

方法:

プロット、タイトル、文章。それぞれを出力してもらう手法。


第1話~第7話までお読みいただきましたか?

お読みいただいた皆様なら、既にお分かりだと思います。ChatGPT作成の文章は、正直、そのまま使えそうにありませんよね?

ココはまだまだ人間の方が強い部分だと感じました。


具体的には、

(1)プロットがありきたり

(2)プロットにしたがうことはできるが、話を膨らませることができていない

(3)一人称や三人称が度々変化する

(4)セリフからキャラクターの個性が見えてこない

(5)異様に丁寧な口調


他にも、「転生」と「転移」の見分けがついていない。

事前に読み込ませた人物設定/技の設定が文章に反映されない。などなど、問題は多かったです。


第1話~7話まで読んでいて感じませんでしたか?

戦闘シーンや人間同士の関係性など、省略されすぎてないか……、と。

例えば、こんな文章。

↓↓

そしてついに、伝説の武器を手に入れた雄一たちは、決戦の場へと向かった。デスキングとの激しい戦いの末、雄一たちは勝利を手に入れた。



いやいや、どうやって伝説の武器手に入れたのよ?

てか、デスキングさんどうやって倒したのさ???


ツッコミどころ満載ですが、AIサンは今のところ複雑な文章の作成は難しそうです。



著名作『SAVE THE CATの法則』。

ここに、「セリフだけで『誰のセリフか』識別できることが不可欠」

と書かれている通り、セリフから個性が見えることが作品において非常に重要です。

が、AIではその辺がうまくできていない。

この辺も、まだまだ人間の方が強い所ですかね。


とはいえ、

「お兄ちゃん起っきっき~」「目が覚めっちんぐ?お兄ちゃん」

などAIが出力しだしたら、色んな意味で怖すぎますが。。。

(参考:『妹さえいればいい。』第一話)


そんなこんなで、あまり使えそうにありませんが、第6話の命令書をあげておきます。

参考にしたい方はドウゾ。



# 命令書

あなたはプロのライトノベル作家です。

ただし、制約条件にしたがって、作品を書いてください。


# 制約条件:

・中村雄一(主人公)の視点で。

・会話文を入れる。

・アクティブな表現で。

・心理描写/内面描写を入れる。

・短い文と長い文を組み合わせる。

・具体的な動詞や形容詞を使用する。

・プロットにしたがう。


# プロット:

・そんな中、突如、魔王軍が王都を襲撃し、王国が存亡の危機に陥る。

・雄一は最終的に、「奴隷の解放」を条件に王国を守ることを決意し、かつての仲間、そしてルナと共に魔王軍と戦う事を決意する。

・中村雄一とルナは、王国を守りながら共に戦い、最終的に王国を救ったのだった。


# 出力文:


―――――

―――――


制約条件やプロットが長すぎると、制約条件にそむいた文章を作成してしまいます。

命令書の長さには、ご注意ください。




【まとめ】

(1)アイデア出しに使えそう。特に条件や例文を入れると思い通りにいきやすい

(2)言い換えが得意。アイデアにも校正にも使える


(3)長い文章を書かせると使えない。条件や命令文の長さに気を付ける必要があるが、気を付けていたとしても、個性的なキャラクターは生まれにくい

(4)一貫性に難あり。命令書の問題もあるかもですが、続きを書いてもらっても既存のキャラクターの個性や文章のリズム、人称など引き継ぐのが苦手っぽい



ザッとまとめるこんな感じでしょうか?

他にも、キャラクターの背景を考えてもらうなど使い方は多様ですが、「アイデア」として使えても「設定」として使うには雑すぎるなぁというのが所感です。


みなさまもアイデア出しに、ぜひChatGPTをお使いください。

以上、まとめでした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ