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癒しの魔女の街
こうして旅を始めた2人は魔女の墓のある洞窟を出て街に向かうことにした
「俺はこのまま近くの村か街に向かうお前も来るのか?」
「当然じゃ、我はお前の記憶を取り戻す手伝いをしつつクロを見つけるのじゃからな!」
男は呆れたようにため息をつきながら歩き始めた
その男の姿を見ている魔女は思った
本当にどこかクロに似ているとでも何故かクロとは違いどこか悲しくて苦しいという感情を持っていないような気がすると魔女は思っていた
「そういえば名前を聞いてなかったな…。名前なんて言うんだよ。」
「我の名を知りたいのか?なら特別に教えてやろう!
我の名はユーリじゃ…。覚えておくといいのじゃ…。」
「ユーリか。いい名前じゃねぇか!俺の名はクロノスだよろしくな。ユーリ…。」
2人は少しだけ心を開いたように見えた
「そろそろ街が見えてくるぞ!」