目覚め
これはまだ誰も知らない、昔々の話。
かつてこの国には、終焉の魔女が居た。
魔女は、人るの男に恋をした、だがその男は戦争によって命を落とした。
魔女は、男を失ったショックで自我を保てず、その世界を滅ぼし、自分の命さえ失った。
だが、魔女は命を落とす前に願った、「もしまたあの人に逢えたらなその時はもう二度とあの人の命は
奪わせない」と言い残し魔女は、この世から消えた。そして、魔女の消えた日を「厄災の呪い」と人々の中で語り継がれた。
「厄災の呪い」から100年が過ぎた。
そしてこの年は、厄災と呼ばれる年で、魔女が蘇る日と人々の中で噂されていた。
そして今まさに、魔女の墓を訪れる者が現れた。
「ここが噂の、魔女の墓か。まぁ魔女が生きてるはずがないけどなっ。」
小さな声で男が言うと、どこからか声が聞こえた。
「た・・・助けて。我をここから出して。」
「誰だぁ!出てこい!」
男には、その声に聞き覚えがあった。
何か懐かしい声だった。
「た・・助けて。我は、我は、ただあの人に会いたいだけなのじゃ。」
「お前は誰なんだよ。お前は、その男に会ってお前は、どうしたいんだよ!」
男は、魔女に尋ねた。
魔女は言った。「ただ愛していたいだけ」なのだと魔女は、言った。
男は、驚いていた。あの、終焉の魔女の言葉だとは、信じられずにいた。
「お前は、終焉の魔女なんだろう。なんなんだよお前。」
男は、なにか、焦り始めていた。
「我は、なりたくて終焉の魔女になんかなったんじゃにない。我は、クロに会いたいだけじゃ。」
男は「クロ」という言葉に、何かひっかかった。
「な、なんで、お前がその名を、しってるんだよ。」
「其方、クロを知ってるのなら、今すぐ我に、教えよ!」
「その名は、俺の転生前のなだよ!」
「それは、嘘じゃな!」
魔女は、男を疑っていた。
「だが、お前にはどこか懐かしさを感じてはいた。だが、お前が私の探している
人だとして、何故、我のことを覚えていないのだ?」
「俺に聞かれても困る。俺も何故、生れてから今までの記憶が無いのかわからないんだからな。」
「そうか、それは、楽園の魔女がやったもであろうな。男よ、記憶を取り戻す気はあるか?」
魔女は、男に尋ねた。
男は、迷っていた。このまま、過去を忘れやり直すというのもあったからだ。
だが男は、迷うことをやめた。
「俺は、記憶を取り戻す。」
「そうか。よかったよ、お主が諦めてなくて。」
そう言うと魔女は、自ら、自分の封印をといた。
「お前、自分で封印解けたのかよ。」
「まぁ、魔女だからね」
そんなことを、笑いながら話した
魔女はどこか懐かしい気持ちになった
「なんだよ、置いてくぞ?」
こうして我たちの旅が始まった