お試し期間は1ヶ月!
なんてことっ!
殿下が私を友人になんて!そんなの婚約者になって、断罪フラグが立っちゃうじゃない!
それは阻止せねば。
「いいえ。殿下のお誘いは大変嬉しく思いますが。私などではご友人など恐れ多く存じます。」
「私が良いと言っているのだ。それとも、逆らう気か?」
ビクッ!
「そ、それならばお試し期間を設けてはいかがでしょうか?」
殿下の気を害さない様な提案をする。
ここで頑なに拒否をすれば反逆罪になってしまう。だからこその、お試し期間の提案なのだ。
「そ、それならば良いだろう。」
「お試し期間は1ヶ月。紅華祭のパートナーの件にてお返事させて頂くということで宜しいでしょうか?」
「っ、あぁ。それで構わない。」
「それでは失礼致します。」
殿下と話しただけでこんなに疲れるだなんて。
この先、1ヶ月間。私大丈夫かしら...
入学式も終わり、私のクラスは殿下たち主要人物が集まるSクラスになってしまった。
Sクラスは学力、運動能力、そして権力がある優秀な人が集まるクラス。
あぁ、私の家柄が公爵なばかりに...
私はシャルロッテとして転生したことを恨んだ。
「皆様、初めまして。このクラスの担任となりました、リール・スランと申します。まずは自己紹介からお願いしますわ。」
「では、私から自己紹介をしましょう。私はこの国の第1皇子、リンド・リンカル・シリウスだ。よろしく」
殿下の自己紹介が終わり次は私の番。
「皆様、ごきげんよう。アメジスト公爵の娘、シャルロッテ・アメジスト・シーラにございます。以後お見知りおきを。」
こうして着々と自己紹介は終わった。
「それでは皆さん。今日はこれで終わりです。寮に戻り、疲れを癒してくださいね。」
今回は長くなってしまったかもしれませんが、
これからもよろしくお願いします!




