私は冒険者になりました
翌日
私は、早速『転職屋』にやって来ました
やはり人が多いですね
受付で自分の名前を書いて、転職希望欄に『冒険者』と書いて提出
札を渡されて待つ事に
その間、新聞に目を通します
近隣国の状況や盗賊の出没情報、小さな事件から大きな事件まで書かれています
私が婚約破棄された事は・・・・書かれてはいないですね
まだ数日も経っていませんし、公には発表されてないでしょう
アナウンス『イライザ・シューワルト様、一番窓口へどうぞ』
あ、私の番みたいですね
早速、言われた窓口に向かいました
?「どうぞ、お座りください。私、『アミヤ』と申します。えぇと、イライザ様は貴族から冒険者に転職への希望ですね?」
横に耳が長いのが特徴のエルフ族の女性『アミヤ』が対応してくれた
イライザ「はい、これから旅に出たいので」
アミヤ「では、『スキルチェック』を行うのでこちらの水晶に手を触れてください」
イライザ「はい・・・・」
言われるがまんまに水晶に手を当てた
アミヤ「目を閉じて水晶に意識を集中してください」
目を閉じて水晶に集中・・・・
僅か数秒の事です
アミヤ「はい、オッケーです。ふむふむ、ほほぅ、これは・・・・」
アミヤさんは何やら驚いた様子だった
アミヤ「イライザ様、もしかして特殊な訓練を受けた事がありませんか?魔力、体力、回復力、その他諸々が基準値を大きく上回っています」
・・・・はい?
特殊な訓練と言っても・・・・
・・・・あ
イライザ「ひょっとしたら、王族に嫁ぐ為に色々特殊な修行を受けたのが影響しているかも知れません」
毎日、勉強や武術の稽古をしてきましたから・・・・
こんな所で役に立つとは思いませんでした
結論から言えば無事に私は『冒険者』になりました