これからの事
カフェ
アンナ「それにしても災難でしたね。婚約破棄なんて・・・・」
イライザ「過ぎた事を言ってもしょうがありませんから」
紅茶とケーキを注文して、私とアンナ様は話していました
どうやらアンナ様はお忍びで良く来ているそうで店主とも顔見知りみたいです
アンナ「最近、近隣国でも何故か婚約破棄する事態が多いそうですよ。お父様が嘆いておりました」
イライザ「国の存続に関わる問題ですからね・・・・」
私みたいな貴族と王族の間だったらまだ軽い方ですが、国と国との関係で婚約破棄したら最悪、戦争の引き金になるかもしれません
まぁ、相手の出方次第ですけど
私の場合は、破棄を宣言された瞬間に完全に冷めましたからね
アンナ「あっさりと受け入れるイライザ様も凄いと思いますよ」
イライザ「執着しても仕方がありませんから。そう言えば、アンナ様の婚約されてますけど」
アンナ「今はお父様の参謀役としてお父様と一緒に外交に勤めています。近いうちに結婚式も行われます」
幸せそうで何よりです
アンナ「ところでイライザ様はこれからどうするんですか?」
イライザ「そうですね、もう貴族ではありませんから・・・・。旅に出ようと思っています」
アンナ「それでしたら『冒険者』の資格を取った方がよろしいですよ」
イライザ「資格、ですか?」
アンナ「えぇ、『転職屋』で必要な技術を身につければ資格はとれますから」
それは考えていませんでした
イライザ「ありがとうございます。早速、行ってみます」