突然、婚約破棄されたので受け入れました
突然の事だった。
私、『イライザ・シューワルト』は婚約者である『クラサス・ネバヒルト』第一王子から婚約破棄を言い渡された
何でも『真実の愛に目覚めた』とか、『私が虐めをした』とか・・・・
隣で怯えている少女が、どうやら相手らしいんですが・・・・
・・・・誰ですか?
私、もしかして誰かと勘違いされてるんじゃないですか?
何か、向こうや周りは盛り上がってるし・・・・
・・・・あぁ、なるほど、どうやら私は嵌められたみたいですね。
グルになって私を追い出そうとしてるみたいですね
貴族の皆様のニヤニヤした顔が見えます
だったら選択肢は一つしかない
イライザ「わかりました。婚約破棄を受け入れます」
一瞬、静寂になった
イライザ「今日を限りにこの国から出ていきます。お世話になりました」
一礼して私は玄関へ向かった
クラサス「ちょ、ちょっと待ってくれ!イライザ!」
イライザ「なんですか?」
クラサス「あっさりしてないか!?僕達は幼い頃からの婚約者だろっ!」
イライザ「えぇ、親同士が決めた婚約者です」
クラサス「何か言い分は無いのかっ!?」
イライザ「ありません。どうぞお幸せになってください」
そう言って私は城から出ていった
イライザ「・・・・ふぅ」
私はため息をついた
とりあえず、一端屋敷に行き荷物をまとめなきゃいけませんね
多分、周りは私が嫉妬で取り乱す姿を見たかったんでしょう
冗談じゃありません
そんな姿、見せれる訳がありません
例え、理不尽な目にあったとしても私は由緒ある貴族の娘
決して他人に隙を見せる様な事はしません
それよりも何よりもこれからが楽しみです
正直、貴族の生活に疲れていました
しかも、将来のお妃として厳しい教育を受けてきました
もう、そんな事をしなくてもいいんです
私は『自由』になったんだから
まずは屋敷に戻りましょう
色々整理しないといけませんからね