その9
お父さんの同僚三人はお父さんと同期とは思えないくらい頼りがいがありました。
おかげで道中怪我は一切なく、無事人間のいる大陸までたどり着きます。
さて、もうすぐ人里です。
「待てい!そこの鬼ども」
突然現れたのは七福神のように丸々太った老人四人組。
先頭に立つ老人にはどことなく親近感と殺意が湧くのは何故でしょう。
考えていると、その先頭の老人は叫び始めます。
「ばあさんの拾ってきた桃がうますぎて、桃を愛すこともう10年! 婆さんへの愛は何処へやら。桃早食い選手権三連覇の魔神とはわしのこと。桃を食べ過ぎて太ったわしは
『桃食老』
次、イエロー」
「……ん……わしか? わしの名は……なんじゃったっけ。ああ、
『猿』
じゃ。最近認知症が進行しておってのう。知能レベルがもう猿らしい。ほれ、次は」
「グリーンの『雉』じゃ。それぐらいは覚えといとくれ猿さん。わしは……普通に名前じゃ」
「我ら三人合わせて」
「ちょっと待つんじゃ!わしのこと忘れておるわい!ブルーじゃ!レッドの次に重要な役じゃぞ!ワシは……存在感がなさすぎて、まだ居るのに逃げたと勘違いされておる。いないいない要員の『居ぬ!』じゃ。最後まで覚えておいとくれ!」
「政権交代後の世界はワシらが守る!四人合わせて」
「「「「老人戦隊『きびだんご』じゃ」」」」
いよいよ本当に変なのに出会ったようです。




