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その3
はてさて生まれたはいいですが、一体ここはどこでしょう。
周りの話す言葉がよくわかりません。
『おめでとうございます。3205g、二本角で赤い男の子ですよ』
私の体はその言葉と共に、とあるふたりに渡されました。
『おお、なんて可愛らしいツノなんだ。僕にそっくりじゃないか』
『赤い肌は私にそっくりよ』
『ああ、これで僕たちもパパとママだな』
『ええ。そうね』
『名前どうしようか』
『真っ赤な肌だから赤太郎はどうかしら』
『僕の二本ヅノは?!』
『何か言った?』
『……いえ……何も』
赤太郎と名付けられた赤子はすくすくと成長していきました。
そして、目もぱっちりしてきた頃に気づきます。
赤い肌、青い肌、一本ヅノ、二本ヅノ。周りに人たち、いいえ、周りの鬼たちの存在に。
そうしてもう一つ。
私もその鬼であることに。
お
し
ま
い
ちゃんちゃん




