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その13
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「なあ、いつ終わるんじゃ」
「あと一時間ぐらいですかね」
「長!」
「そして出来上がったのがこちらです」
「早!」
どこかの通信販売的なキャッチフレーズと共に赤太郎が取り出したのは
「鉄です」
「鉄ぅ?」
「はい。製鉄といって鉄鉱石と石炭を使い、このような鉄を作ることごできます」
「わしにはどうもお主が取り出したもんが剣にしか見えんのじゃが」
「ええ、これはそれを加工して作った鉄製の剣です。我々と貿易してくだされば、この剣の原材料を手に入れることができます。価格は鉄鉱石・石炭共に、1キロ50円分です」
「うーむ、高いのか安いのか分からん」
「さらに!今回は初回特別サービス!初回一トンまでは何と!破格の1キロ10円!」
「なんと!」
「さらにさらに、一トンご購入者には何と!このツボとふいごもおつけして、お値段そのまま!1キロ10円。さあ、ご契約は今すぐ!」
「買った!」
ついに契約が決まりました。長かった道のりもここで終わり。
桃食老は赤太郎が取り出した契約書にサインしようとします。ところが!
「ちょっと!桃食老さん、待って!」




