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第五話 黒騎士くんに学ぶ

とうとう予約投稿分が尽きた…

これから頑張らねば…

おはようございますー。と言っても、大分前に起きてたんですけどねー。

今朝、ギルドに断腸の思いで魔石を幾つか売ってきました。

理由ですかー? 今日は黒騎士くんに能力について教えてもらうことにしたんです。お金を稼ぐにしたって、自分の能力を正しく理解しているといないとじゃー効率が全然違いますからね。だから、魔石を売ったお金で宿代を工面したのです。

「では、黒騎士くん、お願いしますねー」

「承りました! 主君!」

そんなに固くならなくていいんですよー。僕は只の6歳児ですから。

「まず、ガチャについて説明します」

「お願いしますー」

様になってますねー。しかし、生徒の僕はベットでゴロゴロ、教師の黒騎士くんが正座というのは、些かおかしいですかね。まぁ、ベットでゴロゴロするのはやめませんが。

「主君、ガチャを回すのに必要なものは何ですか?」

「魔石?」

「そうです。では、ガチャを回すのに必要な動作は何ですか?」

「え、そんなの必要ですかー?」

ガチャを回したいと思えば、魔石が消えて代わりにカードが出てきてました。だから、特に何をしたわけではないのですがー。

「ガチャを回すには、ガチャを回すという意欲を見せる事が大切です」

「黒騎士くん、性格悪いですねー」

それは動作とは言いませんー。

「ちなみに、ガチャの種類についてはご存知ですか?」

「種類ですかー?」

「はい。ガチャには3つの種類があって、精霊、武器、イベントというガチャがあります」

「イベントってなんですかー?」

「定期的に、期間限定のカードが手に入るガチャのことですね」

期間限定ですかー。おばさんの好きそうな言葉ですね。

「また、精霊ガチャを回すのに必要なのは魔石ですが、他のガチャはその限りではありません」

「魔石ではないものが必要ということですかー?」

手に入りにくいものだととても困るのですが。

「そうです。武器は、魔石と武器ガチャを回すという意欲が必要です」

「やっぱ性格悪いですねー」

その限りの範疇では無いですか。

「次に、イベントガチャですが、」

「わかりましたー。魔石と、イベントガチャを回すという意欲ですね」

「その通りです」

「その通りでないことを祈ってましたよー……」

結局、魔石、魔石、魔石じゃないですかー。ここまでのだだ長い展開必要なかったでしょうに。

「ともかく、魔石が全てということを伝えたかったのですねー?」

「その通りです。主君」

しかし、これからさらに魔石の需要が増えていきそうです。売るのは控えねばなりませんねー。

「では、早速武器ガチャを回してみては?」

お、試してみたいですねー。武器は欲しいです。

「ちなみに、武器の大きさはガチャを回した者の体格に合う物が出てきます」

便利ですねー。

では、武器ガチャを回します。

魔石が消えます。すると、目の前に淡い青に輝くナイフが現れました。

「モーションは消しているのですか?」

「モーションですか?」

黒騎士くんは偶にとても難しい言葉を使います。そんな言葉聞いたこともありません。

「はい。ガチャを回す際の発光、と言いますか、魔法陣のようなものと言いますか…」

「あー、あれですか」

最初は出てましたが、2回目からいちいち長いなと感じるようになって、消えましたねー。

「そ、そうですか…」

「何で黒騎士くん、凹んでるんですかー?」

「いえ、なんでもありません」

変な黒騎士くんですねー。

「それより、このナイフは何という名前なのでしょうか?」

「黒騎士くん、あなたはナイフに名前を付けるのですか?」

「あ、いえ、元から名前はあるんですよ。カード化して調べてみてください」

僕の頭はパンク寸前です。カード化って何ですかねー?

「カード化と言って下さい」

「カードか?」

あ、ナイフが発光して、薄っぺらくなっていきます。四角い形になっていってますねー。

確かに、カードと同じ形をしています。

「カードの文字をみてください」

んー?

「〔静謐なる短剣 S 2100〕と書いてありますねー」

使用時に静謐なるじゃ困るのですけど…。あ、ちなみに、数字はATKという項目です。

それで…これをどうすれば良いのでしょう?

「次は実体化と言ってください」

「実体か?」

へ、うぎゃー。急にナイフに戻りましたー。そして、僕の太ももすれすれに落ちてきました。持ち主に叛意を翻すとは、穏やかじゃありませんねー。

「主君、カードを逆さまに待つからそういうことが起こるんです」

黒騎士くん、もしかして腹の中まで黒いんですかー? 何で止めてくれなかったんですかね?

まあ良いです。いつも役に立ってもらってますし、この位は許しましょー。

「次の説明に移ってもよろしいですか?」

「お願いしますー」

「では、次は合成、進化について説明します」

うん。これは僕も気になってましたー。しかし、全く使い方がわからない能力です。

「まず合成ですが、これはカード自体のレベルを上昇させることができます」

「AとかSというやつですかー?」

「いえ、それはカードのランクと呼ばれる項目です」

「何か違うんですかー?」

「はい。ランクは、カードの希少度に比例するのに対し、レベルはカードの能力値に深く関係しています」

「意味不明ですー」

僕が馬鹿なのでしょーか? 黒騎士くんの言ってることがわかりません。

「はい。まあ、百聞は一見に如かずと言います。実際にやってみて理解しましょう」

「ひゃくぶん……?」

難しい言葉ですねー。黒騎士くんは物知りです。

「では、ホースのカードを2枚出してください」

ホースくんのカードは23枚あります。ん?カードをどこに持っているのか、ですか?それはですねー、僕愛用の肩掛けバッグの中ですよ。

「その2枚を机の上に重ねてください」

「おーけーです」

「次は、カードに両手をかざして『合成』と唱えてください」

「合成」

黒騎士くんの言う通りに『合成』と唱えると、カードを囲むようにして黄色の魔法陣が浮かび上がります。魔法陣が光を放ち始めると、カードが勢いよく飛び上がり、激しく回転しながら一つにつながってしまいました。

「どうです、主君、かっこいいでしょう?」

魔法陣が浮かび上がった、というところからの下りを言っているのでしょーか?

「だだ長いですねー」

「そんな⁉︎」

本当にどうして黒騎士くんが凹んでるんですかー?

「……はぁ。では主君、カードを見てください」

「あ、カードの右上に変な記号と数字が書かれてますー」

クロス1?

「主君、この記号はプラスと読み、加えるという意味を持ちます」

聞いたこともない話です。黒騎士くん、君は本当に人間ですかー? ……精霊でした。

「これはレベルが1という意味です。ATKとHPを見てください」

「あ、上がってますねー」

〔ただの暴走馬ホース D +1 870〕それぞれ10だけですが、確かに上昇しているようですねー。

「この上昇の仕方は、ランクが上がる程顕著になります。次は、ブラッドフィッシュを合成してください」

言う通りにブラッドフィッシュカードを合成してみます。先ほどの魔法陣が出ることなく合成は完了しました。

黒騎士くんが「何故ですか、主君〜⁉︎」と言ってますが、僕は結構短気なのです。諦めてください。

「あ、合わせて300も増えました」

〔血海の魚ブラッドフィッシュ B+ +1 3990〕

「これで分かったように、ランクが増えればレベルごとの上昇率も上がります」

ふわぁ、講義に飽きてきましたー。ですが、あと少しな予感がします。頑張りましょー。

「進化についてですが、今は出来ません」

「どうしてですかー?」

「進化には、レベルが最大のカード、素材となるカードが必要となるのですが、その条件を満たすカードが無いのです」

これだけたくさんのカードがあってもダメなんですかー。進化はヘビーなようです。

「これで以上です。主君、何か質問はありますか?」

「リグアの言っていた召喚するためのレベルとは何ですかー?」

「ああ、その事ですか。レベルと言うより、魔力量に関係してますね」

「魔力量ですか?」

「はい。ATKとHPの合計が魔力量を下回ると、従えることは難しくなります」

「そういうことでしたかー」

リグアの言い方が悪いです。レベルとはあまり関係無いじゃ無いですかー。

「いえ、レベルが上がれば魔力量も増えますのであながち外れてはいませんよ」

そういうものですかねー。

「それでは主君、一旦私はカードに戻っています」

「わかりました。ありがとうございましたー」

黒騎士くんが光の粒子となってカードに吸い込まれていきます。

その様子を見ながら、僕は静かに呟きます。

「魔石を売ったのは間違いでしたね。時間が余ってしまいました」

僕は、その日は部屋でごろごろすることを心に決めました。


読んでくれてありがとう

感想待っとります。

次の回がお話全体に関わってくることになる重要な回となる予定です。

しかし、明日の投稿は厳しいかもしれません。できるだけ頑張りますが。

あ、あと、話がおかしい部分が多々あったので修正しました。

おかしいところがあったら容赦なく教えてください。

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