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第二話 必殺技どーん

二話目です!

さて、大空をこうして飛び回ること1時間ぐらいが経ったでしょうか、皇龍リグアが、人工の城を見たそうです。

「んじゃ、そこにおりましょうか、リグア」

「まて、主よ。我が飛んで行ったりしたらパニックになると思うが?」

「さすが、僕よりずっと常識人ですね」

「人じゃないがな」

そんなに疲れた声を上げないでくださいよー。空の旅で疲れたのは分かりますがねー。

「我の疲労の根源は主だ」

「そんなことないですよー。僕程度が龍をどうこうできる筋はありません」

闘ったら確実に負けますしねー。

「はぁ、まあいい、それで、何処に降りる?」

「では、近くの森にでも降りてください」

「……心得た」

やっぱり優しいですねー。まだまだレベルが足りないのに、こうも助けてくれて。

んー、中々不気味な森ですが、幽霊とか出ないでしょうか。僕は幽霊だけはだめなのですよー。

「そこの、木が禿げている場所に降りてください」

リグアが降りたら確実に木が折れますからねー。できるだけ自然破壊はしたくないのですよー。

あ、でも折れましたか。流石の巨体ですねー。惚れ惚れします。

まだ朝だというのに森の中は薄暗いですねー。

「主よ」

「何ですか? リグア?」

「呼び出したのが我だったから良かったが、下手をしたら死んでいたのだぞ? 他の精霊は、規定レベルに達してから呼び出すことだ。」

「ま、どちらにしても死ぬ状況でしたからねー。決死の選択というやつですよ。あなたが優しくて良かったです」

ん、優しいと言われて満更でもなさそうです。可愛いですね、リグア。

「確かに我もあの状況では仕方なかったと思うがな、それでも、今後規定レベルに達するまでは我を呼んではならない」

「なんでですか?」

「ステータスを確認してみろ」

どれどれ、おお、これはやばいです!


体力 12/349

魔力 2000/9000


あと1撃で死亡レベルにまで体力が低下してますねー。スライムにも負けそうです。

「分かったか?」

「よぉく分かりましたー」

リグアさんー、本当にわかりましたから、そんなに怪しむような目つきで見ないでくださいよー。

「他にも、今回は運が良かったが、呼び出された時、我の自我があるとは限らん。自我が消えていたなら、お主は瞬殺だ」

「そうですねー。レベルが溜まるまで呼び出しません」

「そうだ。分かってくれたなら良い。それではな、主よ」

「はい。ご苦労様でしたー」

リグアは光の粒のような状態になって、カードへと吸い込まれてしまいました。

僕は、街のある方向へと顔を向けます。そして、道が一切ないことに気づいたのです。

「おお、神よ、僕を見捨てたもうたのか?」

ありきたりなセリフをはきまして、さて、黒騎士くん召喚です。

「でてきて下さいー」

僕の目の前に、1メートル大の魔法陣が現れまして、そこから黒甲冑の騎士が現れました。

「主君、先ほどは済みませんでした」

「こっちこそすいませんでしたー。囮のように使ってしまって」

今思い返すと、確かに黒騎士くんには悪いことをしたような気になりますねー。

「いえ、主君こそが私の存在意義なのです。主君さえいれば、私は何度でも甦れます」

違うんですよー。僕は、僕を見捨てた家族が憎いのです。だから、僕は誰であろうと見捨てるということをしたくないのです。

だから、さっきのは反省ですねー。

「主君、何故私をお呼びになったのですか?」

「リグアにここに降ろしてもらったまでは良かったのですが、身動きが取れなくなってしまったのですねー」

「承りました。私が道を開きましょう」

「ありがとうございますー」

ありがたいですねー。やっぱり持つべきはなんでも快く引き受けてくれる黒騎士くんですねー。

「では、主君、少々離れてもらえますか?」

「もちろんです」

何をするんでしょう、年甲斐もなくワクワクしてしまいます!(※6歳です)

「黒刃"壱式"…」

おお、黒騎士くんの剣が光を放っています! これは必殺技が来る予感です!

黒錦くろにしき!」

轟音とともに薙ぎ払われる周辺の木々。流石必殺技というべきでしょうか。しかし、結局多大に自然を破壊してしまいましたねー。

技の名前、笑えますねー。一式で錦、順番が入れ替わっているようです。

他にも、錦と黒など、ツッコミどころはいくらでもありますが、それを言うと僕が嫌な奴みたいになってしまいますからねー。自粛します。

それにしても、さっきまでの閉鎖的な空間がこうも開放的な空間になるなんて驚きです。ん? あれは、

「主君、薙ぎ払った際に魔物が何匹か巻き込まれたようです。その際の魔石が散乱しているので、拾おうと思うのですが、良いですか?」

「そうですねー。お願いしましょうか。拾った魔石はこっちに投げてもらえます?」

「了解です」

自主的に動いてくれるとは、僕には身に余るほどのできた精霊です。あ、早速飛んできました。

紫ですかー。魔石の価値は色で決まってるそうなんですが、どれが貴重なのかさっぱりです。

ま、いいでしょう。ガチャを回しましょうか。


★☆1時間後★☆


ふぅ、やっと終わりましたー。魔石を触ってたおかげか魔力も全開です。半分残した魔石以外のすべてを費やし、ガチャを回した成果を見て下さいー。上から強そうなのでいきますねー。後の数字は、攻撃力と生命力の合計です。

暗黒大帝 ラグナロク SS ×1 34700

光の聖母 マリア SS ×1 32000

皇龍 リグア SS ×1 31900

北峰の浮浪者 バルトラン S ×1 10890

赤の剣士 レッド A ×3 7080

黒騎士 ブラック A ×4 6800

血海の魚 ブラッドフィッシュ B+ ×5 3690

黒洞窟の影 ホーンバット B ×10 2000

その他(C,Dの精霊)

結構強そうなの引いた気がしますねー。けども、リグアの話を考えると、数字が大きいのはまだ召喚しないほうが良いですか。

それより、たくさんいる精霊もいますが、兄弟とか同種でしょうかねー?

「主君、魔石の回収完了しました」

「ありがとうございましたー」

「あ、ガチャを引いたんですね」

「はい。なのですが、数あるカードはどうなるのでしょう?」

「ああ。そういうことでしたか」

僕の言葉足らずの説明で察してくれる黒騎士くん。流石ですねー。

「1度に別のカードを使用するのは可能ですが、同じカードを使うのは不可能、といえば分かるでしょうか?」

「つまり、黒騎士くん2人目は呼べない?」

「そうです! 流石主君ですね!」

説明が分かりやすかっただけですよー。ん?もしかして、

「黒騎士くん、もしかしてガチャとかカードに詳しかったりします?」

「そうですね、基本的な知識ならあると思います」

これはチャンスじゃないですか。僕のこの能力について良く知れる機会ですねー。

「良かったら、この能力について教えてくれませんか?」




ここまで読んでくれてありがとう!

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