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プロローグ

書き始めました!

良かったら読んでいってください。

初投稿なんでいろいろ至らない点は多いと思いますが…。

輪廻転生という物を知っているだろうか?

死した生物は、肉体が朽ちても、魂は残る。その残った魂がまた別の形で生を受け、肉体を持つ。それが、輪廻転生というシステムなのだ。

そして、生きていた頃は武術の神と崇められた俺もまた死んで、霊魂と呼ばれる、肉体を持たない状態で転生の順番を待っている。

お、あと2人で俺の番だな!

「そこの御仁、良かったら話を聞いちゃくれやせんか?」

む、横入りならお断りだぞ。一体何年待たされたと思ってんだ。

「ああ、いえいえ横入りではありんせん。自分、こう見えても神なもので……」

いや、そんなゲヘヘとか言いながらゴマすって神って、さすがに騙されんわ、ボケ!

だが、俺は心が広いのでな、話だけは聞いてやろう!

「自分、最近新しく世界を作り上げたんでさー。良かったら自分の世界に来てくれやせんか?」

「それは良いが、こっちの希望も聞いてくれるんだよな?」

一方的な頼みごとを聞くわけにはいかない。欠片っとも信じてないが、チートな能力が貰えるのらなかなかに興味深い話だ。

「ってーと、どんなものがお好みで?」

「ガチャ! ステータス! RPG!」

もし、何かチートな能力持って生まれ変わるんだとしたら、これは欠かせない。なんたって、俺はガチャ運だけはいい男らしいからな!ステータスはあったら色々便利だと思う。それだけだ。RPGは、魔法とかなかったら困るしな。日本のような安全な土地、またはヒマにならないような土地が、俺にとっての転生の条件だ。

「ほうほう。わかりやした。それでしたら、はよこの列から出た出た!」

「え」

ひ弱な老人の見た目からは想像もつかないほどの怪力で列から引っ張りあげられる。

……な、な、な、

「なにやってんだよテメー⁉︎」

「しょうがないんし。別の列に並ばれている状態じゃ、転生させられんのさー」

「冗談はほどほどにしろ! テメーみたいな老人が神なわけねぇだろーが⁉︎」

「あれ、まだ信じたなかったでありんすか?」

本当に何してくれちゃってんだよ! 地球は人気高くて、しかも、日本の人気高くて、こちとら千年近く待たされとんじゃ!

そ、れ、を、一瞬で無駄にしやがって!

おい、そこ、何、両手広げてブツブツやってんだ!俺だって文句言いたいんだぞ! 何言っとるのか知らんが。

「へほたあなまならやなはやたなりま」

「本当に何言ってんの、ご老人⁉︎」

「ゲヘヘ。準備完了でありんす。」

「さっきから思ってたが、その口調やめろ!イラつくから!」

「ガチャに、ステータスに、RPGでいいんすね?」

「いいよ!」

もうどうにでもなれ!

「じゃ、行ってらー!」

「う、おおう⁉︎」

急に老人の顔が天に召されて……って、ちげえ! これは、そう、あれだ! 俺が落ちてるんだ!

そんなオチいらねぇよ!

前世の記憶を残しての俺の魂生は、ここで終わったと言える。


★☆新たな世界で★☆


僕は、レイ・アディンセルと言います。よろしく?

さて、僕の身辺状況について話さないといけませんねー。

変? 自己語りするのがですか?あなたもしたことあるでしょう? ない? ま、いいです。

僕は、アディンセル家という、公爵家に生まれたんです。ああ。そんなにかしこまらなくていいですよ。今はただの孤児、権力も何もないんですから。

なんでかって? よくぞ聞いてくれました! これには深い事情がありましてね。長くなるけど、聞いてくれますか? いやいや、そんなに遠慮しなくていいですよー。

今から3年前、僕が3歳の時でしたね。そう、棄てられたんです。はは、そんなに心配しなくていいですよー、この世界じゃそれが当たり前ですから。

この国、神聖国ローデンハイツでは、3歳になると魔術についての適性検査をするんです。

神聖国なのに魔術って笑えませんか? そうでもない? つまんないですね。

話を戻します、僕は、その検査の結果、見事に魔術適性なしとなりました!

あとは、わかりますよね? 貴族ともなれば、生まれた子供が出来損ないなんてことになったら困るわけですねー。

だから、棄てられました。魔物蔓延り、薄暗い森の中にポツーンって。

うん。寂しかったし、怖かったですよ。でも、家族に対する怒りが塗り消してくれて、然程気になりませんでしたね。だから、この場所に戻ってくるまでの痛みも苦労も気にならなかったのです。

怒ってもどうしようもないと僕も思いましたよ? ですが、3年の間に怒りは抑えがきかずに膨れ上がったのです。

その拍子ですかねー、僕のこの能力が開花したのは。

お、黒騎士君が帰ってきたみたいです。

「主君、アディンセル家の掃討、完了しました」

「ご苦労様、またお願いしますねー」

僕が朗らかに声をかけると、黒騎士君は、僕の右手にある薄いプレートに吸い込まれました。

ふふ、気になりますか? いいですよー。特別に教えてあげましょう。

このプレートはですね、カードっていうんです。さっきの黒騎士君は、精霊と呼ばれる存在で、カードに魔力を流すことで現れます。

ん? どこで手に入れたか、ですか? 秘密にしたいところですが、自己語りの最中でしたね。

これは、僕の二つの特殊能力のうちの1つ、ガチャで手に入れたものです。

ちなみに、カードには絵とともに奇怪な文字でこう書いてありますね。


見習い黒騎士 ブラック A Lv1

ATK 3890 HP 2910


ATKとHPは攻撃力と生命力のことだと思います。僕は、奇怪なこの文字をどうしてか読むことができます。不思議ですねー。

ん? ガチャが何かわからないですか?そうですよねー。この世界にはない言葉らしいので、分からなくて当然です。

この能力、ガチャを発動するためには代償がいるのです。それは、魔石という、魔物の動力源。位の高い魔石ほど、いいカードが出るらしいですよー。

他にも、合成とか進化などがあるらしいんですけど、難しすぎてよくわかりません。

2つ目は何か、ですか? はは。僕の話をよく聞いてくれてたんですね。はい、僕はですね、自分の、または他人の強さが手に取るようにわかるのですねー。

今の僕なら、


レイ・アディンセル 男

Level.18

体力349

魔力9000

力 567

速さ962

精神780

防御731

特殊能力/ガチャ、ステータス、RPG


という具合ですかね。ん? 魔術適性がないのにどうしてこんなに魔力が多いのか? 知らないですよ、そんな事。

ちなみに、今まで会ってきた大人の平均レベルは、5でしたねー。父であるロバート・アディンセルですら、9でした。レベルは相当上がりにくいのだと思いますよ。

さて、これから何をしましょうか。家族皆殺しはもう終わってしまったし、村にでも行きますかねー。

僕は、静かにアディンセル家の丘を下って、村へ向かいます。


読んでくれてありがとう!

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