ー成り行き編ー
タツ様のIDをお借りして初投稿で初連載に挑戦です!
男の方が思いつかず女の方ばかりになってしまいました…
迫力等は皆様の小説に劣っているかもしれませんが、
常に前を向いて、頑張って、全力で、執筆します。
皆様、これからどうぞよろしくお願いいたします!
魔王城最深部にして最終決戦の場〈魔王の王座〉。
ここでまたひとつ歴史が終わり、始まろうとしていた……。
魔王アルレイド≫くうっ…これ程までだとは…!
魔術師ソラ≫貴様はここで終わりだ。何もかも!
僧侶コエミ≫これで人々は救われる…良き旅でした。
騎士エルシア≫…勇者シオンよ、トドメは任せたぞ。
勇者シオン≫………。
勇者は今までの旅を振り返った。
仲間と攻略したダンジョン、一緒に歩いたフィールド。
― そんなこと一回もやってない…やりたかったなぁ…勇者の楽しみはこれなんだよね~あとで皆に色々事情説明しておかなきゃ…ここゲームや異世界じゃなくて"現実"ってことを ー
勇者シオンは知ってしまった。この旅は常識破りに計画されたものなのだと……
そう勘違いしている自分を鈍感で知らない。
勇者シオン≫………。
僧侶コエミ≫どうしたのですか勇者シオン?
魔術師ソラ≫トドメが出来ないなら代わりに…。
騎士エルシア≫…それは許さんぞ。
魔王アルレイド≫くそぅ…何がいけなかったというのだ…。
ーそんなこと決まってる
勇者シオン≫魔王城近すぎる。
グサッ!
魔術師ソラ≫入ってすぐ魔王の玉座とかバカだぜ。
ゴスゥ!
騎士エルシア≫…雑魚モンスターやらがいないし、町にも攻めてこない。
バキィ!
僧侶コエミ≫あなた…弱いですね。こんな私たちでも倒せるのですもの。
ドスゥ!
勇者シオン≫あと…
魔王アルレイド≫も…もうお腹いっぱいです…。
騎士エルシア≫それと…
魔王アルレイド≫ゆ…許して下さい…。
魔術師ソラ≫んで…
魔王アルレイド≫ご…ごめんな…さい…。
僧侶コエミ≫そして…
魔王アルレイド≫ぐふぅ…
【魔王アルレイドを倒した!】▼
勇者シオン≫あ。
魔術師ソラ≫死んだ。
騎士エルシア…トドメはコエミだったみたいだ。
僧侶コエミ≫どうしましょうか?シオン。
勇者シオン≫そうだね……皆、耳貸して。
【2分後】▼
僧侶コエミ≫私は構いませんよ?
騎士エルシア≫…それもまた一興。
魔術師ソラ≫んー、他にする事ないし…良いと思うよ。
勇者シオン≫皆…ありがとう。
僧侶コエミ≫ふふふっ。勇者シオンも変わりましたね。
勇者シオン≫?
騎士エルシア≫…初めは勇者になることすら嫌がっていた。
勇者シオン≫う…あれは…ね。
魔術師ソラ≫今じゃ一緒に魔王倒してあんなこと言ったんだよ~?
変わったって言うより変わり者だね。
僧侶コエミ≫本当に変わりましたよこの旅で。
勇者シオン≫そう…なのか。変わり者と言われると否定できない。
騎士エルシア≫……それでどうするのだ?シオン。
勇者シオン≫ああ、ごめん。まずは魔王がいなきゃ始まらないから…
そうだ、死んでるんだっけ。
僧侶コエミ≫それでしたら、私にお任せ下さい。
勇者シオン≫うん、頼んだよ。
僧侶コエミ≫…… 、……。…!
魔術師ソラ≫…何言ってるかさっぱり分からん。
勇者シオン≫魔法ってそんなものじゃない?
騎士エルシア≫…お主らも同じようなことを言っているのだぞ。
僧侶コエミ≫天よ…この者の魂を再び体に宿したまえ!
パアァァ…
勇者シオン≫やったか!?
魔術師ソラ≫ここからでは分からないけど…。
騎士エルシア≫…僧侶コエミがやったのだ。失敗はないだろう。
タッタッタ
僧侶コエミ≫みなさーん、成功しましたよー。
魔術師ソラ≫おお!やったなー。
勇者シオン≫よし、じゃあ魔王アルレイドのとこへ行こう。
騎士エルシア≫…承知した。
近づくと頭に手を当てて、首を振っているアルレイドの姿があった。
【魔王アルレイドはもがき苦しんでいる!】▼
魔術師ソラ≫おいおい、どう見ても違うだろ。
僧侶コエミ≫急に叩き起こされた感じですね。
騎士エルシア≫…確かにな。
勇者シオン≫おーい、魔王アルレイドー?
魔王アルレイド≫ううん…ここは…魔王の王座?
魔術師ソラ≫当ったりー。
魔王アルレイド≫何故?我は死んだはず…。
僧侶コエミ≫用ができたので。
魔王アルレイド≫はえ?
騎士エルシア≫貴様のために魔王専用授業を開くことになった。
魔王アルレイド≫な…
勇者シオン≫分かったら返事ぃ!!
魔王アルレイド≫ひゃ…ひゃいい!!!
こうして魔王アルレイドは勇者一行にフィールドやエリア、ダンジョンや魔王の基 礎知識などを教えられることになったのだった…。
魔王アルレイド≫(これじゃあ魔王のメンツが…。)
魔術師ソラ≫どうかした?
魔王アルレイド≫何でもないです…。
僧侶コエミ≫それでは案内して頂けますでしょうか?
魔王アルレイド≫ど…どこへ?
騎士エルシア≫…広い部屋か会議室のようなとこへ。
魔王アルレイド≫え?
勇者シオン≫沢山の事教えるんだから机とかイスとか必要でしょ?
無駄にデカイんだからあるでしょ?
魔王アルレイド≫む…無駄に…
勇者シオン≫何か言った?
魔王アルレイド≫いえ…何でもございませぇん。
勇者シオン≫じゃあ行こっか。
僧侶コエミ≫楽しくなりそうですね。
騎士エルシア≫…そうか?
魔術師ソラ≫楽しくないって言ったら嘘になるね。
勇者シオン≫それじゃあ楽しんで行こうー!
勇者の仲間≫おー!!
魔王アルレイド≫(誰か早く助けて~!)
ーホームルーム編に続くー
少しでも読んで下さった方、最後まで読んで下さった方ありがとうございます(涙)
初めて小説を手掛けたのでどこまで書いていいか分かりませんでした(笑)
他の方々の作品やあなたの作品には及びませんが…
こんな私でも頑張っていきたいと思います!よろしくお願いいたします。
篠原 緒音(年末年始の忙しさが半端じゃない(泣))